最後に『日仏バイリンガルの育て方 ~ 体験記』(通称:「ぺ千代日記」)を書いてから、大分間が空いてしまったが、そろそろ重い腰を上げて日記を再開していこうと思う。
まぁ、とはいえ、本来のこの日記の目的としては、ぺ千代ちゃんの成長記録をつけていくと共に、日仏バイリンガルとしての育て方を語っていこうというものだった。
ここ半年間、ぺ千代ちゃんとフランス語を話し続けていたものの、特別これといって大きな言語的な進展はなかったため、こうして間を空けて再開してもさほど問題はないのではなかろうか?(・・・と必死に言い訳を考えているぺぎぃである)
そこで、今回の記事では、一度今までのぺ千代ちゃんのアクティビティの振り返りを行ってみようと思う。
- ぺ千代ちゃん(日仏クオーター)の月齢別の発達記録
- ぺ千代ちゃん(日仏クオーター)の月齢別の発語記録
読者の皆様の中にも、もしかしたらバイリンガルの子育てを目指している方もいるかもしれない。
バイリンガルとしての発語以外にも、ぺ千代ちゃんがそもそも何ヵ月あたりから、どのような動きをしてきたかがわかるので「私もバイリンガルを育てたい」とか「私の子供もハーフだけど、なかなか言葉を話してくれないし、この状態で大丈夫なの?」と悩んでいる方の参考になれば嬉しい。
しかし、子供の成長速度や興味の対象には多少差があるため、あくまで参考レベルということだけ念押しをしておく。
日仏クォーターの月齢別の発達と発語記録(生後0~11ヵ月)
生後0〜1ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 起きると泣く。海老ぞりが激しい。
- ベビーカーや自動車に乗せると激しく泣く。乗り物が嫌いなのだろうか…
- おっぱいやミルクを与えると、くわえたまま寝る。
- まだ何も話さなく、言語を理解しているか不明だが、日本語で話してみている。
生後2~3ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- ミルクをちびちび飲んで寝るが、それ以外の時間は目を開けて天井を見ている。
- 退屈すると泣いてしまうので、赤ちゃん用のメリーを頭上に設置。寝起きの15分くらいは笑顔で眺めてくれている。
- 絵本を見せてもよくわからなさそうなので、歌を歌ってあげたり、お腹に乗せて一緒にテレビを見たりしている。
- 車はまだ嫌いだが、ベビーカーに乗せると10cm動かしただけで熟睡するようになる。
- 夜はなかなか寝てくれず、ぺぎぃはスクワット、ぺぎこちゃんはおっぱいを与えて寝かせるようにしている。
- 泣いているときの海老ぞりがすごく激しい。
- フランスから持ってきたジゴトゥーズを着せている。
ちなみに、ジゴトゥーズとは、下のようなもの。足が外に出ないので、寝袋のように暖かそうだが、唯一の欠点は腕の部分が寒そうという部分である。
生後4ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 首が据わりはじめる。
- ぺぎぃの顔を寝起きで見ると「ぶ」と言ってくれる。(→ゆえに、ぺぎぃの名前は「ぶ」に昇格)
- メリーのぬいぐるみなどを掴もうと手を伸ばすようになるが、止まっている状態でないとまだ掴めないない。
- 将来日仏バイリンガルになれるよう、フランス語を積極的に話しかけるようにする。
- 海老ぞりが激しく、フランスからもってきたジゴトゥーズを嫌がるようになる。
- 寝返りをうつと、たまにうつ伏せになるが、自力で頭を上げることができずに泣いてしまう。
生後5ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 自分でうつ伏せになることができるようになり、頭を上げ、歓喜の声を張り上げている。
- 鏡を見せたり、うつ伏せ状態にして飛行機をして遊ぶと笑ってくれる。
- 夜はまだ寝なく、1時間起きに目覚めることを繰り返している。ぺぎぃは昼間仕事のため、ぺぎこちゃんが頑張ってくれている。
