あいさつのフレーズ

フランス語で「さようなら」の挨拶を言う方法【シチュエーション別】

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フランス語で「さようなら」とはどう言えばよいの?

よく聞く「アデュー」は間違いなの?

以上の疑問に答えるために、今回の記事ではフランス語の別れの挨拶として使うことができる言葉やフレーズを紹介していこう。

本記事の内容
  • 最も良く使われるフランス語の別れの挨拶【5種類】
  • 「またね」という意味のフランス語の別れの挨拶【3種類】
  • 「また ○○ に会いましょう」という意味のフランス語の別れの挨拶【5種類】
  • 永遠の別れを告げるときのフランス語の挨拶【3種類】

フランスでは、挨拶がとても重要視されている。例えば、バスを降りる際にも運転手に「Merci! Au revoir!(ありがとう、さようなら)」と言うのが礼儀であるし、パン屋でパンを購入してお店を去るときにも、「Bonne journée(よい一日を)」と別れの挨拶を告げたりする。

それでは、フランス語で日常的に用いることができる別れの挨拶にはどのようなものがあるのだろうか?

そこで今回の記事では、フランスで生まれ育ったぺぎぃが、日常的に使いまわしている挨拶のフレーズをいくつか教えてみよう。これらを使いこなすことができれば、皆様にも様々なシチュエーション下での別れの挨拶が言えるようになるだろう。

また、お急ぎの方は、本記事の最後には早見表を記載してあるので、直接そちらに飛んでみるとよい。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
もっと学びたい方は、以下のリンクから、このサイトで紹介している様々なフランス語のフレーズについて見てみてね!「ボンジュール」や「メルシー」についても解説しているよ。
ぺぎぃのフランス語講座~フランス語のフレーズ【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語のフレーズ」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

目次

最もよく使われるフランス語の別れの挨拶

この章ではフランス語で最も使われる別れの挨拶のフレーズを紹介しよう。

ぺぎぃも職場や日常の生活で毎日使っているフレーズである。

1-1. 「Au revoir(オ・ヴォワー)」=「さようなら」

まずは、一番基本的な別れの挨拶の言葉:「Au revoir(オ・ヴォワー)」カジュアル・フォーマルを問わず、いつでも誰にでも使うことができるフレーズである。

スペル上は途中に「r」が入るため、日本語のカタカナ表記では「オ・ヴォワーと記している人が多いが、実際の発音的には「ル」をあまり強調しないため、本記事ではあえて「オ・ヴォワー」と表記することにした。

この言葉の意味は、日本語では「さようなら」、英語では「Good bye」に該当する。

とりあえず、人と別れる際に何を言えばよいのかわからなくなったら、「Au revoir(オ・ヴォワー)」と言っておけば問題はない。

Merci, au revoir!(ありがとうございました、さようなら!)

⇒ 電話を切るときや、バスを降りるとき、お店で買い物を済ませたあとなどに、良く用いるフレーズである。

なお、語源としては動詞「revoir(ルヴォワー)」「もう一度会う」「再会する」という意味なので、もともとは「もう一度会う日まで」という意味だったのではないか推測することができる。

ぺぎこ
ぺぎこ
「Bonjour(ボンジュー)」「Au revoir(オ・ルヴォワー)」をセットで覚えておけばよいわね!

ちなみに、この「Au revoir(オ・ルヴォワー)」という言葉は、見知らぬ人に対して用いるのには何の問題もないが、親しい間柄の人や、頻繁に会う同僚クラスメートに対して用いるのには少し「重い」言葉である。

知り合いには、次に紹介する、もうすこしフレンドリーな「Bonne journée」「Bonne soirée」などを用いることをおすすめする。

1-2. 「Bonne journée(ボンヌ・ジューネー)」/「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」=「よい一日を(またね)」

続いて、これもまた日常会話で非常に頻繁に用いられるフレーズ「Bonne journée(ボンヌ・ジューネー)」「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」

これらは、人と別れる際に「よい一日をお過ごしください」と言うためのもので、基本的に「Bonne journée(ボンヌ・ジューネー)」昼間「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」夕方以降に用いられるフレーズである。

「Au revoir(オ・ルヴォワー)」よりもう少しカジュアルでフレンドリーな言葉なので、個人的に使用頻度はかなり高い。ニュアンス的には、「Au revoir = さようならだったのに対し、Bonne journée/Bonne soirée = またねのような感じである。

英語がわかる方は、「Have a nice day」「Have a good evening」の違いと似たようなものだと覚えておけばよい。

Allez! Passe une bonne journée!(では、良い一日を!)

