ぺ千代日記の第6回目は「喃語・宇宙語の解読」ということをテーマに書いていこうと思う。
- ぺ千代ちゃん(日仏クオーター)の喃語
- ぺ千代ちゃん(日仏クオーター)の宇宙語
- ぺ千代ちゃん(日仏クオーター)の初めての単語
ちなみに「宇宙語」とは、赤ちゃんが話す意味をなさない言語っぽい言葉のことである。ぺ千代ちゃんも最近は非常に流暢に話すようになってきた。
「喃語」という言葉も似たようなものだが、どちらかと言うと「ててて」や「あうー」のような子音と母音の簡単な集まりのような言葉のことで、言語というよりは音に近いイメージ。
それに対して「宇宙語」の方は、子供自身は何かを話しているようで、外から聞くとまるで外国語を話しているように聞こえるが、実際には大人は何を言っているのかがわからないという言葉のことである。
ぺ千代ちゃんには、
- ぺぎこちゃんは日本語
- ぺぎぃはフランス語
で話しているため、喃語や宇宙語にも若干その影響が出ている節はある。
日仏ハーフ・クォーターの喃語(ぺ千代の場合)
この章では、ぺ千代ちゃんが発言していた喃語をいくつか紹介していこう。
年齢的には、およそ生後3ヵ月を過ぎてから今現在(約1歳6ヵ月)に至るまでの期間である。
1-1. 「ぶ」(生後3~5ヵ月頃)
まだ寝返りもできなく、一人でベビーベッドの上にじっと仰向けになっていたかなり初期のころ(およそ月齢3ヵ月)からたまに発言していた言葉。
だいたいは、ぺぎぃと視線が合うときにニコッと微笑んでから「ぶ!」と言っていたため、ぺぎこちゃんからも「これからは『お父さん』ではなく『ぶ』でいこう!」と命名されるきっかけになった。
なお、生後6ヵ月を過ぎてからは、残念ながらほとんど発言しなくなった。
1-2. 「てててた」(6ヵ月~15ヵ月頃)
地面を這い始めた生後6ヵ月頃からおよそ15ヵ月くらいに至るまで、幅広く使われていたる喃語。
短めに「てた!」というときもあれば、眺めに「ててててててた!」などと発言することもあった。
時期でいうとぺぎぃとぺぎこが『おもちゃのちゃちゃちゃ』を歌い初めてからこのフレーズが出てきた気がするため、もしかすると「おもちゃの兵隊トテチテタ」のことを元々は指していたのかもしれない。
ぺぎぃも面白がって「トテチテタ」とことあるごとに言っていたため、その影響があった可能性が高い。
1-3. 「おう!」(生後8ヵ月~15ヵ月頃)
これはぺぎぃや他人を見かけたときに発言する言葉。ベビーカーにふんぞり返った状態で言われると、少し偉そうな印象がある。
成人の男性でも、旧友にあったりしたときに「おう!」と言うことがあるため、喃語なのかぺ千代なりの挨拶の言葉なのかの位置付けが難しい。
およそ生後8~9ヵ月頃のつかまり立ちが始まった時期から発言していた記憶がある。
1-4. 「おどぉ!」(1歳~1歳3ヵ月頃)
1歳を過ぎた辺りから使い始めた言葉。
特に決まったシチュエーションがあるわけでもなさそうだが、一人でおもちゃで遊んでいるとき、たまに急に「おどぉ!」と勢いよく言うことがある。
おもちゃを両手に持ったまま発言することが多いような気がするため、特に投げるときの掛け声というわけではなさそうだ。
1-5. 「じょこじょこ…」(1歳~1歳6ヵ月頃)
「じょこじょこじょこじょこ」または「こじょこじょこじょこじょ」というのは、ぺ千代ちゃんが1歳前後で発言していた喃語。
何を言っているのかは不明だが、地面に手をつけてよいしょと立ち上がるときや、どこかに引っ掛かったおもちゃを引っ張り出すときに発言する確率が比較的高かったため「よいしょ、よいしょ」という意味なのだろうと、勝手にぺぎぃは解釈している。
1歳半(18ヵ月)になった今でもたまに一人で「じょこじょこ…」と口(くちばし?)を上下させながら言っているのがかわいい。
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日仏ハーフ・クォーターの宇宙語(ぺ千代の場合)
喃語との線引きが難しいところだが、ここでは、ある程度決まったシチュエーションでぺ千代ちゃんが意図的に発言しているフレーズをまとめてみることにした。
それを本章では「宇宙語」と呼ぶ。
上でも紹介した「ぶ」や「おう!」もある程度限定的なシチュエーションで発せられていた言葉と言えばそうだったが、ここではもう少しぺ千代ちゃん独特の言葉を紹介していこうと思う。