- 日本語の童謡が好きで、笑顔で聞いてくれる。ウクレレやカリンバなどの楽器を演奏したり、歌いながらダンスをしたりすると喜んでくれる。
- バウンサーに乗せて揺らすと寝てくれる。
- メリーのぬいぐるみを掴めるようになるが、まだ力が足りず、外せない。
ちなみに、ぺ千代ちゃん愛用のメリーは下の型である。おさがりで貰ったものなので、少し古いバージョンかもしれないが、喜んで遊んでいる。
生後6ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 地面をはうようになり、近くにあるおもちゃやメリーに近づいていき、ぬいぐるみを外しはじめる。
- ぺぎぃがとなりで仰向けに寝ていると、近づいてくるが、まだ乗り越えられない。
- うつ伏せで移動しているときに、顎のしたに手をそえると歯茎で噛んでくるのが愉快。
- まだ言葉は話さないようだが、フランス語の名前を呼ぶと反応するため、自分の名前は認識するようだ。
生後7ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 比較的自由に動けるようになっている。寝そべっているぺぎぃがいると、乗り越えてくるのでかわいい。
- 携帯電話を奪おうとしてくる。
- 仰向けにして、日本語の絵本をフランス語で読んで上げると寝落ちしてくれる。
- ぺぎぃの顔をいじる(特に目)のが好きで、嫌がるとニタニタ笑う。
- まだ言葉は話さない。時たま「あー」や「うー」などと言う。
- 会社に出社する際に、玄関で希に手を振ってくれる。
ちなみに、ぺぎぃたちが愛用しているバウンサーはこちら。持ち運びが可能なため、ぺぎこちゃんが一人でぺ千代ちゃんをお風呂に入れるときなど、一時的に乗せておくのにも役立っている。
生後8ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 手伝って上げると座ることができるようになる。そのため、両手が比較的自由に使えはじめてきている。
- 外が大好きで、ベビーカーに乗せると歓喜の声をあげる。風を感じると手を叩いて喜ぶ。
下の歯が2本生える。 - フランス語や英語の童謡をYoutubeで聞かせてあげると喜ぶ。視力維持のため、画面はまだ見せていない。
- ミルクを飲み干す速度が異様にはやくなる。
生後9ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- つかまり立ちができるようになり、両手を繋いでぺとぺと歩かせると喜ぶ。
- ものをベビーサークルから外に投げるようになる。
- 比較的自由に4足歩行で歩き回れるようになり、一人で座ることもできる。
- バウンサーは飽きたのか、乗せると悲鳴をあげて嫌がるようになるが、少し揺らしていると我慢してくれる。その間にぺぎぃとぺぎこは食事をするようにしている。
生後10ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 数歩だけなら一人で歩けるようになる。
- ベビーサークルが比較的広いため、ヘリに捕まって立ち上がり、横断してみては転んでの繰り返し。
- 仰向けにして絵本を読んであげようとしても、すぐに移動して立ち上がってしまうため、なかなか寝落ちはしない。
- 夜は未だに1~2時間起きなので、ぺぎこちゃんがとても大変。
- ベビーチェアに座らせた状態で離乳食を食べさせはじめる。
ベビーサークルは、こちらの「大阪熊」のものを使っている。少し前までは、扉部分がクマさんの形をしていて、扉のように開く仕様になっていたが、最近では変わったようだ。
生後11ヵ月のぺ千代(日仏クォーター)
- 自分の力だけで立ち上がることができる。
- まだ足腰が不安定なせいか、数歩歩くと転んでしまう。(しかし、泣かずにすぐに立ち上がる)
- いよいよバウンサーがあまり役にたたなくなってきた。乗せても歩きたがるため「下ろせ、下ろせ!」と喚く。
- ベビーカーの上で昼寝をしていなければ、とりあえず、ベビーサークルの中に閉じ込めておく率がかなり高い。
- まだ言葉は話せないが「ばいばい」や「ぱちぱち」の動作がわかるようになる。
