ぺ千代ちゃんがいよいよ1歳半になったので、以前書いた記事に続いて「8~15ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本」を紹介していこうと思う。
あれ?
何故ぺ千代ちゃんが1歳半なのに、15ヵ月までの絵本の紹介かって?
まぁ、細かいことは気にしないでほしい。
実は、最近では語彙力が少しずつ増えてきたせいか、再び絵本の好みが変わり始めているのである。
そこで、一旦区切りをおいて「8~15ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本」というものを紹介し、またいずれ「16~24ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本」という記事を書きたいなと思っているだ。
- 8ヵ月以降で大きく変わったこと(絵本の興味対象)
- ぺぎぃ&ぺぎこがおすすめする8~15ヵ月の赤ちゃん向けの絵本
8ヵ月以降で大きく変わったこと
以前書いた「0~7ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本」では、どちらかというと絵がきれいな絵本だったり、ページが大きくて見やすい絵本だったりと、赤ちゃんが1枚のページをじっくりと目で見て楽しむ絵本を多く紹介してきた。
また、初期のころはまだ首が据わっていなかったこともあり、なるべく親が横に寝そべった状態でも読んであげられるような絵本をおすすめしてきたが、8ヵ月を過ぎてからは、ぺ千代ちゃんの絵本の興味の対象ががらっと変わった。
理由の一つには、自分の力でうつぶせになり、ハイハイをしたり、つかまり立ちができるようになったため、寝そべった状態で大人しく絵本を読むのが難しくなったというのがある。
また、ページを自分でめくりたがり、しかもすぐにめくってしまうため、1冊の絵本を読み切るというよりは、次から次へとランダムな本のページを読んでいくことになり、絵本自体のストーリー性よりも、遊び心的な部分が重要視されるようになってきた。
そこで、本記事では、8~15ヵ月あたりのぺ千代ちゃんを参考に、その年齢の赤ちゃんにとっておすすめの絵本を紹介していこうと思う。
また、以前の記事でも紹介してきたような、バイリンガルを育てる際に、例えばフランス語で日本語の絵本を読み聞かせるといった観点でも、ぺぎぃとしておすすめできる絵本について解説していこう。
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8~15ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本
日本ではなかなかフランス語の絵本を購入することができないため、基本的には日本語の絵本をぺ千代ちゃんに与え、それをぺぎぃがフランス語で読み聞かせるという裏技を使っている。
まぁ、当然ぺぎこちゃんがぺ千代ちゃんに同じ絵本を読むときには日本語になってしまうのだが、これらを前提に、この章では「月齢8~15ヵ月のぺ千代ちゃんが気に入った絵本」を紹介していこう。
2-1. 8~15ヵ月の赤ちゃんにおすすめの絵本
ページ数が少なく、読み聞かせて上げる要素が少ないことから、月齢7ヵ月未満のときにはあまり興味を示していなかったこの絵本だが、月齢が8~12ヵ月の間には驚くほど興味を惹き付ける材料へと進化した。
まずは『かたちがぱぱぱ』というタイトルにある通り、絵本を横に倒すと「ぱ」の平仮名が書かれている丸いパーツがコロコロ転がって動く仕様になっているのだが、ぺ千代ちゃんはこの動きに釘付けで、オムツ換えのときにもこの絵本を渡していればおとなしく一人で「ぱぱ・・・ぱぱぱ・・・」と言いながら寝そべって遊んでくれていた。
また、大きくなっていくにつれて力も強くなり、通常の絵本は破かれたり紙ちぎったりされがちだが、この本はかなり頑丈な作りになっていて角も丸いため、18ヵ月を迎えた今現在でも非常に心強い味方となっている。
デメリット
では、フランス語は・・・というと、読み聞かせには適していないということもあり、ころころと転がる入らすとの色や形についてふれる程度のことはしているが、それ以上はない。(日本語で読むにしても、そもそも「ぱぱぱ」以外の単語が出てこない)
