フランスの街中には、日本と同じようにマクドナルドやサブウェイといったファーストフード店が多く存在する。パン屋さんなどにも、お昼に美味しいサンドイッチを販売していることが多い。
せっかくフランスに来たのだから、そのようなファーストフード店やパン屋で食べ物を注文をしてみたくはないだろうか?
そういう方のために、今回の記事では、フランスのファーストフード店やパン屋で単品の食べ物やセットメニューを注文する方法やフレーズを紹介していこう。
フランスで働いているぺぎぃも、お昼に仕事が終わるのが遅すぎて会社の食堂が閉まっていたり、食べる時間がなかったりする時には、近所のパン屋でよくサンドイッチを持ち帰りで購入している。
今回ここで教えるフレーズを用いれば、少なくともぺぎぃのようにパン屋さんでサンドイッチは問題なく購入することができるようになるだろう。また、同時にジュースやデザートをセットで頼む方法や、フォークやスプーンを付け加えてほしい時の言い回しなども紹介していくので、興味がある方は是非ともお読みいただければ幸いである。
目次
- フランスのファーストフード店で注文をする方法
- 1. まずは挨拶:「Bonjour(ボンジュー)」
- 2. 注文のフレーズ:「Je vais prendre un/une ○○ s’il vous plaît(ジュ・ヴェ・プラン・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)」
- 3. 店内か持ち帰りか:「Sur place ou à emporter?(スュー・プラッス・ウ・ア・アンポーテ?)」
- 4. 単品かセットか:「En menu?(オン・ムニュー?)」
- 5. 注文終わり:「Autre chose?(オートル・ショーズ?)」
- 6. お支払いを済ませる:「Par carte s’il vous plaît(パー・キャルト・シルヴプレ)」
- 7. お礼と別れの挨拶:「Merci, au revoir!(メルシー・オルヴォワー)」
- 【まとめ】フランスのファーストフード店で注文をする方法
フランスのファーストフード店で注文をする方法
それでは、ここではフランスのファーストフード店やパン屋さんなどで注文をするときのフレーズについて紹介していくとしよう。
ちなみに最近のマクドナルドなどのいくつかのファーストフード店では、入り口に言語が選択できてそのまま注文することができるタッチパネルのようなものを装備しているお店もあったりする。
しかし、今回はそのような機械がなく、飽くまで店頭で注文しなくてはならないときの方法について説明する。
1. まずは挨拶:「Bonjour(ボンジュー)」
やはりカウンターに行ったら、まずは挨拶の言葉から入るのが鉄則である。これには基本の挨拶でもある:「Bonjour(ボンジュー)」を用いるとよい。皆さまもよくご存じのように「こんにちは」という意味である。
ちなみに、フランスのお店は日本のお店と異なり、店員の方から「いらっしゃいませー」と言ってくることはない。そのため、お互いに「Bonjour(ボンジュー)」と挨拶を交わしあうのがマナーとなっている。
また、夕方には「Bonjour(ボンジュー)」ではなく「Bonsoir(ボンソワー)=こんばんは」と言われたりもするが、覚えるのが面倒だったり、使い分けが難しい方は基本的に「Bonjour(ボンジュー)」だけを用いていても問題はない。
2. 注文のフレーズ:「Je vais prendre un/une ○○ s’il vous plaît(ジュ・ヴェ・プラン・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)」
注文をするためのフレーズは色々あるので、ここでは中でも一番一般的なものを紹介していこう。ぺぎぃが一番よく使っているのは「Je vais prendre un/une ○○(ジュ・ヴェ・プラン・アン/ユヌ・○○)」というフレーズで、「○○にします」という意味である。
また、最後に英語の「Please(プリーズ)」に該当する「s’il vous plaît(シルヴプレ)」を付け加えるのも礼儀正しくてよい。
注文時に用いることができるフレーズ:
・Un/Une ○○ s’il vous plaît(アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)
⇒ 「○○を一つください」という意味。単品で何かを頼むときなど、簡単な注文時におすすめのフレーズ。
・Je vais prendre un/une ○○ s’il vous plaît(ジュ・ヴェ・プラン・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)
⇒ 「○○にします」という意味。ぺぎぃがよく使っているおすすめのフレーズ。
・Je voudrais un/une ○○ s’il vous plaît(ジュ・ヴドレ・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)
⇒ 「○○がほしいです」という意味。「Je vais prendre」よりは丁寧な言い回し。こちらもおすすめ。
