さて、ぺ千代(ぺちよ)ちゃん育成日記の第4話である。
前回は、ぺちよちゃんを楽しませるための童謡について紹介したので、今回は絵本について紹介していこうと思う。
なお、日本ではなかなかフランス語の絵本が手に入らないため、フランス語を聞かせてあげるには、少し工夫が必要である。
それでは、どのようにしてぺちよちゃんにフランス語で絵本を読んであげているのか、紹介していこう!
- 日本でフランス語の絵本を読む方法
- ぺぎぃ&ぺぎこがおすすめする0~7ヵ月の赤ちゃん向けの絵本
目次
日本でフランス語の絵本を読む方法
当然「日本の本屋さんにフランス語の絵本が売っていないなら、ネット通販で買えばいいじゃないか」とか、「フランスで絵本を買ってくればいいじゃないか!」のような特殊ルートも存在しないわけではないが、些か値が張ってしまうため、ぺぎぃは今のところそれらの方法は用いていない。
では、一体どのようにぺちよちゃんにフランス語を聞かせてあげているのか?一緒に見ていくとしよう。
1-1. フランス語の著作権フリー素材を読んであげる
まずは、一番最初にぺぎぃが思いついた方法として、フランス語の著作権フリー素材を読み聞かせるという方法がある。
Googleなどで検索すれば、星の数ほどフリー素材サイトはあるが、中でも特にぺぎぃが気に入っているのはEbookgratuitsというサイトである。
どうやら、カナダのサイトなので「著作権」に対する考え方がフランスとは少し異なっていることもあるが、自分や子供の勉強のために使うのであれば、基本的には何の問題もないだろう。
このサイトへ行ってみると、子供向けの作品や、大人向けの作品など、様々なジャンルの著作権フリー作品が搭載されている。
会員登録もいらないし、そのままいきなり無料でPDFバージョンの本がダウンロードできるため、非常におすすめ。
今までぺぎぃがダウンロードしてきたものの中には、アンデルセン童話や、Jean de la Fontaine のファーブル、Alexandre Dumas の作品などがある。
アンデルセン童話とかは、幼い頃にぺぎぃも自分で呼んでいた(当時は日本語だった)ので、少し懐かしい気分に浸りながら、ぺちよちゃんにお話を読んであげている。
尚、無料サイトの中には、ボランティアの人が英語の作品をフランス語に翻訳したものや、ボランティアの人が自ら書いた作品を上げていたりするところもあるので、品質的にやや微妙な場合もあるが、今のところEbookgratuitsでは、あまりそのような問題に直面したことはない。
また、他サイトでも、基本的に有名なフランスの著者の本を選べば、品質は全く問題ないとぺぎぃは思っている。
1-2. 日本語の絵本をフランス語で読んであげる
日仏バイリンガルであるぺぎぃだから使える裏技のようなものだが、日本語で書かれている絵本を、その場でフランス語に翻訳して、ぺちよちゃんに読み聞かせてあげるという方法も存在する。
この方法では、わざわざフランスで絵本を買ったり、ネット通販でフランス語の本を買うことをしなくても、家にある日本語の絵本をそのまま活用して、フランス語を読み聞かせてあげることができる。
基本的に、ぺぎぃの家には、ぺぎこちゃんが近所の本屋さんで買ってきた日本語の絵本しか置いていないので、この裏技を使えば、割と自然にぺちよちゃんにフランス語を聞かせることができる。
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0~7ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本
「おすすめの絵本」と書いてしまうと、少し語弊が生まれてしまうかもしれないが、この章では、今ぺぎぃたちの家に置いてある絵本をぺちよちゃんに読み聞かせてあげたときの反応が良かったものを紹介していこうと思う。
世の中には、絵本が本当にたくさんあるので、ぺぎぃたちがたまたま購入した本以外にも素晴らしい本は、間違いなくたくさんあるが、今回は、飽くまでぺぎぃたちが実際に購入したことがある本だけの紹介である。
また、ぺちよちゃんの反応以外にも、1-2で紹介した「日本語の絵本をフランス語で読み聞かせる」場合のやりやすさについてもコメントしていこう。
また、本記事の冒頭で書いた通り、ここでは月齢が7ヵ月あたりのぺ千代ちゃんに対しておすすめだった絵本の紹介なので、1歳以上の赤ちゃん向けの絵本についてはまた後日紹介させてください。
2-1. 0~7ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本
『おひさまパン』は、暗い冬の日に街に住む動物たちが、パンを通じて幸せを見つける物語である。
パン屋さんが特別なパンを作り、そのおかげで街が光と色を取り戻し、太陽も戻ってきて、みんなが幸せに暮らす姿で終わる。
この物語は、美味しい食べ物と温かい光が人々の心を満たす力を描いているのだが、その中でも「パンを焼く」というのが個人的にはフランスっぽくて好きだった。