この点だけはマイナスだが、他の絵本と比較すると群を抜いてぺ千代ちゃんに気に入られ、非常に役にたった絵本なので、堂々とランキング1位にした。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (5.0点/5.0点) |
---|---|
良い点 ① | 赤ちゃんが自分で絵本を倒して遊べる。そのおかげで、ちょっと機嫌が悪い時にも与えてあげると、喜んで遊んでくれる。非常に大助かり! |
良い点 ② | 絵本が分厚く破けない。 腕に力が出てくると、自分でページをめくったりしてきて、他の絵本だとすぐにページが破けてしまうところが、この絵本だけは無事だった。 また、ページで指を切ったりする心配もないので、安心して赤ちゃんに与えていてあげられる。(頭に落とさないようだけ注意) |
良い点 ③ | 非常にシンプルなので、ストーリー性を重視している人にとっては大分物足りないかもしれないが、8~12ヵ月くらいの赤ちゃんなら、永遠と「ぱぱ…ぱぱぱ」と言いながら遊んでいてくれる。 |
少し残念な点 ① | 「ぱぱぱ」という言葉が定着する(というかこの絵本にはほぼその単語しか出てこない)ため、しばらく「ぱぱ=絵本」と誤認し「パパ=お父さん」と認識しなくなってしまう可能性がある。(ぺ千代ちゃんは、16ヵ月を超えたあたりからは、ちゃんと認識するようになった) |
少し残念な点 ② | 絵本というよりはおもちゃに近いかもしれない。 |
1歳未満のときには、ほとんど興味すら抱いてくれていなかったこの絵本だが、1歳以上になってくると「読んで!読んで!」と持ってくるようになってきた。
また「め(目)」や「け(髪の毛)」「て(手)」「は(歯)」などの単語を覚えるようになり、自分で本を開いては髪の毛をいじったり、手をかざしたりしている。フランス語の単語を言っても「les cheveux」と「la main」は通じる。
つまり、シンプルとはいえ、基礎的な語彙力のアップには有効な絵本である。
デメリット
唯一の難点をあげるとすれば、フランス語の読み聞かせにはあまり適していない点だろうか?
別に、フランス語で読む分には問題はないのだが、「だ・る・ま・さ・ん・が…」のリズム感的な意味では日本語で読み聞かせたほうがしっくりくるような気がする。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (5.0点/5.0点) |
---|---|
良い点 ① | リズム感があり、読んでいて楽しい。非常にシンプルに楽しく語彙力が増やせる。 |
良い点 ② | 読み続けていると、子供が言葉や動作を真似し始めるので、見ていてとてもかわいい。 |
少し残念な点 ① | 絵本としては小さめで持ちやすいが、逆に子供も自由に扱えるため、ぺ千代ちゃんはすぐに気に入ったページをびりびりに切り取ってしまった。同じシリーズのボードブック版があるので、そちらの方が良かったかもしれない。 |
少し残念な点 ② | リズム感をもたせるためには仕方がないかもしれないが、少し短いのが残念な点である。 |
鮮やかな色合いのせいか、ぺ千代ちゃんはこの絵本をかなり気に入っている。
しかし、残念ながら、日本語で読み聞かせているとき限定で、フランス語で読んであげてもあまり聞いてくれないか、絵本をぺぎぃの手から奪い取って、ぺぎこちゃんの方に持って行ってしまう。
それでも無理やりフランス語で読み聞かせて見ようとすると、飽きたのか、ページをすごい勢いでめくり始め、最後のほうで星の絵が写っているページまでたどり着くと「きら、きら、きら」と手をひらひらさせながら歌い始める。(それはそれでめちゃくちゃかわいいので許す)
子供としては楽しい絵本かもしれないが、バイリンガルを育てようとする意味では、少し難易度が高い絵本かもしれない。
ぺちよちゃんお気に入り度 | (4.5点/5.0点) |
---|---|
良い点 ① | 絵がきれいで、シンプルだが、ちゃんとストーリー的なものもある。いわゆる、一般的な絵本。(上にあげた『かたちがぱぱぱ』や『だるまさんが』にはストーリーがなかった) |
良い点 ② | 細かい要素が丁寧に描かれているので、何回読んでも新たな発見がある。大人が絵をみても、まぁまぁ楽しめる。 |
少し残念な点 | 1歳前後の赤ちゃんが釘付けになるような要素が少し薄いため、ぺ千代ちゃんオン場合にはすぐに飽きて、ページをめくり始めることが多い。 |