これらのフレーズが出始めたのは、およそ1歳を過ぎた辺りからである。
2-1. 「おこの!」(1歳~1歳4ヵ月頃)
非常によく使われる言葉で、大体はぺぎぃやぺぎこちゃんの目をひきたいときに使われる。
例えば、新しくもらったおもちゃに仕掛けがあり、それを解いたときなど「みてみて!こんなものが入っていたよ!」どでも言わんばかりに「おこの!」と対象物を掲げて見せてくれる。
一番鮮明に覚えている例は、ツリーハウスの中から、たくさんのハリネズミを見つけたときのことだ。座った状態で、両手にハリネズミを持ちながら、首だけ後ろにいるぺぎぃの方をむけて「おこの!odsiukdoqiduqkzeo」などと言っていた。(後半は高等レベルの宇宙語で、ぺぎぃには解析ができなかった)
ぺぎぃとしては割と気に入っていた言葉だが、ここ最近2ヵ月ほど耳にしていないのは少し寂しい。
ちなみにハリネズミのツリーハウスとは、これのことである:
2-2. 「ば!」(1歳~1歳6ヵ月頃)
おもちゃのボールや絵本などを投げたり、何かを叩くときに発する掛け声。
日本語の「ばん!」に近いのか、フランス語の「Boum!」に近いのかは微妙なところ。
夜に寝かしつけるときに使っている「たまご型のランプ」(正式名称ではない)を叩くときには必ずと言っていいほど発言する言葉である。
ちなみに、紹介する場所ではないかもしれないが、非常に便利でぺぎこちゃんも気に入っている「たまごランプ」(正式名称ではない)はこちら。充電式でボタン電池などが不要なため、安心して使える。何十回もぺ千代ちゃんに地面に叩きつけられたが、今のところ傷ひとつついていない。
2-3. 「こ!」「こ?」(1歳頃4ヵ月頃~)
「こ!」もしくは「こ?」(非常に高い声で)と初めて発言し始めた頃は何事かと思ったが、どうやら布団や何か柔らかいものに身を投げる直前の掛け声らしい。
危ないと思い、受け止めるために背中に手を回してあげると、支えがあって安心するためか勢いよく海老反るため、ちゃんと支えきれないと後頭部から地面に直撃する危険な技でもある。
柔らかいものが近くにないときには、適当にくるくるまわったあと、一旦しゃがんでから地面に座る。そのため、余計に手出しをしない方がかえって安全ということを最近学んだぺぎぃ…
2-4. 「じゃじぃ?」「たでぃ?」「ててぇ?」(1歳4ヵ月頃~)
似ている言葉だが「じゃじぃ」の方は何かをしてほしいとき、特に照明のスイッチを押してほしいときなどに発言する言葉。
「Tu veux faire ○○?」と聞くと「うん!」と返ってくるため小さなコミュニケーションになる。
「てじぃ?」または「たでぃ?」(最近では「ててぇ?」)のほうは手を繋いでほしいときに発言する言葉。
遠方から手を伸ばして言ってくることが多く、聞こえなかったふりをしながら様子をみていると、ドタドタ駆け寄ってきて手を引っ張っていくのがかわいい。しかし、せっかくのコミュニケーションをとろうとしてくれているため、ぺぎぃが食事のとき以外は極力無視しないようにしている。
「ててぇ?」には「手(て)」が含まれているため、もしかしたら語源は「(お)手々」なのかもしれない。
2-5. 「じ?」「ち?」(1歳6ヵ月頃~)
極最近発し始めた言葉。どこかに向かって歩いてほしいときや連れて行ってほしいときに用いられる
多くの場合には、ベビーカーに乗っているときか、抱っこされているときに、ある方向を指さしながら発言される。
日本語の「こっち」の「ち」に似ていなくもない。
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日仏ハーフ・クォーターの初めての単語
本章では、もはやかなり言語に近づいているぺ千代ちゃんの言葉を紹介していくとしよう。
何となくだが、ぺ千代ちゃんはフランス語を耳ではある程度理解できるものの、口に出す言葉は日本語の率の方が高いようだ。
「ぱぱぱ」を除けば、これらのフレーズが出始めたのは、およそ1歳辺りからである。
3-1. 「ぱぱぱ」「ぱぱ」(8ヵ月頃~1歳4ヵ月頃)
「ぱぱぱ」という言葉は、月齢8ヵ月あたりから発していた唯一の言葉。
これを聞くと、大抵の人は「あ、パパって呼んでくれてかわいいね!」と言ってくれるが、実はこの単語は「パパ」ではなく『形がぱぱぱ』の絵本のことを指している。(これは確実)