個人的な目安では、大体17時まで「Bonne journée(ボンヌ・ジューネー)」17時以降からは、「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」に切り替わるイメージであるが、とくに厳密なルールはなく、個人の体感によって好きなように使い分けてよい。

ぺぎこ
ぺぎこ
「Bonjour(ボンジュー)」「Bonsoir(ボンソワー)」の使い分けと同じようなイメージね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まさにその通り!大体「Bonsoir(ボンソワー)」「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」をセットで覚えておくとよいよ。
ちなみに他の言い方として、

  • 午前中の後半に:「Bonne matinée(ボンヌ・マティネー)」
  • 午後に:「Bon après-midi(ボン・ナプレミディー)」
  • 夕方後半に:「Bonne fin de soirée(ボンヌ・ファン・ド・ソワレ―)」

と言ったりすることもできる。それぞれ「良い朝を」、「良い午後を」、「良い残りの夜を」という意味である。また、「Bonne nuit(ボン・ニュイ)」は「おやすみなさい」という意味である。

1-3. 「Bon weekend(ボン・ウィーケンド)」=「よい週末を」

職場や学校などで、金曜日の夜に多く用いられる別れの挨拶として「Bon weekend(ボン・ウィーケンド)」が挙げられる。

これは映画の「Have a nice weekend」に該当する言葉で、「よい週末を(お過ごしください)」という意味である。

Allez, bon weekend! On se revoit lundi!(では、よい週末を!また月曜日に会おう!)

なお、日本人が良く間違うポイントとして、「Bonne weekend」と女性形にしてしまう場合がある。

「un weekend」は男性名詞なので、正しくは「Bonne weekend」と言うことはない。

1-4. 「Bonnes vacances(ボンヌ・ヴァカンス)」=「良い休暇を」

続いて、週末ではなく、もう少し長い休暇の場合には「Bonnes vacances(ボンヌ・ヴァカンス)」というフレーズを用いることが多い。

これは、「良い休みを」「良い休暇を」という意味で、3連休などの時にも使われることがある。まぁ、週末を含む3連休の場合には「Bon weekend(ボン・ウィーケンド)」と言っても全く問題はない。

Bonnes vacances! A l’année prochaine!(良い休みを!また来年会いましょう!)

ぺぎぃ
ぺぎぃ
他にも、相手の休暇が「旅行」を含んでいる際には、「Bon voyage(ボン・ヴォヤージュ)= よい旅行を」と言うこともできるよ。

1-5. 「Salut(サリュ)!」=「じゃあね!」

最後に、もう一つ頻繁に用いられるカジュアルな別れの挨拶として「Salut(サリュ)」という言葉が存在する。

先程、「Au revoir(オ・ルヴォワー)」が身近な者に対して使う言葉として少し「重い」と説明したが、「Salut(サリュ)」の場合は、気軽に「じゃあね!」と言うことができるため、かなり便利な言葉である。

他にも、英語の「Bye(バーイ)」やイタリア語の「Ciao(チャオ)」を代わりに使う人もいる。

Allez, salut Peggy! A la prochaine!(それじゃあね、ぺぎぃ!またね!)

この言葉は、「こんにちは」と出会いの挨拶としても用いることができる便利な言葉なので、友人同士では、とりあえず「Salut(サリュ)」だけを連発していて問題がない。

ただし、バスの運転手やパン屋さんなど、見知らぬ他人に対して用いてしまうと、かなり無礼になってしまうので、注意するべし。

見知らぬ他人に対しては、「Au revoir(オ・ルヴォワー)」、若しくは「Bonne journée」「Bonne soirée」を使うとよい。

フランス語で「Bonjour(ボンジュール)」以外の挨拶の仕方フランス語の挨拶には有名な「Bonjour(ボンジュール)」の他にもは色々と存在する。この記事では、フランスで30年間暮らしていた中で聞いた出会いの挨拶のフレーズを14種類紹介する。また、後半では握手やキスなどの挨拶の仕方についても説明しよう。...

