フランス語の電子辞書でオススメはありますか?
この手の質問をたまに見かけるので、本記事ではぺぎこが実際にフランスで生活する中で愛用している電子辞書を紹介しよう。
- ぺぎこが12年間愛用しているフランス語用の電子辞書【XD-SP9500】
- 最新型の電子辞書のおすすめ【XD-SX7200】
まずは簡単に自己紹介をさせていただくと、ぺぎこは日本で生まれ育った日本人。フランスにやってきてから既に2年半が経過している。
毎日職場でフランス語を話したり、日々の生活で非常に役立っているのが12年間愛用しているCASIOの電子辞書である。
フランス語を勉強している皆様にも確実に役立つアイテムだと思うので、本記事ではぺぎこが愛用している電子辞書とそのメリットについて紹介していこう。
目次
フランス語学習におすすめの電子辞書【CASIOのEX-WORD】
百聞は一見に如かず。ぺぎこが実際に12年間愛用している電子辞書はこちらだ:
その名も、
『CASIO Ex-word 電子辞書 XD-SP9500
(フランス語辞書SD付)』
既に購入してから12年が経ってしまっているが、今でも十分に活躍しまくっている超おすすめの優れものである。
ちなみに、本記事を書いているぺぎぃ自身も、日本語への訳し方がわからないフランス語の単語や、異なるフランス語の表現方法などを探す際にもこのEx-word 電子辞書をぺぎこから借りたりしている。
では、一体電子辞書のメリット&デメリットは何だろうか?
それをこれから解説していこう。
1-1. 電子辞書のメリット
よく電子辞書の話を人にすると、「なんだよそれ、面倒くさい!スマホで検索すればいいじゃん!」と言われる。
しかし、彼らは理解していない。電子辞書のメリットを!
起動の速さ
電子辞書の最大のメリットは何と言っても起動の速さである。
「あ~、この言葉はなんていうんだろう?」と考え始めた瞬間から検索結果が表示されるまでにダントツでかかる時間が少ない!
「電子辞書はパソコンみたいなもので起動に時間がかかる」と勘違いしている方が多いかもしれないが、実際にはカバーをパカっと開いた瞬間から文字を打てるのである!まぁ、今時そんな勘違いを起こしている人は少ないだろうが…
スマートフォンを用いて検索をする場合にも、電源を入れてからパスワードのようなものを入力して、そこから辞書アプリを立ち上げてと、何だかんだ余計な時間を消費するものである。
しかし、電子辞書にはそれがない。言葉の検索まで一直線である!
唯一時間がかかるとすれば、仏和辞典にするか、和仏辞典にするか、はたまた仏仏辞典にするかなど選ぶ時であるが、それもほとんどボタン1つでできてしまう!
また、毎回使用する辞典が同じ場合には、そのまま画面を閉じておけば、次にカバーを開いた時から同じところから別なワードが検索できるので、タイムロスが非常に少ない。
まぁ、電子辞書とは飽くまで「辞書」なので、瞬時に言葉を引けるのは当然のメリットである。
無駄がない
電子辞書とは、「辞書を引くこと」のみに特化している。
つまり、その他には何もできない!練習問題や、簡単な料理、ファーストエイドなどは別とする。
では、それの何がメリットかと言うと、スマートフォンやPCと違って、誘惑が少ないということである。
例えば、起動したときに、辞書アプリの隣にゲームアプリがあったり、広告が流れだしたり、LINEやツイッターのメッセージが表示されたりすると、ついつい他のことに目が行ってしまいがちdが、「言葉を調べる」ということだけに特化した電子辞書ではそのような心配が一切ない。
つまり、集中力100%の状態でフランス語やその他の語学の勉強ができるのである。
電池式
電子辞書と言うのは一般的に単3電池2本、または単4電池2本で動く。
こんなことを言うと「え~っ!今時電池かよ~!古臭いし全然メリットじゃないじゃん!」と笑う人がいるかもしれない。
しかし、個人的には非常に大きな利点だと思っている。
何故なら、単3電池仕様と言うことは、電池がなくなったらすぐにその場で交換ができるということである。重い充電器を常に所持しておく必要もないし、辞書を使ったからと言って、貴重なスマホのバッテリーを消耗してしまうということもない。
そもそも、常に色々なアプリが起動しているスマートフォンやPCなどと異なり、電池をめちゃくちゃ消耗しまくるようなことはないので、新品の電池を入れておけば、ほとんど永遠に使うことができる。
例えば、ぺぎこが愛用しているCASIOのEx-word XD-SP9500を例に出すと、カシオの公式アーカイブスでは、以下のように記述されている:
電池寿命:約130時間(英和辞典の訳表示で連続放置、バックライト消灯時)
約60時間(入力・検索4分間/訳画面55分間表示/スピーカーで1分間音声出力/バックライト3分間点灯を繰り返した時)
つまり、バックライト&スピーカーをつけっぱなしで検索をし続けたときでも60時間、通常時の検索では130時間連続して使うことができるということである。
個人的には単語を一つ検索して、説明文を読むのに1分もかからないことが多いので、60時間以上も持つということは、少なくとも連続して60×60=3600回は検索ができるということである。
中々一回でそこまで検索する人はいないのではないだろうか?