その他、惜しくもランキング外の作品
まぁ、ランキング外と言っても、1~3位に選ばれなかったというだけで、以下の絵本もぺぎぃとしては非常におすすめできる。
『あいうえおのえほん』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★★☆(4.0点/5.0点) → いまだに気に入っている絵本の1冊ではあるものの、すぐにページをめくりたがったり、立ち上がったりと落ち着きがないため、なかなか50音を全て読み聞かせることができなくなった。 → 「た」のページが大のお気に入りということは、月齢4ヵ月の頃から全く変わっていなく、一人で絵本を開いては「た」のページを開き、一人で「たぬきさんがたいこをぽんぽこぽん」の動作として自分のお腹をぽんぽん叩いて喜んでいる。そのため、地面に放置されているこの絵本は常に「た」のページで開かれた状態になっていることが多く、またそのページを破いて持っていってしまうため、セロテープの跡が目立つ。 → この絵本は、前の記事でも書いたとおり、50音分の動物やかわいいストーリーが記載されているため、フランス語の読み聞かせには非常に適している1冊である。ただし、ぺ千代ちゃんが気に入っている「たぬき」の部分だけは「Tanuki」と日本語で言っている。 |
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『ペンギンきょうだい バスのたび』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★★☆(4.0点/5.0点) → 初期の頃はそこまで気に入っていなかったが、1歳半に近づくにつれて「読め、読め」と持ってくるようになった。登場人物がペンギンというのが良い。ペンギンの兄弟がバスに乗って、祖父母の家から両親の家まで帰宅するというお話。 → 別途、異なる記事で紹介すると思うが、アンパンマン系列の「おおきなよくばりボックス」というおもちゃにもインターホン的なボタンがあり、絵本でペンギンたちがバスの停車ボタンを押すたびに走って行っておもちゃのボタンを「ぴんぽ~ん」と押すのがかわいい。(←親バカ) |
『だるまちゃんとてんぐちゃん』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★★☆(4.0点/5.0点) → こちらもページをすぐにめくってしまうため、読み聞かせが難しいが、てんぐちゃんと同じ帽子がほしいだるまちゃんが、お父さんだるまに頼んで色々な帽子を見せてもらうページがぺ千代ちゃんのお気に入り。このページまでめくっていくと、「これはなんだ?」というようにあらゆる帽子を指差して、こちらの顔を見てくる。 → 色々な帽子や靴、花などが登場するため、フランス語の語彙力を増やすのには悪くない絵本である。 |
『きんぎょがにげた』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → 読み聞かせ要素が少し足りないものの、わりとぺ千代ちゃんが気に入っている絵本である。また、逃げた金魚を探させるという意味では、わりとインタラクティブで面白い絵本である。 → ちなみに、この絵本の場合には「金魚はどこ?」とぺぎこちゃんが聞いてもうまく伝わらず「Il est où le poisson rouge?」とフランス語で質問をすると、一発で絵の中に隠れている金魚を指差してくれるので、ぺぎぃとしては少し嬉しい。どちらかというと、金魚を探して遊ぶ絵本であるため、フランス語の勉強にはそこまで適していないと思いつつも、ぺ千代ちゃんが指差したものをフランス語で言ってあげたり、「Il est où le poisson rouge?」と質問することによって、多少なりとも勉強になっているような気がする。 |
