たわしが日本に行って初めに思ったのが、『何故ポケットティッシュはこんなにも薄いの!?』ということである。フランス製のポケットティッシュを見たことがある人はお分かりだろうが、フランスのポケットティッシュは日本のものよりも3倍くらい分厚いのである。
本章では、「【日本人が知らない】フランスでの常識」の第4弾として、フランスのポケットティッシュについて紹介していきたいと思う。
フランスのポケットティッシュ
分厚いデザイン
まず、フランスのポケットティッシュの厚さについてである。何といっても分厚い。おそらく触ったことがない人は想像が難しいと思うが、なんとなく日本で言う「ポケットティッシュ」というよりは、紙ナプキンのような感覚である。
フランスでのティッシュのシェア25%を占める、有名なメーカーLotus(「蓮」という意味)のポケットティッシュなどは、その名の通り、ティッシュの側面に花柄のプリントがしてあり、日本人から見れば完全に紙ナプキン!額の汗を拭くのにも使えるし、眼鏡を拭いたり、テーブルにジュースをこぼした時にもポケットティッシュが1~2枚あれば十分に事足りる。日本では、ポケットティッシュの包みの中身を全て使わなければならない。
たわしも、日本のポケットティッシュで思い切り鼻をかんだことがあるが、真ん中に穴が開き、汚いものが周囲に飛び散ってしまったという苦い思い出がある。フランスから日本へ行くときには、フランスの頑丈なポケットティッシュはもはや必需品である。
香り付きのものもある
フランスのポケットティッシュは、日本の柔らかいティッシュとは違い、分厚く仕上がっている分、香りが染み込みやすいという特徴がある。例えば、先ほどのLotusというメーカーのポケットティッシュには、メントール&ユーカリの香りがする、緑色のティッシュなども存在する。
初めて、緑のティッシュで鼻をかんだ時には、『なんだ、この強烈な匂いは!?』と感じたものだが、メントール&ユーカリのおかげで、かんだ後から鼻がすーぅっと気持ちよくなるのがわかった。試したことがない人は、是非とも一度試してみることをお勧めする。
では、一体なぜ、フランスのポケットティッシュはそんなに分厚くできているのだろうか?
その理由は、フランスと日本の生活習慣の違いにあると思われる。
スポンサーリンク
フランスと日本の生活習慣の違い
フランスでは人前で鼻をかむ
日本では、ポケットティッシュはおろか、普通のティッシュでされ、あまり人が使っているのを見たことがない。花粉症の季節でさえも、周囲の人はみなマスクはしているものの、鼻をかむためにティッシュを取り出している人は基本いない。フランスから来た者にとっては不思議な現象だが、とにかく日本人は人に迷惑をかけることを極力避けるため、人前で鼻をかむ習慣がないものだと、ぺぎぃは推定する。
それに引き換え、フランスの場合は、花粉症の季節に限らず、夏でも冬でも、あちらこちらで鼻をかんでいる人を見かける。
なんとなくだが、フランスの場合は、「他人に迷惑をかけたくないから鼻をかまない」というよりは、「ちゃんと鼻をかんで、病気を早く治した方が、自分にも他人にも嬉しい」という考え方であるため、躊躇をせずに鼻をかむのだと思う。どのみち、周囲の人も皆かんでいるので、お互い様なのである。
逆に、日本人のように鼻をすするのは、かなり悪いイメージがあるので、フランスでは極力鼻をすすらないように気を付けたほうがよい。小学校の頃も、ティッシュを取り出すのが面倒くさくて鼻をすすっている生徒がいると、先生に『こらっ!鼻をすすっていないで、ティッシュで鼻をかみなさい!』とよく注意されたものである。
ハンカチ感覚のポケットティッシュ
フランスのポケットティッシュが分厚い理由がもう一つある。それは、「フランス人は(ポケット)ティッシュをハンカチ感覚で使いまわす」ということだ。
日本の薄いポケットティッシュの感覚では信じられないかもしれないが、フランスでは、一度しか鼻をかんでいないのにティッシュをゴミ箱にすぐに捨ててしまうのは、非常に勿体ない行為とされている。
それもそのはず、一度鼻をかんだだけでは、フランスのティッシュ、特に頑丈なポケットティッシュはびくともしない。数十分後にはまた乾いて、また使えるのである。
たわしも、日本の職場や友人の家で、ついついフランス感覚で、使ったティッシュをすぐに捨てずにポケットにしまったことが幾度かあったが、その度に『きったないなぁ、ちゃんとゴミ箱に捨てろよ!』と注意されたものだ。しかし、ごもっとも、汚いのである。しかし、日本でも布製のハンカチで、汗を拭いたり、手を拭いたり、鼻をかんだりした後に、ポケットにしまっているではないか!
「ポケット」ティッシュをポケットにしまってどこが悪いのか、たわしにはまだ理解ができていない。所詮フランス人なのである。。。
スポンサーリンク
うちの子がフランスの公立学校に入って(日本の幼稚園時代相当)で最初に教わったのが「鼻のかみかた」でした。最後に指で鼻の穴をぐるっとすること!
まで。。フランスでは必ず教えるのかしら、、?
t-shinさん、コメントありがとうございます!
う~ん、それはぺぎぃは覚えていないですね。幼すぎたためか、実際に教わらなかったのか…
最近ではマスクが流行し始めていますし、徐々に変わっていくのかもしれませんね!(*^▽^*)