フランス語の豆知識

フランス語の「Sentir」 と 「Ressentir」の違い

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「感じる」という言葉を和仏辞典で調べると「sentir」「éprouver」のほかに「ressentir」という動詞が出てくる。

この「ressentir」という動詞は「sentir」と一体どう異なるのだろうか?

今回の記事では、この疑問を抱いている方のために、ぺぎぃの見解を述べてみることにする。

本記事の内容
  • 「Sentir」と「Ressentir」の違い

いきなり言ってしまうと、「Sentir」「Ressentir」も、どちらとも「感じる」を意味する言葉であるため、特に大げさに分けなくても入れ替え可能な動詞である。

しかし、本記事では飽くまでこの二つの似た動詞の微妙なニュアンスの違いが知りたいという方のために、分けて考えてみることにしよう。

ちなみに、簡単に自己紹介だけしておくと、ぺぎぃはフランスで生まれ育った日仏ハーフのバイリンガル(自称「温泉ペンギン」)である。

今回の内容は、実際に辞書を詳しく調べた内容と言うよりは、今までのぺぎぃの経験や感覚を元に書いている「Sentir」「Ressentir」ニュアンスの違いとして理解していただければ幸いである。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
つまり、人によっては少し異なる意見を持つ可能性もあるってことだよ!

フランス語の「Sentir」 と 「Ressentir」の違い

1-1. 「Sentir」=「表面で感じる」

ポイント

フランス語の「Sentir」という動詞は、基本的に五感などで感じることに用いる表現。「感じる」「感じ取る」という意味。

「Sentir」という表現は、どちらかというと「感情を抱く」という意味での「感じる」よりは、五感を通して「感じ取る」に近い意味の動詞である。

特に匂い香りに対して使われることが非常に多い。

つまり、イメージで言えば「体の表面で感じる」物事に対して用いられることが一般的だろうか。

「Sentir」を用いた例文

1. Je sens qu’il y a un caillou dans ma chaussure. (靴の中に石が入っている感触がする。)
⇒ 感触の話なので「Ressentir」よりも「Sentir」を用いるのが自然。

2. Ça sent très bon dans la cuisine. (台所ではとても良い匂いがする。)
⇒ 匂いや香りの話は基本的に「Sentir」を用いる。

3. Je sens que ce que fait Peggy n’est pas bien. (ぺぎぃがやっていることはあまり良くないと思う。)
⇒ ここでの「Sentir」は「感じる」と言うよりも「~な気がする」や「~と思う」と訳した方がわかりやすい。

ぺぎこ
ぺぎこ
ふむふむ… 「表面で感じる」という表現がわかりやすいのですよ。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、それがおそらく一番イメージしやすいかなと思ったからね。

1-2. 「Ressentir」=「深い部分で感じる」

ポイント

フランス語の「Ressentir」という動詞は、
基本的には感情深い痛みなど、心の底から込み上げてくるようなものに対して使うことが多い。

辞書で調べたらわかるように、「Ressentir」「Sentir」と同じく「感じる」という意味の動詞である。

しかし、先ほど説明した「Sentir」と比較すると、より「深い部分で感じる」事柄に対して用いる動詞である。

例えば、

Je sens une douleur au niveau du bras. (腕のあたりに痛みを感じます。)

と言うと「腕の表面に痛みを感じる」に近い意味合いとなり、

Je ressens une douleur au niveau du bras. (腕のあたりに痛みを感じます。)

と言うと「腕のあたりにじわじわと痛みが込み上げてくるようなイメージになる。

また感情に関しても、「Je sens ○○」より「Je ressens ○○」と言った方がより強い意味の感情を表しているフレーズになる。…とぺぎぃは感じる。

「Ressentir」を用いた例文

1. Je ressens une douleur au niveau de la poitrine. (胸のあたりに痛みを感じます。)
⇒ 上で挙げた腕の例と同じく、胸の「表面」と言うよりも「内側」に関する痛みに近い。

2. Pegiko ressent une profonde tristesse pour son chaton décédé. (ぺぎこは亡くなった子猫に対して深い悲しみを抱いている。)
⇒ 「Pegiko sent …」と言っても間違いではないが、「Pegiko ressent …」と言った方が「深い悲しみ」というニュアンスが伝わりやすい。

3. Je ressens de l’amitié envers Peggy. (ぺぎぃに対して友情を感じる。)
⇒ これも「感情」の話であるため、「Sentir」よりも「Ressentir」を用いたほうが自然に感じられる。

ぺぎこ
ぺぎこ
なんとなくわかった気がするですよ! Je sens que j’ai compris!!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
それは良かった。まぁ、飽くまでぺぎぃの感覚だということだけ忘れないでね!

フランス語の「Sentir」 と 「Ressentir」の違い【動画リンク】

今回も動画で学びたいという方のために、以下にぺぎぃのYoutubeチャンネルで説明した動画を貼っておこう。

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