ここで「○○」の部分にはサンドイッチの名前や、セットの名前を入れるのが良いだろう。以下に例をいくつか示そう。
– Un sandwich au thon s’il vous plaît.(ツナのサンドイッチを一つください。)
– Je vais prendre un cheeseburger avec des frites s’il vous plaît.(チーズバーガー1つと、ポテトフライにします。)
– Je voudrais un kebab en formule s’il vous plaît.(ケバブを1つ、セットでほしいです。)
3. 店内か持ち帰りか:「Sur place ou à emporter?(スュー・プラッス・ウ・ア・アンポーテ?)」
パン屋で聞かれることはあまり多くはないが、大抵のファーストフード店では、食べ物をそのままお店の中で食べるか、持ち帰りするかを選ぶことができる。
その際に、店員から飛んでくる質問が「Sur place ou à emporter?」というものである。発音は「スュー・プラッス・ウ・ア・アンポーテ」で、「店内でお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?」という意味である。
これに対する返事は:
・もし店内で食べることを希望なら:「Sur place(スュー・プラッス)」
・もし持ち帰りを希望なら:「A emporter(ア・アンポーテ)」
と答えればよい。
一つ目の注文を伝えた後、自分で単品かセットか言っていない場合には店員側から「En menu?(オン・ムニュー?)」や「Avec la formule?(アヴェク・ラ・フォーミュール?)」と聞かれることがある。どちらのフレーズとも、フランス語では「セットメニューにしますか?」という意味である。
これに対する返事は:
・もし単品を希望なら:「Sans menu(サン・ムニュー)」または「Sans formule(サン・フォーミュール)」
・もしセットを希望なら:「Oui s’il vous plait(ウィ・シルヴプレ)」もしくは「En menu/Avec la formule(オン・ムニュー/アヴェク・ラ・フォーミュール)」
と言えばよい。
なお、セットメニューの内容はファーストフード店によるが、ぺぎぃの経験上は「メインの品(ハンバーガーやサンドイッチ)+飲み物+お菓子/デザート」が一般的である。マクドナルドやケバブのお店などでは「お菓子/デザート」の代わりにポテトフライが付いてくることもある。
お店や場所によっては、「Avec ou sans boisson?(アヴェク・ウ・サン・ボワッソン?)=飲み物はどうするか?」、「Avec ou sans dessert?(アヴェク・ウ・サン・デッセー?)=デザートはどうするか?」と別々に聞いてくることがあるが、
・いらない場合は「Non merci(ノン・メルシー)」、または「Sans boisson/dessert(サン・ボワッソン/デッセー)」
・ほしい場合は「Avec un/une ○○ s’il vous plaît(アヴェク・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)」
と回答すればよい。
5. 注文終わり:「Autre chose?(オートル・ショーズ?)」
はい、注文の品物を全て伝え終わった。後は会計だけかと思いきや、まだ何か聞いてくる。それは大抵「Autre chose?(オートル・ショーズ)」という質問である。
これは、「他にも何か必要ですか?」という意味。
もう何もいらない場合には:「Non, ça sera tout!(ノン・サ・スラ・トゥ)」
まだ何か必要な場合は:「Et aussi un/une ○○ s’il vous plaît!(エ・オッシ・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)」
と回答すれば問題はない。
因みに、食べ物ではないが、食べるためのスプーンやフォークが欲しい時がある。そのため、以下にそれらのキッチン用品をフランス語で何というか書いておこう。
・スプーン:「une cuillère(ユヌ・キュイエー)」
・フォーク:「une fourchette(ユヌ・フーシェット)」
・ナイフ:「un couteau(アン・クトー)」
・手拭き:「une serviette(ユヌ・セーヴィエット)」
・ストロー:「une paille(ユヌ・パイユ)」
・袋:「un sac(アン・サク)」
店員から「Autre chose?(オートル・ショーズ?)=他に何か?」と聞かれたときに、先ほどの「Et aussi(エ・オッシ)…」の表現を用いて頼むことができるし、他にも「Est-ce que je pourrais avoir un/une ○○ s’il vous plaît?(エスク・ジュ・プレ・アヴォアー・アン/ユヌ・○○・シルヴプレ)」と自分からお願いすることもできる。
店員から聞かれたとき:
– Vous désirez autre chose?(他に何かをご希望ですか?)