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「またね」という意味のフランス語の別れの挨拶

ここでは、フランス語で「またね」という意味で使うことができる別れの挨拶のフレーズを紹介しよう。

日常会話以外でも、友人とのメール手紙などでも用いることができる言葉が多い。

2-1. 「A bientôt(ア・ビアント)」=「またね」

「A bientôt(ア・ビアント)」比較的頻繁に用いられている言葉なので、フランス語を少し勉強した人なら必ず耳にしたことがあるお別れのフレーズの一つである。意味は「またね」

「Bientôt(ビアント)」というのは「良い」という意味の形容詞「Bien(ビアン)「早い」という意味の形容詞「tôt(ト)」が合わさってできた言葉なので、まとめると「もうすぐ」という意味である。

つまり、「A bientôt(ア・ビアント)」とは「もうすぐまた会えるけど、とりあえずまたね!」という意味合いになる。

Allez, bonne journée et à bientôt!(それでは、良い一日を!そしてまたね!)

A bientôt, j’espère!(すぐにまた会えるといいね!)
⇒ 良く手紙などで使われる言い回し。

「またすぐにね」という意味で「A très bientôt」と言うこともできる。
ぺぎこ
ぺぎこ
特にまた会う予定もまだないのに、手紙の最後に「A bientôt」「A bientôt」と書かれていた理由がようやくわかったですよ!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そうだね、それは「また近々会いたいね!」という意味で書いてあったんだと思うよ。

2-2. 「A la prochaine(ア・ラ・プロシェーヌ)」=「また今度」

もう一つ、「A bientôt(ア・ビアント)」とよく似た表現に「A la prochaine(ア・ラ・プロシェーヌ)」という別れのフレーズがある。

これは、「A la prochaine foisの略で、「また次回会いましょう」「また今度」という意味である。

「次にいつ会うかわからないけれど、とりあえずまた会いたいね」というニュアンスを伝えたいときに用いるとよい。

Merci de m’avoir rendu visite. On se dit à la prochaine!(遊びに来てくれてありがとう。では、また今度!)

ぺぎぃ
ぺぎぃ
「いずれまた会いましょう」という意味で使える非常に便利な言葉だよ。ぺぎぃもよく使っている。

2-3. 「A plus(ア・プリュス)」=「じゃあね」

「A plus(ア・プリュス)」カジュアルな別れの挨拶として「Salut(サリュ)」の代わりに用いられることが多い言葉である。意味は同じく「じゃあね」。語尾の「s」は珍しくはっきりと発音する。

実はこの言葉は後ほど「3-4.」で紹介する「A plus tard(ア・プリュ・ター)」というフレーズの略なのだが、意味合いは少し異なっており、「次にいつ会えるかわからないが、また会える可能性が高い」ときに用いる言葉である。

例えば、職場の同僚や、学校の友達など、次はどのタイミングで出会うことになるかはわからないが、少なくとも同じ職場や学校にいるので、近々また会うだろうというようなときに使う。

Allez, à plus Peggy! On se tient au courant!(それじゃあね、ぺぎぃ!また連絡しあおう!)

ちなみに、フランス語で記号の「+」「Plus(プリュス)」と発音するため、「A plus」のことを更に省略して「A +」「++」と書く人もいる。

しかし、ただでさえカジュアルな言葉なのに、その省略の仕方はとてもフォーマルとは言えないので、使いすぎには注意した方がよい。

ぺぎこ
ぺぎこ
ぺぎこの職場でも「A plus」「A plus」と言ったり、チャットの後半に「A +」と書かれていることがよくあるわね。

2-4. 「Au plaisir (de vous revoir)(オ・プレジー・ド・ヴ・ルヴォワー)」=「また会えると嬉しいです」

もう少しエレガントな「またね」の言い回しとして「Au plaisir(オ・プレジー)」「Au plaisir de vous revoir(オ・プレジー・ド・ヴ・ルヴォワー)」というフレーズが挙げられる。

これは、「喜び」という意味の名詞「Plaisir(プレジー)」を用いていることから、「また会えると嬉しいです」という意味合いになる。今まで紹介してきた「A la prochaine」「A plus」と比較すると、随分と丁寧な言い回しである。

メールや手紙の締めくくりに:Au plaisir de vous revoir.(また会えると嬉しいですね)

ぺぎこ
ぺぎこ
確かに今までの言い回しと比較すると、大分エレガントな雰囲気の言葉ね!

2-5. 「A un de ces quatre(ア・アン・ド・セ・キャト)」=「またいずれ」

日本語のカタカナ表記が大分難しい別れのフレーズ 「A un de ces quatre(ア・アン・ド・セ・キャト)」とは、「またいつか」「またいずれ」という意味を持つフレーズである。「A plus」ほどではないが、ややカジュアルな言い回し。

由来は、もともと「A un de ces quatre matinsと、「これから迎える4日の朝のいずれか(にお会いしましょう)」という意味であったのが、いつの間にか「matins(=朝)」の部分が忘れ去られ、「いつの日か」という意味になってしまったらしい。

Bon, ben on se revoit un de ces quatre!(うん、じゃあまたいつか会おう!)