もしかしたら、将来、ぺ千代ちゃんも、実際におひさまパンを作ってみたいと言ってくるかもしれない。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (5.0点/5.0点) |
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良い点 ① | 絵がとてもきれい。ぺちよちゃんもお気に入り。表紙を見ただけで笑顔になる。大人も見ていて楽しい! |
良い点 ② | ストーリーがかわいく、絵も非常に細かい部分まで丁寧に描かれているので、アドリブでフランス語を聞かせるのにとても適している。 何度も読み返しているうちに、絵の細部がどんどん見えてくるため、毎回お得感がある。 |
良い点 ③ | 絵本自体が大きいので、赤ちゃんと仰向けに寝っ転がりながら読む際に、良い具合に部屋の明かりを少し遮ってくれるので、赤ちゃんが勝手に寝落ちしてくれる可能性が高い。6ヵ月頃のぺ千代ちゃんの場合、1~2週読んでいると大体の確立で寝落ちしてくれる。 |
少し残念な点 | 特に残念な点は見当たらない。 |
この絵本は、子供たちが50音を覚え、正しい書き順でひらがなを書くことを目的に作られており、「ありがとう」から「ごめんなさい」までの言葉を通じて、子どもの心を育てる優しい物語が搭載されている。
各ページでは、左側に大きく文字が描かれ、右側には絵と文章がある構成になっており、例えば「あ」のページでは、「あひるさんがありさんにありがとう」という文章があり、他にも「あめ」のお礼をする場面や、絵に隠された「あ」のつく単語が示されているなど、各ページにて50音に合うようなかわいいストーリーが書かれている。
ぺぎぃの場合には、絵を見てフランス語でぺ千代ちゃんに話しているわけだが、左側の大きなひらがなの部分だけは日本語で読むことにしている。
これにより、ぺ千代ちゃんが心温まるストーリーをフランス語で楽しみながら、日本語の50音の言い方や書き順を学べたら良いなと考えている。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (4.5点/5.0点) |
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良い点 ① | 50音を学ぶための本なので、比較的大きめで見やすい。見開きのページの左側にひらがなの字が、右側にかわいい動物の絵が描かれている。「い」の犬と「た」の狸がぺちよちゃんの大のお気に入り。非常に笑顔になり、笑うこともある! |
良い点 ② | ひらがなの本なので、一見フランス語の練習にならなさそうだが、実はかなり良い題材。毎ページ異なる動物が描かれているので、動物の名前や、洋服や野菜など、様々な語彙力の勉強になる。 |
少し残念な点 | 50音を全部網羅するうえでは仕方がないことだが、本がかなり重いのが難点。 特にぺぎぃは、ぺちよちゃんの横に寝そべった状態で、腕を上にあげて絵本を読んであげているので、本が重いとかなり疲れる。膝の上に赤ちゃんを乗せるなど、異なる読み方をする人にとっては、特に大きな問題にはならないだろう。 |
この絵本は、子供に色を覚えさせるように作られている、せなけいこさんの絵本である。
サイズ的には、上に紹介してきた『おひさまぱん』と『あおいうえおのえほん』よりかなり小柄なものになるが、ピンクから始まり、各ページに「色」が描かれており、フランス語での読み聞かせにも割と最適な絵本だと感じている。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (4.0点/5.0点) |
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良い点 ① | 毎ページ異なる色が描かれているため、良い勉強になる。画風もかわいく、絵本をぺちよちゃんの目の前で広げると、まぁまぁ釘付けになる。 |
良い点 ② | 色に伴い、かわいい動物たちが登場するため、フランス語の読み聞かせにも便利。少し短いが、本が軽いのは、親の腕も疲れないため良い点。 |
少し残念な点 | ぺちよちゃんの色の認識がまだはっきりとできていないためか、「黒」のページ(真っ黒なページに白いお化けが載っているページ)と「白」のページ(薄グレーな背景に白い雲と白い雪だけが書かれているページ)になると、急にそわそわしだしてきて、よそ見をしてしまうことが多い。 |
その他、惜しくもランキング外の作品
ここからは4位以降の絵本を一気にまとめて紹介していこうと思う。
上で紹介してきた1~3位の絵本と比較すると、7ヵ月のぺ千代ちゃんの食いつきが少しだけ低かったため、このランキングとなったが、悪い絵本はなく、個人的におすすめの絵本ではある。