– Et aussi une cuillère s’il vous plaît.(あと、スプーンを一つお願いします。)
自分から聞く場合:
– Est-ce que je pourrais avoir des serviettes s’il vous plaît?(手拭きも何枚かいただけますか?)
6. お支払いを済ませる:「Par carte s’il vous plaît(パー・キャルト・シルヴプレ)」
それでは最後に、お支払いを済ませよう。ファーストフード店でもパン屋でも、合計金額はレジに置いてある機械の数字を見ればわかるので心配はいらない。
ただし、通常フランスでは、カードで支払いたい場合には自分の方から「Par carte s’il vous plait(パー・キャル・シルヴプレ)=カードでお願いします」と伝えて、カードを読み取る機械を起動させてもらう必要がある。まぁ、最悪店員の目の前でカードを見せればやってくれると思う。
因みにフランスの銀行カードには、30ユーロ以内の買い物であれば、日本のPASMOやSUICAのように、機械の上に乗せただけで暗証番号も入れずに支払いができる電子システムが存在する。それを「Paiement sans contact(ペモン・サン・コンタクト)」という。
おそらく日本のカードを使っている方には縁のない話だと思うので、もし店員が「Sans contact?(サン・コンタクト?)=接触なし?」と聞いていた場合には「Avec contact(アヴェク・コンタクト)=通常払い」もしくは「Non(ノン)」と答えておけばよい。
7. お礼と別れの挨拶:「Merci, au revoir!(メルシー・オルヴォワー)」
たとえお客様VS店員の関係といえど、品物を揃えてくれた店員に対して一言お礼を添えるのは、平等と友愛をスローガンとして掲げているフランスではかなり重要な要素である。忘れてはいけない。
そこで、ファーストフード店でもパン屋でも、支払いを済ませて品物を受け取ったら、とりあえず「Merci(メルシー)」と言っておこう。また、持ち帰りでそのままお店を出る場合には「Merci, au revoir!(メルシー・オルヴォワー)」と言うのがよい。意味は、「ありがとう、さようなら」である。
また、店員によっては、「Merci, bonne journée!(ありがとうございました。よい一日を!)」や「Merci, bonne soirée!(ありがとうございました。よい一夜を!)」と言ってくる人がいるので、フランス語中級者であれば、「Merci, bonne journée/soirée à vous aussi(メルシー・ボンヌ・ジュルネー/ソワレー・ア・ヴ・オッシ)」と返してみるのもよい。
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【まとめ】フランスのファーストフード店で注文をする方法
それでは最後に、今までに書いてきた一連の流れを、ぺぎぃ&ぺぎこと一緒におさらいしてみよう。ここではぺぎぃが「ファーストフードの店員」、ぺぎこが「お客さん」役として会話を進めていく。
...いかがだっただろうか?
用いるフレーズに若干の個人差はあるとして、フランスのどのファーストフード店やパン屋さんへ行っても、基本的にはこの流れで注文をすることになる。
別に意味がわからなかったり、言い回しを少し間違えてしまえても取って食われることはないので、とりあえず挑戦してみることをおすすめする!
また、サンドイッチではなく、パン屋さんで普通のパンだけを買いたい場合にも、フランス語のネイティブが用いている表現やフレーズをまとめてみたので、気になる方は以下の記事も読んでみるとよい:
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