別な記事でも紹介すると思うが、ぺ千代ちゃんはこの本が大のお気に入りで、おしめ換えのときによく見せていたため、おしめを交換するために寝かせると「ぱぱ、ぱぱぱ」と口にするようになってしまった。
たまに他の絵本を見ながら「ぱぱ」と言っているのも聞くため、もしかしたら「ぱぱぱ=絵本」と認識しているのかもしれない。
3-2. 「じぃ~」(1歳頃~)
「じぃ~」とやや長く発音して、実は「じいじ」を指す。(←ぺぎこちゃんのお父さんの呼び名)
しかし、本人に対して直接使うことは少なく、ぺぎぃやぺぎこちゃんが「C’est qui ça? C’est じいじ!」と言ってあげたり「じいじが来たよ!」と言うと、反復する言葉である。
3-3. 「ごごぉ!」(1歳頃~)
「Go! Go!」と言うと、返してくれる言葉。
ぺぎぃはよく知らないが、ぺぎこちゃんによると、幼い子供用の番組で「Go! Go!」と言いながら踊るものがあるらしく、それを真似して口ずさんでみたら、ぺ千代ちゃんも「ごごぉ!」と返すようになったらしい。
最近では、ベビーカーに乗ったときや、おもちゃ箱のかごに入ったとき(乗ったとき?)に発言しているため、ある程度意味は理解しているのかもしれない。
3-4. 「まんま」(1歳1ヵ月頃~)
「まんま」は赤ちゃん言葉そのものだが、食べ物のことを指す。
おなかが空いたときや、ぺぎぃが食べているのを発見したときに、対象物を指差しながら「まんま!」と言う。
基本的にベビーチェアで食事をするため、ベビーチェアに向かって「まんま」と発言することも多い。
水がほしいときや、大人が食べているみかんを分けてほしいときにも「まんま」と言ってくる。
3-5. 「ばば」(1歳3ヵ月頃~)
ぺぎぃが側にいるときに発言する確率が高いため、一時期は「ばば=パパ」を指しているのかと思っていたが、実際のところは不明。
自分では手が届かない扉のノブをぺぎぃに回してほしいときなどによく「ばば!slfjslkdjfisohoihe(後半は高レベルの宇宙語)」と話しかけてくれるが、それ以外のシチュエーションで「ばば」という言葉を聞くことがあまりないため、ドアに関係する何かを言っているつもりなのだろうか。
ちなみに、1歳6ヵ月頃になるまでは、自分からぺぎぃに対して「ぱぱ」と呼び掛けることはほとんどなかったが「Il est où Papa?」と問いかけるとぺぎぃの方を指差してくれるため、認識はしていたようだ。(写真でもOK)
3-6. 「うん」「あぃっ!」「はい…」(1歳3ヵ月頃~)
文字通り「はい」という意味の言葉たち。
「うん!」や「ん!」の方が言いやすいためか、滅多に言わないが、ごく稀に「あぃ!」と返してくれることがある。
無理やりこちらから「はい?」と尋ねると、オウム返し的に「はい…」と囁くような口調で返してくれるのがかわいい。ちゃんと首も縦に振っているため、意味は理解しているようだ。
まだ「いいえ」は言えない。
3-7. 「こ!・・・だ・・・こ!」「だっこ?」「がっこ」(1歳4ヵ月頃~)
発言し始めのころは「こ!・・・だ・・・こ!」と言っていたが、最近ではちゃんと「だっこ」と発言している。もちろん「抱っこ」という意味。
抱き上げてほしいときや、自分だけでは侵入できないエリアに移動したいときに発せられる言葉で、一時期は不思議とぺぎこちゃんには使わなかったが、最近では誰彼構わずに「だっこ!」を連発するようになった。
また、こちらから「だっこ?」と聞き返すと「うん!」と頷いてくれ、「Tu dis?」と聞き返すと「だっこ!」とちゃんと答えてくれるのが面白い。
3-8. 「まもん」(1歳4ヵ月頃~)
「まもん」と言う言葉で「Maman」(フランス語で「お母さん」という意味)のことを指す。つまりぺぎこちゃんのことである。
この言葉だけ何故かフランス語で定着しているのが不思議だが、ぺぎこちゃんが自分のことを日本語で「お母さん」と言う比率よりも、ぺぎぃのほうがぺぎこちゃんのことをフランス語で「Maman」と指すことの方が格段に多いため、フランス語で定着したのかなと思っている。もしくは、単純に「まもん」の方が言いやすいから…
ちなみに、ぺぎこちゃんは↓の「Maman je t’aime」という歌をぺ千代ちゃんと一緒に歌うのが夢らしく、頑張って歌詞を覚えている。