同義語として「A un de ces jours(またいつの日にか)」と言うこともできる。

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「また○○に会いましょう」という意味のフランス語の別れの挨拶

この章では、フランス語で「また ○○ に会いましょう」と、もう少し次に会うタイミングがはっきりとしているときに用いることができる別れの挨拶のフレーズについて紹介しよう。

これらは主に、「一時別れるが、すぐまた会える」という状況で用いるものである。

3-1. 「A demain(ア・ドマン)」=「また明日」

特にフランスで仕事をしていたり、学校に通っているときによく耳にすることができるフレーズが「A demain(ア・ドマン)」である。

これは「また明日」という意味で、主に一日の作業が終わり、また明日出直すという時に用いられる言葉である。単体で用いてもよいし、「Bonne soiréé(ボンヌ・ソワレ―)」などと一緒に用いてもよい。

Bon ben, il se fait tard. Je vais rentrer chez moi.(よし、では遅くなってきたので、今日はもう帰るとするよ)
D’accord. Bonne soirée! A demain!(了解。良い夜を!また明日!)

また、以下のように、「demain」の部分を「après-demain」「la semaine prochaine」と入れかえて言うこともできる:

  • 「A après-demain(ア・アプレ・ドマン)」=「また明後日」
  • 「A la semaine prochaine(ア・ラスメーヌ・プロシェーヌ)」=「また来週」
  • 「A jeudi(ア・ジュディ)」=「また木曜日(に)」
  • 「A samedi(ア・サムディ)」=「また土曜日(に)」
  • 「A ce soir(ア・ス・ソワー)」=「また今夜」
  • etc.
ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど!とりあえず「à ○○」で、「また ○○ に」という意味になるのね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そういうことだよ。

3-2. 「A tout de suite(ア・トゥ・ド・スィット)」=「またすぐに」

「A tout de suite(ア・トゥ・ド・スィット)」、これはよく電話で話している相手に言ったり、向こうから言われたりするフレーズである。

フランス語で「tout de suite(トゥ・ド・スィット)」とは「すぐに」「瞬時に」という意味なので、このフレーズは「またすぐに(会いましょう)」という意味になる。つまり、「今電話を切った直後に会いましょう」などと伝えたいときに用いるのである。

– Allô, tu me vois?(もしもし、僕が見えるかい?)
– Euh… non… Ah si! C’est bon, je te vois! A tout de suite!(え~っと…いや…あ、いた!大丈夫、見えたよ!では、またすぐに!)

3-3. 「A tout à l’heure(ア・トゥタ・ル―)」=「また後で」

「A tout de suite(ア・トゥ・ド・スィット)」とよく似ているが、まだそこまですぐには会うことができなく、「もう少しした後で会う」という際には「A tout à l’heure(ア・トゥタ・ル―)」を用いるとよい。フランス語ではかなり頻繁に用いられる言葉である。

なお、単体の「Tout à l’heure(トゥタ・ル―)」「さっき」「先ほど」という意味なので、勘違いしないように注意

Bon, je vais aller chercher les enfants puis je reviens. A tout à l’heure!(よし、では子供を迎えに行ってからまた戻ってくるよ。また後で!)

ちなみに、「A tout à l’heure」を略して「A toute!(ア・トゥット)」と言ったりする人もいる。

意味合いは大体同じだが、「A plus(ア・プリュス)」のように、「じゃあね」として使われる場合もある。若干カジュアルな言い回し。

3-4. 「A plus tard(ア・プリュ・ター)」=「また後で」

フランス語には、もう一つ「また後で」という言葉が存在する。それは前章でも軽く紹介した「A plus tard(ア・プリュ・ター)」のことである。

「A tout à l’heure(ア・トゥタ・ル―)」「もう少し後で」であるのに対し、「A plus tard(ア・プリュ・ター)」「かなり後で」という意味合いになる。つまり、結構後になってからまた会うという場合に用いる言葉である。

ちなみに、前章の「2-3.」で説明した「じゃあね」と言う意味の「A plus」とは違って、「A plus tard(ア・プリュ・ター)」の場合は「Plus」「s」の部分を発音しない。

Désolé, je ne vais pas pouvoir venir ce matin. J’arriverai dans la soirée.(すみません、午前中には行けそうにないです。夕方ごろ着きます。)
Pas de problème! A plus tard alors!(全く問題ありませんよ!では、また後で!)