これも電子辞書が「辞書を引く」ことに特化している利点だと思われる。
持ち運びのし易さ
電子辞書と言うのは、たとえ電池を入れて、ポーチに入れた状態であっても紙の辞書ほどかさばらないし非常に軽い。
一般的には、小型のスマートフォンよりは若干大きいが、ミニタブレットよりは小さい感じである。当然、ノートPCなどとは比べ物にならない。
ぺぎこが愛用しているCASIOのEx-word XD-SP9500を再び例に出すと、カシオの公式アーカイブスでは:
大きさ:幅146.0×奥行102.0×高さ15.5mm(閉時、最薄部)、高さ21.9mm(閉時、最厚部)
質量:約295g(電池込み)
と書かれている。
片手で持っても全く苦にならないサイズ感と質量である。
因みに、アップル公式サイトの iPhone 11 や iPad mini などと比較してみると、こんな感じである:
Ex-word XD-SP9500 | iPhone 11(横にしたとき) | iPad mini(横にしたとき) | |
幅 | 146.0 mm | 150.9 mm | 203.2 mm |
奥行き | 102.0 mm | 75.7 mm | 134.8 mm |
高さ(閉時) | 15.5 mm | 8.3 mm | 6.1 mm |
質量 | 約295g | 約194g | 約300.5g |
1-2. 電子辞書のデメリット
特になし。
…というのは勿論簡単すぎるので、機能面では特にデメリットが思いつかないものの、一応他の面でのデメリットを思いつく限り書いてみた。
購入価格が高い
値段が高い!!
おそらく電子辞書の購入を検討している皆様にとって一番の難関はここではないかと思われる。
確かに、電子辞書は高い!最新版には5万円くらいする恐ろしいものも存在する。
一日に何回も何回も使いまくるわけではない人にとっては、電子辞書よりスマートフォンを活用した方が良いと考えている人も少なくはないだろう。しかし、それでは、せっかく今まで挙げてきたメリットが一切使えなくなるので勿体ない。
そこで、ここで一つぺぎぃからの裏技を紹介すると、「電子辞書は最新のものではなくても良い」ということ。
つまり、「当初は数万円した電子辞書でも、今では中古で数千円で取引されているものがあるので、そちらを購入してはどうか?」ということだ。
勿論、最新版の電子辞書の方がタッチパネルなどの機能が充実していたり、よりコンパクトになっていたりと、昔の電子辞書と比べて様々な改善が施されている。
しかし、言語と言うのはそう数年で大きく変化していくことがないので、「言葉を辞書で調べる」という面では古い電子辞書も中々使えるのである。
例えば、ぺぎこが使用している CASIOのEx-word XD-SP9500
アマゾンや楽天市場で検索してみたところ、このXD-SP9500は現在おおよそ1500~4000円くらいで販売されている。5000円で一つの辞書しか使用できないスマホアプリよりも断然お得な価格である。
ただし、フランス語などの目的の言語などによっては、追加でSDカードの購入が必要な場合もあるので、注意が必要。メルカリなどでは、全て込みで3000円ちょっとで売っていたりするので、そちらも見てみるのが良いかもしれない。
海外で目立つ
もう一つの「デメリット」と呼べるものでは、フランスなどの海外では未だに紙の辞書が一般的であるため、周りの生徒には馴染みがなく、「何それ?パソコン?」などとしょっちゅう聞かれたり、ネタにされることが多いということだ。
しかし、逆に考えれば、会話のきっかけになったりもするので、電子辞書をネタに話しかけられやすいのは利点ともなり得るのかもしれない。
また、忘れてはいけないのが、日本語とフランス語の文法は全く異なるため、言語が似ているイタリア人やスペイン人、ルーマニア人などの生徒たちが紙の辞書のみで授業についていくことができるのに対して、日本人の生徒はかなり頻繁、且つ素早く辞書を引くことが強いられるということ。
つまり、例え周りの生徒が紙の辞書だけで生活ができていたとしても、日本人には電子辞書という武器を装備していくことを個人的にはお勧めする。
電子辞書とスマホアプリはどちらが良いのか?