近くにあるものは、ノールックで掴む。 - 注射をしても泣かず、すぐに笑顔になる。
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日仏クォーターの月齢別の発達と発語記録(生後12ヵ月~18ヵ月)
生後12ヵ月(1歳)のぺ千代(日仏クォーター)
- 新しいものが好きで、次から次へと物を触ってくる。
- ベビーカーで散歩をさせてもあまり寝なくなった。
- 自分のフランス語の名前を認識しなくなったのか、読んでも振り向かなくなった。
ベビーチェアが嫌いなのか、座るのを嫌がったり抵抗したりする。 - 食べ終わったときに「ぴかぴかぴー♪」と言うと笑顔でぱちぱち手を叩いてくれる。
- 注射を2本打っても、ほとんど泣かない。(2本目を打ち終えてから10秒ほどで笑顔で話し始めた)
生後13ヵ月(1歳と1ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- 日本の童謡が好きで、同じカセットテープをループで聞いている。
- 音が止まったりすると「はやくつけろ!」とテープがある位置を手で示すようになる。
- 「くちどけおこめぼー」が大好き。ベビーチェアに座りたがらないため、とりあえずおこめぼーで注意を惹き付けてから座らせるようにしている。
- ベビーサークルも飽きたのか、中にいれると手を出してしくしく泣き始める。
散歩が大好きで、家の中や外をうろつき回るようになる。まだ転びやすく、危ないため、ハーネスをつけて追いかけている。 - ぺぎぃの顔を見ても「ぶ」とは言わなくなったが、変わりに「おう!」と言ってくれるようになる。
- 音楽系のおもちゃのメロディーに乗せて手を振る。
- 「(お)ぽんぽん」と言うと自分のお腹を叩く。
- 公園で葉っぱやドングリを拾うのが好き。
ちなみに、ぺぎぃたちが使用している型式は少し異なるが、ベビーハーネスとは以下のような便利グッズのことである。(ぺぎぃたちと同じものをネットで探してみたが、なぜか見つからなかった…)
生後14ヵ月(1歳と2ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- 足腰が強くなってきたのか、色々なものに上りたがる。(ソファや椅子など)ただし、まだ不安定なため、しばしば転びそうになり、目も手も離せない。
- いないいないばぁをすると笑う。
- 童謡のテープが止まると手をかざすだけではなく、指差すようになる。
- 「La musique」という言葉に反応して、カセットデッキがある位置を指差す。
- フランス語でも日本語でもない宇宙語的なものを話すようになる。
抱っこが好きで、特に男性(ぺぎぃやじいじ)から抱っこしてもらえるように手を伸ばす。 - 夜泣きがまだ酷いが、おっぱいをもらわなくても寝るようになる。これにて、おっぱいは卒業。
- 『だるまさん』の絵本などの影響で「目」「鼻」「手」「耳」「毛」などの単語が少しずつわかるようになる。
- 葉っぱやドングリだけではなく、大き目の石も拾うようになる。見張っていないと、口に入れようとする。
生後15ヵ月(1歳と3ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- 「お友だち(他人の子供)」を見つけると走っていったり、声をかけたりする。
- シャボン玉が浮かんでいると「あ」と言って指さす。
- テレビの音楽やおもちゃの音楽に合わせて踊る。
- 相変わらず「くちどけおこめぼー」が好きで、何でも手掴みで食べようとするようになる。一袋が大体1~2日で消費される。
- もはやベビーサークルは窮屈なようで、全く入りたがらない。無理矢理入れるとすすり泣く。
こちらの画像がぺ千代ちゃん御用達の「くちどけおこめぼー」である。あまりにも食べるため、10個セットで購入することが多い。
生後16ヵ月(1歳と4ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- 家の中を自由に走り回るようになる。ヘルメットのようなものを被せていたが、1週間ほどもった後、自分で外すようになってしまった。