漠然としたイメージだが:

  • 「A tout de suite」0~30分以内
  • 「A tout à l’heure」30分~6時間後くらい
  • 「A plus tard」6時間以上後(ただし、同じ日)

のような感覚である。飽くまでぺぎぃのイメージである。

ぺぎこ
ぺぎこ
ふぅ~ん。使い分け方が中々難しいわね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、大抵の場合は「A tout à l’heure(ア・トゥタ・ル―)」と言っておけばよいと思うよ。

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永遠の別れを告げるときのフランス語の挨拶

最後に、この章では、相手に永遠の別れを告げるときに用いることができる別れのフレーズをいくつか紹介しよう。

「4-1.」は個人的にも使ったことが一度もないが、「4-2.」「4-3.」の言葉は職場などで、たまに使うことがある言葉である。

4-1. 「Adieu(アデュー)」=「(永遠の)さようなら」

おそらく皆様も聞いたことがあるフランス語の言葉に「Adieu(アデュー)」というものがある。

良く勘違いされているが、スペイン語では「Adios(アディオス)」は普通に「さようなら」と日常的に別れを告げるときの言葉として用いられるのに対し、フランス語の「Adieu(アデュー)」とは「永遠のさようなら」という意味の挨拶である。

語源をたどると、「Dieu(ディユ)」「神」という意味なので、「Adieu」とは「à Dieu」、つまり「神のもとで会いましょう」という意味になる。言い換えれば「もう死ぬまで会うことはない」ということ。

他にも「Faire ses adieux(フェー・セ・ザデュー)」「Dire ses adieux(ディー・セ・アデュー)」「永遠の別れを告げる」という意味である。

Pegiko est rentrée au Japon sans nous faire ses adieux.(ぺぎこは、我々に別れを告げずに日本に帰ってしまった)

ぺぎこ
ぺぎこ
じゃあ、誰かに「バイバイ」と言う時に、「Adieu(アデュー)」は使わない方がいいの?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
う~ん、死を連想させるかなり強い言葉だからね。たとえもう会うことがないとわかっていても、余程の喧嘩別れでもない限りは「Adieu(アデュー)」は用いない方が良いと思うよ。

4-2. 「Ravi d’avoir fait votre connaissance」=「あなたと知り合えてよかった」

どこかしら死を連想させてしまう「Adieu(アデュー)」を用いる代わりに使えるフレーズとして、「Ravi d’avoir fait votre connaissance」というものがある。

読み方は「ラヴィ・ダヴォワー・フェー・ヴォートル・コネサンス」「あなたと知り合えてよかった」という意味である。

ちなみにこのフレーズは、「永遠の別れ」の時限定ではなく、その日に初めて会った人に別れを告げるときにも、今日はあなたと知り合えてよかった、今後ともよろしくお願いします」みたいな意味合いで用いることも可能である。

– Au revoir Peggy!(さようなら、ぺぎぃ)
– Au revoir! Je suis ravi d’avoir fait votre connaissance.(さようなら!あなたと知り合えてよかったです)

別な言い回しとして:

  • 「Je suis ravi d’avoir pu faire votre connaissance」
  • 「Je suis ravi d’avoir pu vous connaitre」
  • 「Je suis heureux d’avoir fait votre connaissance」

などと言うこともできる。全て同じ意味である。

4-3. 「Bonne continuation(ボンヌ・コンティニュアション)」=「これからもご活躍をお祈りいたしております」

職場の同僚が転勤や異動でいなくなってしまう時に、最も良く用いられる別れの挨拶の言葉に「Bonne continuation(ボンヌ・コンティニュアション)」がある。

このフレーズは、「良い」という意味の形容詞「Bonne(ボンヌ)」「続き」という意味の名詞「Continuation(コンティニュアション)」を組み合わせたものであり、「これからもその調子で進んでいってね」という意味になっている。

日本語で該当する言葉として最も適切なのは「ご活躍をお祈りしております」だと思うが、「Bonne continuation」はもうすこしカジュアルな場面でも使うことができる言葉である。(カジュアル&フォーマルのどちらもOK)

Bonne continuation Pegiko. J’espère que tu nous enverras des nouvelles de temps en temps.(ぺぎこちゃん、これからも頑張ってね。たまに連絡をちょうだいね。)

他にも、似たような言い方として「Bon courage pour la suite(ボン・クラージュ・プー・ラ・スィット)」「Bonne chance(ボンヌ・シャンス)」が存在するが、これらの方が些か意味合いは浅い印象を受ける。