よく見かける質問に「電子辞書とスマホアプリってどっちがいいの?」というものがある。
これは、勉強の効率やツールの利便性、価格など、様々な要素を考慮して考える必要があるため、意見は人様々なのだが、個人的には:
・フランス語勉強の初心者なら:スマホで十分
・フランス語勉強の中級者以上なら:電子辞書がおすすめ
簡単に言えば、初心者のうちはわざわざ高価な学習教材を買っても、然程使う機会がなく、スマホだけで十分なのに対し、本気で語学を習得しようと考えている方や海外へ留学を検討中の人にとっては、スマホだけでは学習が滞ってしまうおそれがあるのだ。
「電子辞書 VS スマホ」の議論に関しては、こちらの記事で詳細に書いてあるので、興味がある方はご覧ください。

最新型の電子辞書【XD-SX7200 フランス語モデル】
ぺぎこが愛用している電子辞書はかなり古い品番であるため、中古品でしか買うことができないが、
中古品を買うのもおすすめ
ぺぎぃの個人的な意見としては、先程の「1-2.」で紹介した通り、最新版の電子辞書と言うのは結構値段が高いので、お金に余裕がなかったり、節約したいという方には、アマゾンなどで売られている中古品の電子辞書
しかし、当然、最新版の電子辞書の方がタッチパネルなどの機能が充実していたり、よりコンパクトになっていたりと、昔の電子辞書と比べて様々な改善が施されている。
最新版のスペックまとめ
最新版の電子辞書の利点は何と言っても辞書やその他機能が昔と比べて充実しているというところである。
例えばぺぎこのXD-SP9500ではフランス語辞書機能を使用するためには追加SDカードを搭載しなければならなかったが、最新版の「XD-SX7200 フランス語モデル」には11冊分ものフランス語コンテンツがあらかじめ入っている。
以下に簡単に最新版XD-SX7200とぺぎこのXD-SP9500のスペックをまとめてみた:
XD-SX7200(最新版) | XD-SP9500(ぺぎこ版) | |
発売年 | 2020年 | 2008年 |
画面 | 5.7型タッチパネル (5.2型 864×480ドット TFTカラー液晶) | 5.0型 (480×320フルドットマトリックス液晶) |
文字入力方式 | キーボード入力/手書き入力/ソフトキーボード入力 | キーボード入力/手書き入力 |
英語コンテンツ | 辞典&書籍17冊分 | 辞典&書籍22冊分 |
フランス語コンテンツ | 辞典&書籍11冊分 (詳しくは | 辞書2冊分 (追加SDカード必要) |
履歴機能 | 〇 | 〇 |
動画再生 | 〇 | × |
マイク機能 | 〇 | × |
EX-VOICE機能 | 〇 | 〇 |
本体メモリー容量 | 約500MB | 約50MB |
電源 | 単3形アルカリ乾電池2本 | 単4形アルカリ乾電池2本 |
電池寿命 | 約130時間※(英和辞典の訳画面で連続表示時) 約45時間(入力・検索4分間/スピーカーで1分音声出力/英和辞典の訳画面55分間表示を繰り返したとき) | 約130時間※(英和辞典の訳表示で連続放置、バックライト消灯時) 約60時間(入力・検索4分間/訳画面55分間表示/スピーカーで1分間音声出力/バックライト3分間点灯を繰り返した時) |
USB給電 | 〇 | × |
大きさ | 幅157.5×奥行101.0×高さ18.4mm(閉時) | 幅146.0×奥行102.0×高さ15.5mm(閉時、最薄部)、高さ21.9mm(閉時、最厚部) |
質量 | 約290g(電池込み) | 約295g(電池込み) |
価格 | 約5万円( 約3万円(アマゾン | 1500円~(アマゾン中古 +追加SDカードが必要(仏語) |
ご覧のように、最新版の電子辞書の方があらゆる面で機能が充実しているため、かなりおすすめである。
もしも価格帯だけがネックの方は、ネットで中古品を検索してみるのも一つの方法かもしれない。
ぺぎこが今も12年前の電子辞書を日常的に使っているように、数年前に発売された電子辞書なら十分すぎるほど戦力となって活躍してくれるだろう。
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