- ベビーサークルのドアを開けっぱなしにして、自由に出入りできるようにすると、喜んで入ってくれる。そしてドアで遊ぶ。
- 自分の手が届かないものをいじりたいとき(電気のスイッチやドアノブなど)ぺぎぃの手を引っ張って連れていく。
- 再びベビーチェアに座ってくれるようになる。
- 「くちどけおこめぼー」を離乳食にディップして食べるようになる。ときたま「スプーンをよこせ」とも言ってくる。
- 水をコップから直接飲むようになる。たまに手を入れて遊ぶ。
- 再び自分のフランス語の名前を認識し始める。「ぱぱ」と「まもん」の区別がつくようになり、「il/elle est où?」と聞くと指差すようになる。
- 大体の家の中に落ちているものを指差しながら「もってきて」と言うと持ってきてくれる。
- 鼻がつまったり、調子が悪いときには起きてしまうが、比較的頑張って朝まで寝てくれるようになる。
- 宇宙語を非常によくしゃべる。
生後17ヵ月(1歳と5ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- ほしいものを指差すことが多い。
- ぺぎぃの手を握ってきて離さない。食事中なども追いかけてきて手を渡せと喚く。
- まだ自分では話せないが「le livre」「la balle」「la promenade」「le biberon」「il/elle est où?」「ton casque」「ta tête」「les chaussettes」など、一定のフランス語の単語も理解するようになる。
- 日本語もかなり通じるようになり、話さないからと言って理解していないわけではなさそう。本のタイトルやおもちゃの名前を言うだけで指差したり、持ってきたりしてくれる。たまに、教えていない言葉なのに理解していて、ぺぎぃとぺぎこの度肝をぬくこともある。
- 再び自分のフランス語の名前を認識し始める。日本語の名前にも反応する。
- 「だっこ」という言葉を覚え、連発してはぺぎぃを下僕のように扱うようになる。
- 比較的自由に歩き回れるようになり、歩行用ベルトは使わなくなった。
生後18ヵ月(1歳と6ヵ月)のぺ千代(日仏クォーター)
- 日中はぺぎぃが仕事に行っているため、ぺぎこちゃんの手を握るようになる。家事がなかなか進まないようだ。
- 夜中は、たまにふにふに言っているが、以前ほど大泣きすることはあまりなくなった。
- 寝かしつけは、ぺぎぃが抱っこをして歌をうたっても効き目がなくなる。ぺぎこちゃんに抱っこされるか、ぺぎこちゃんにくっついて寝そべるのが良いようだ。
- ぺぎぃといると、相変わらず宇宙語をよくしゃべる。フランス語を話しているつもりになっているのだろうか?
- 「くちどけおこめぼー」を1日で2~3袋食べるようになったため、どうしようか困っていたが、ここ数日ではサツマイモを代わりにあたえると、お腹が満たされて満足するようで「くちどけおこめぼー」を食べなくても良くなった。
- 自ら「まんま!」「だっこ!」と叫んで、ベビーチェアに乗せろとせがんでくる。
- 滑り台やブランコに乗せて遊んでみているが、そこまで楽しそうではない。(一応、乗ってはくれる)
おわりに
…とまぁ、こんな感じで、本記事ではぺ千代ちゃんの成長記録をひたすら書いてみた。
日仏バイリンガルとしての育て方というよりは、単純にぺ千代ちゃんの行動を日記のように書いているだけなので、フランス語の勉強というよりもぺぎぃの自己満足になってしまったかもしれないが、同じような境遇で日仏、あるいは日本と他の国のハーフのお子様を育てている人がいれば、比較できる物差しとして使ってくれればうれしい。
最近では、ちょこちょこフランス語や日本語の単語を口にし始めてきたので、これからはいよいよ本格的に日仏バイリンガルとしての育て方について書いていければと思う。
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