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【まとめ】フランス語で別れの挨拶の言い回し

Au revoir
(オ・ヴォワー)
カジュアル・フォーマルを問わず、いつでも誰にでも使うことができる別れの言葉。しかし、親しい間柄の人に用いるのには、若干「重い」可能性もある。
日本語の意味は「さようなら」。
Bonne journée
(ボンヌ・ジューネー)
日常会話で非常に頻繁に用いられる別れのフレーズ。「Au revoir(オ・ルヴォワー)」よりもう少しカジュアルでフレンドリーな言葉でもある。
日本語での意味は「良い一夜を」。
Bonne soirée
(ボンヌ・ソワレ―)
大体17時までは「Bonne journée(ボンヌ・ジューネー)」、17時以降からは、「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」が用いられる。
日本語での意味は「良い一日を」。
Bon weekend
(ボン・ウィーケンド)
職場や学校などで、金曜日の夜に多く用いられる別れの挨拶。
日本語の意味は「よい週末を(お過ごしください)」。
Bonnes vacances
(ボンヌ・ヴァカンス)
週末ではなく、もう少し長い休暇の場合に用いることができる挨拶の言葉。
「良い休みを」や「良い休暇を」という意味。
Salut
(サリュ)
フランスで非常に頻繁に用いられる、カジュアルな別れの挨拶。英語の「Bye(バーイ)」やイタリア語の「Ciao(チャオ)」を代わりに使う人もいる。
日本語での意味は「じゃあね」。
A bientôt
(ア・ビアント)
比較的頻繁に用いられている別れの言葉。
日本語での意味は「またね」。
A la prochaine
(ア・ラ・プロシェーヌ)
「A bientôt(ア・ビアント)」とよく似た表現。「A la prochaine fois」の略で、「また次回会いましょう」や「また今度」という意味。
「次にいつ会うかわからないけれど、とりあえずまた会いたいね」というニュアンスを伝えたいときに用いる言葉。
A plus
(ア・プリュス)
カジュアルな別れの挨拶として「Salut(サリュ)」の代わりに用いられることが多い言葉。意味は同じく「じゃあね」。
「次にいつ会えるかわからないが、また会える可能性が高い」ときに用いる言葉。
Au plaisir de vous revoir
(オ・プレジー・ド・ヴ・ルヴォワー)
「A plus」や「A la prochaine」と比べて、もう少しエレガントな「またね」の言い回し。
「また会えると嬉しいです」という意味。
A demain
(ア・ドマン)
一日の作業が終わり、また明日出直すという時に用いられる言葉。単体で用いてもよいし、「Bonne soirée(ボンヌ・ソワレ―)」などと一緒に用いてもよい。
日本語の意味は「また明日」。
A tout de suite
(ア・トゥ・ド・スィット)
すぐ後に会うことになる相手と電話口で話しているときなどに良く使われる別れの言葉。
日本語での意味は「またすぐに(会いましょう)」という意味。
A tout à l’heure
(ア・トゥタ・ル―)
すぐには会うことができないが、「もう少しした後で会う」という際に用いる別れの言葉。フランス語ではかなり頻繁に用いられる。
A plus tard
(ア・プリュ・ター)
「A tout à l’heure(ア・トゥタ・ル―)」が「もう少し後で」であるのに対し、「A plus tard(ア・プリュ・ター)」は「かなり後で」という意味の別れの挨拶。
Adieu
(アデュー)
「永遠のさようなら」という最期の挨拶の言葉。
「もう死ぬまで会うことはない」という際に用いる強い言葉であるため、日常ではめったに用いることがない。
Ravi d’avoir fait votre connaissance
(ラヴィ・ダヴォワー・フェー・ヴォートル・コネサンス)
「あなたと知り合えてよかった」という意味のフレーズ。人と別れる際の言葉として用いることができる。
Bonne continuation
(ボンヌ・コンティニュアション)
「これからもその調子で進んでいってね」という意味の別れの挨拶。
日本語で該当する言葉として最も適切なのは「ご活躍をお祈りしております」であるが、「Bonne continuation」はもうすこしカジュアルな場面でも使うことができる便利な言葉である。
ぺぎこ&ぺぎぃ
ぺぎこ&ぺぎぃ
それでは、今回も最後まで読んでくれてありがとう!A très bientôt!
ぺぎぃのフランス語講座~フランス語のフレーズ【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語のフレーズ」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

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