3-9. 「きらきら」(1歳4ヵ月頃~)
誰が教えたのか定かではないが、ぺ千代ちゃんは「星」の形をしたものを見かけると、ほぼ必ずと言っていいほど「きらきら」もしくは「きら」と言って指さす。
ヒトデや雪の結晶柄であっても、とりあえず「きらきら」と言っているのがかわいい。
また、最近では、桜の花びらが空から降ってくる様子を「ひらひら」とぺぎこちゃんが教えてみたところ、桜の花びらも「きらきら」であると認識し始めたようだ。
3-10. 「ぱんまん」(1歳5ヵ月頃~)
「ぱんまん」というのは非常に興味深いが、実は「アンパンマン」のことを指す。
確かに、ぺ千代ちゃんはパンを食べたことがあるが、あんこの存在をまだ知らないので、ぺぎぃが「アンパンマン」と言うと「un vêtement」や「un pantalon」と同じ論理から「un パンマン」と聞こえるのかもしれない。
さらに言えば、ぺ千代ちゃんは「しょくぱんまん」や「カレーパンマン」のことも「パンマン」と呼んでいるため、ロジック的には全てただしいのではないか?(「おむすびまん」のことも「パンマン」と呼んでいた気がするが、それは例外として忘れておこう…)
別に特別ぺぎぃが買っているわけではないが、下の画像のようなグッズやお菓子をお店で見かけると、ベビーカー上から指だけ突き出して「ぱんまん!」と言うのが面白い。
3-11. 「ば」(1歳6ヵ月頃~)
意味が未だ解析できていないが、ここ最近、何かを指さしながら「ば」と発言することが増えた。
対象のものを整理してみると:
- ぺぎぃの味噌汁のお椀(木の枝にとまったフクロウが描かれている)
- カーテン(弦みたいな葉っぱ模様)
- ぺぎぃのはいている半ズボン(ヤシの木やバナナの葉のようなもの、カヌーが描かれている、白黒)
以上の点を踏まえ「ば」に似たような単語を探してみると、答えは「葉っぱ」なのではないかと推測できる。(そして、おそらくそれは正しい)
3-12. 「ばぼ」(1歳6ヵ月頃~)
こちらの言葉も、ここ数日前から急に発言し始めた言葉:「ばぼ」。
これだけを聞くと、意味が不明の言葉だが、この言葉を言うときに必ず指さすのがエアコン(もしくはエアコンのリモコン)である。
フランス語では「la clim」や「l’air conditionné」と言うので、何がどうやったら「ばぼ=エアコン」になるのかは謎だが、日本語で「ばぼ」に似たようなエアコン関連の言葉を考えてみた結果、「暖房」という言葉にたどり着いた。
最近では、暑くなってきたため、もっぱら暖房などはつけていないが、もしかしたら少し前の寒い時期に「暖房をつけよう!」とぺぎこちゃんが言っていたのを聞いて「暖房→だんぼう→だ…ぼ…→ばぼ!」になったのかもしれない。
3-13. 「ばいばい」(1歳6ヵ月頃~)
1歳になる前から「バイバイ」と言うと、手を振ってくれることはできていたが、言葉自体は発言できていなかった。
しかし、ここ最近1週間当たりで、ぺ千代ちゃんがひとりでに「バイバイ」と言っているのを耳にする。
多くの場合はアンパンマン系列のおもちゃ(例えば『アンパンマンおしゃべり どうぶつずかん』)で遊び終わり、しばらく放置したあとに「バイバイ、また遊ぼうね!」とおもちゃ側から言ってくれるのに対して「ばいばい、ぱんまん、ばいばい」と手を振りながら言っている。(かなりかわいい ←親バカ)
おわりに
…とまぁ、こんな感じで、本記事ではぺ千代ちゃんの喃語や宇宙語、そして最近発言し始めてきた単語ついてまとめてみた。
基本的には、周りの環境が日本語ということもあり、日本語のほうが若干覚えるのが速そうなものの、宇宙語をみてみるとそれなりに日本語とフランス語の発音っぽいものが混じっているのが多く、将来日仏バイリンガルを目指すペンギンとして、ある程度バランスが良さそうではある。
とはいえ、ぺぎぃは平日の日中は仕事に出かけていて、場合によっては丸一日ぺ千代ちゃんに会えない日もある(早朝に出社、夜遅く帰宅のときなど)ため、油断せずに根気よくフランス語を聞かせていきたいと思う。
最近では、ちょこちょこフランス語や日本語の単語を口にし始めてきたので、これからはいよいよ本格的に日仏バイリンガルとしての育て方について書いていければと思う。
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