『かずの絵本』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★★☆(4.0点/5.0点) → 『あいうえおのえほん』と同じ作者。ただし、こちらは小さな絵本。それなりにぺちよちゃんの気を引くことができるが、少し短いかも。 → 動物の名前を教えながら、数を数える練習になるため、フランス語の読み聞かせの題材としては非常に良い。 |
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『でんしゃ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → 電車に関わることが紹介されている小さな絵本。短いなりに、色ははっきりとしているため、ぺちよちゃんはまぁまぁ好きそう。 → 電車や、景色、乗客の数など、それなりにフランス語の語彙力を鍛えるためのページが載っている。ただし、アドリブ力と想像力がかなり必要。 |
『トラック』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → 『でんしゃ』と同じ系列の絵本。こちらも色が多いため、まぁまぁぺちよちゃんの気を引くことができる。 → トラックを使った色々な職業がでてくるので、フランス語の読み聞かせにも、それなりに良い。 |
『ぶんぶんきいろ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → かわいいミツバチの絵本。厚紙でできているので、赤ちゃんが誤って握ってしまっても、手を切りにくそう。ページにもよるが、まぁまぁぺちよちゃんの注意を引くことができる。絵がとてもかわいく、ぺぎぃの好み。 → それなりに色の勉強や、プリンやコーヒーカップなど、日常の単語が出てくるが、フランス語の読み聞かせには少し短いのが残念なところ。 |
2-2. 個人的にいまいちだった絵本
ここでは、購入してみて、個人的にいまいちだった絵本を紹介しておく。
ちなみに、これらの絵本が良くないと言っているわけではなく、飽くまで「ぺ千代(ぺちよ)ちゃんの反応がいまいちだった」本ということを前置きさせていただきたい。
この記事を書いていた時点でのぺ千代ちゃんは、生後7ヵ月のぺ千代ちゃんなので、年齢によっては、反応がかなり変わってくるかもしれない。
例えば、今は文字数が多い方が読み聞かせる親としては楽だが、子供がある程度自分で本が開けるようになると、文字よりも絵が多い方が楽しく読めたりもする。
『おつむてんてん』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(2.0点/5.0点) → 小さな絵本。長さ的には『このいろなあに』と同じくらいだが、色が少ないためかぺちよちゃんはあまり好きではない。 → 犬、猫、アヒル、くらいの単語は登場するが、その他のパターンは同じなので、フランス語の読み聞かせにはあまり適していない。 |
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『かたちが ぱぱぱ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(2.0点/5.0点) → 『しろくろきいろ』と同系列の絵本。本を左右に倒すと、中の図形が変化するという斬新な造りの絵本。オムツ替えなど、ぺちよちゃんの注意が必要なときに重宝しているが、「読み聞かせる絵本」としては微妙かも。ページも見開きで4ページしかない。 → どちらかというと、ストーリーよりかは動いている形を目で追って遊ぶための本なので、フランス語の読み聞かせにはあまり適していない。個人的にはとても面白い本だと思うので、とても残念… |
『ひよこ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★☆☆☆☆(1.0点/5.0点) → 卵からかえるひよこのストーリーを描く小さな絵本だが、見開きのページに卵が一つしか描かれていなかったり、読めるセリフが「おや?」だけだったりと、個人的には微妙な絵本。単色の背景に卵のイラストだけだと、ぺちよちゃんの気を引くのも難しい。イラストがかわいい分、少し残念。 → 想像力がどんなに豊かだとしても、見開きのページに卵がひとつと、セリフが「おや?」だけで、しかもそれが3~4ページも連続で続くとなると、お世辞にもフランス語の読み聞かせには適しているとは言えない。 |
『たまご』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★☆☆☆☆(1.0点/5.0点) → 『ひよこ』と同じ系列の作品。大体内容は同じ。ぺちよちゃんはあまり興味を抱かない内容。 → ひよこと、アヒルと、カタツムリと亀、という単語の勉強にはなるが、それまで。 |
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