『ぶんぶんきいろ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → 前の記事でも紹介したこの絵本。ぺ千代ちゃんがかなり気に入っており、お昼寝の時間になると「これを読んで」と持ってくることもある。通常、他の絵本だと、仰向けになった状態で読もうとしてもすぐに飽きて逃げてしまうが、この絵本だけは寝そべった状態で読んでくれるため、そのまま寝落ちパターンへ持っていきやすい一冊である。 内容は、大人にとってはそこまで面白くないかもしれないが、ぺ千代ちゃんが気に入っているということでランクインさせた。 → 「Une banane」や「Une abeille」、「Une tasse」など、割りとベーシックなフランス語の単語を覚えることができるため、その点でもよい絵本だと思う。 |
『れいぞうこ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★★☆☆(3.0点/5.0点) → 厚紙で出来ており、しっかりとしていて、とてもかわいい絵本。こちらは、他の絵本とは異なり「おでかけ用の絵本」として家のなかでは封印している。 ではいつぺ千代ちゃんに読ませているかと言うと、例えば、電車に乗ったときにぺ千代ちゃんが暴れ始めたり、病院の待合室で騒ぎ始めたりしたときに渡している。お陰で、10~15分くらいは時間が稼げるため、ぺ千代ちゃんの退屈しのぎにはなっているようだ。 → フランス語で食品に関する語彙力を上げる良い題材にもなりそうだが、いかんせん電車や病院の待合室でぺ千代ちゃんに与えている絵本であるため、あまり大きな声で読み聞かせて上げることができないというのが難点だろうか。 |
2-2. 15ヵ月の赤ちゃんには少し早すぎた絵本(など)
『しんかんせんでいこう』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(2.0点/5.0点) → 大人も楽しめると言う点では悪くないが、ぺ千代ちゃんは飽きっぽいのかすぐに逃げ出してしまう。個人的には、日本の地図的なものに色々な特急が乗っているので、楽しい絵本だなと思っている。もう少しぺ千代ちゃんが大きくなってから、再び召喚してみるのが良いかもしれない。 |
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『どんな いえに すみたい?』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(2.0点/5.0点) → 同じく、ぺ千代ちゃんが「これを読んで」と持ってきてくれる率はかなり高いものの、ほぼ2~3ページすると閉じてしまう。こちらも、大人から見ると非常に面白い本なだけに、少し残念。もう少し大きくなったお子様向けかもしれない。 |
『おひさまパン』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(1.0点/5.0点) → 以前の記事で紹介していたおすすめの絵本。月齢8ヵ月くらいまでのぺ千代ちゃんは非常に気に入って読んでいたが、飽きたのか1歳を過ぎてからはほとんど読まなくなり、次のステージに進んだのか、ページをビリビリ破って口に入れるようになってしまった。『おひさまパン』を自分も食べている気分になっているのだろうか?(食べ方を見ると、そうは思えないが・・・) |
『ノラネコぐんだん そらをとぶ』 | ぺちよちゃんお気に入り度:★★☆☆☆(1.0点/5.0点) → フランスで言うBande Dessinéeのようなもの。内容は非常に面白く、どちらかというと大人が読んで楽しいのではないかというような平和な絵本。しかし、1歳ちょっとのぺ千代ちゃんにとってはコマ割りやストーリーが少し細かすぎるため、あまり興味をひくことはできていない。もう少し大きくなったら活躍することを期待しておこう。 |
おわりに
いかがだっただろうか?
今回もぺぎぃとぺぎこちゃんが購入してある絵本の中から、何冊かのおすすめを紹介してきた。
フランス語を勉強する・・・という観点から見ると、なかなか難しいものもあるが、どの絵本も子供とふれ合う良い機会を与えてくれるため、購入して損はなかったなと思っている。
強いていうなら、2-2の絵本は、もう少し細かい内容や面白さが理解できるようになってから購入すべき絵本だったかもしれないが、まぁ、それもそれで良い実験にはなったのである。
実はこれらの絵本以外にも何冊かフランス語の絵本を所有しているのだが、数が少ないため、10冊ほどに増えてきてからレビューをしてみようと思っている。
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