いきなりだが、次の3つの文を見てみてほしい。

Quelqu’un a téléphoné pendant ton absence.(留守中に誰かから電話があったよ)

N’importe qui peut apprendre le français.(誰でもフランス語を学べる)

Quiconque viole la loi sera puni.(法を犯す者は誰であれ罰せられる)

見ての通り、①②③はすべて「誰か・誰でも」に関わる表現だ。

しかし、これらをひとつの表現で代用しようとすると、ネイティブにはなんかおかしいと感じられてしまう。

実はフランス語には、対象の「正体(identité)がどの程度特定されているか」「選択の余地があるかどうか」「文章のフォーマル度」によって表現を使い分けるルールがある。この使い分けを知らないと、文法的には正しくてもネイティブには伝わりにくい文を書いてしまうのだ。

そこで今回の記事では、「誰か・誰でも」を表すフランス語の不定表現を4グループに整理して、それぞれのニュアンスの違いをわかりやすく解説していく。

本記事の内容

  • 「特定されない誰か・何か」を表す基本表現「quelqu(e) ○○」シリーズ
  • 「誰でも・何でも構わない」という選択の無頓着を示す「n’importe ○○」シリーズ
  • 形容詞「n’importe quel」と代名詞「n’importe lequel」の性数一致ルール
  • 行政的・抽象的な文脈で使う「quiconque」と「quelconque」の戦略的活用

 
ぺぎぃ
ぺぎぃ
「誰か」「誰でも」の表現は、日本語に対応する言葉がなかなかなくてモヤモヤしやすいところだよ。でも今日のポイントを押さえれば、一気にクリアになるから安心してね!記事の最後には練習問題もあるよ!

なお、フランス語文法講座の他の記事に興味がある方は、以下のリンクより確認してほしい。

https://onsenpeggy.com/grammaire-francaise-avec-peggy/

「正体は不明、でも確かに存在する」:quelqu(e) ○○ シリーズ

quelqu'unで「正体不明の誰か」を表すイメージ まずは、この記事の入口となる最も基本的な不定代名詞から見ていこう。

quelqu’un」「quelque chose」「quelque part」の共通点は、「その対象は確かに存在するが、話し手がその正体を言わない(または知らない)」という点にある。

「quelqu’un / quelque chose / quelque part
=「確かに存在するが、正体・詳細が不明・非公表

1-1. 人・物・場所の不定代名詞

カテゴリ不定代名詞意味文法的扱い
quelqu’un誰か男性単数扱い
物・概念quelque chose何か男性単数扱い
場所quelque partどこか不変

この3つの表現は、文中で主語直接目的語場所の副詞語として機能する。

1. Peggy a rencontré quelqu’un à la fête.(ぺぎぃはパーティーで誰かに会った)
⇒ その「誰か」が誰なのかは明かされていない。特定の人物とは会ったが、正体は不明。

2. Il y avait quelque chose dans sa valise.(彼のスーツケースの中に何かがあった)
⇒ 何かが入っているのは確かだが、それが何なのかは特定されていない。

3. Le fugitif s’est caché quelque part dans la forêt.(逃亡者は森のどこかに隠れた)
⇒ 隠れたことはわかっているが、場所は特定されていない。

また、否定文では対応する否定形に置き換えるのが基本だ。

肯定形 → 否定形

quelqu’un(誰か) → ne … personne(誰も~ない)
quelque chose(何か) → ne … rien(何も~ない)
quelque part(どこか) → ne … nulle part(どこにも~ない)

ぺぎこ
ぺぎこ
quelqu’un」って、誰なのかわかっている場合でもわざと言わないときに使えるの?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そのとおり!「知っているけど言わない」場合でも「知らない」場合でも使えるよ。要は「正体を明かさない・明かせない」というニュアンスなんだ。

1-2. 形容詞で修飾するときは「de+形容詞」

quelqu’un」や「quelque chose」を形容詞で修飾したいときは、必ず前置詞「deを補ってから形容詞を置く。ここは多くの学習者が間違えるポイントなので注意してほしい。

quelqu’un / quelque chose + de + 形容詞

× Pegiko veut manger quelque chose bon.

Pegiko veut manger quelque chose de bon.

1. J’ai remarqué quelque chose d’étrange.(何か奇妙なことに気がついた)
⇒ 「de」は母音の前で「d’」にエリジオンする。

2. Peggy a appris quelque chose d’important aujourd’hui.(ぺぎぃは今日何か重要なことを学んだ)
⇒ 形容詞は「de」の後ろに置き、男性形で使う。女性形にしないことに注意。

3. Elle est sortie avec quelqu’un de sympa.(彼女は誰か感じのいい人と出かけた)
⇒ 「quelqu’un」は男性扱いなので、形容詞も男性形(sympa =不変)。

quelque chose de + 形容詞」「quelqu’un de + 形容詞」の形容詞は、いずれも常に男性単数形を使う。修飾される名詞や主語の性・数は関係ない

たとえばぺぎこ(女性)を「quelqu’un」で表現しても、形容詞は男性形のまま:

Pegiko est quelqu’un de très gentil.(ぺぎこはとても親切な人だ)
× Pegiko est quelqu’un de très gentille.(× 女性形は不可)

となる。quelqu’un」は文法上つねに男性単数扱いのため、指している人物が女性であっても形容詞は男性形(gentil / beau など)を使うのだ。(とはいえ、ぺぎこが主語なのに「est quelqu’un de très beau」とするのは耳障りが良くないので、口頭会話では男性形でも女性形でも音が変わらない「joli」などを使うのが賢明である)

なお、性別はともかく「de」を忘れた場合は誤りになるので要注意。

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「誰でも・何でも構わない」:n’importe ○○ シリーズ

n'importe シリーズ「誰でも何でも」のイメージ 次のグループは「n’importe ○○ シリーズ」である。

quelqu’un」が「特定の誰か(正体不明)」を指すのに対し、「n’importe qui」は「誰であってもよい・選択は重要ではない」というニュアンスを持つ。

要は「どれでもいいから選んでくれ」という選択への無頓着・無関心である。

n’importe + 疑問詞
=「どれでも / 誰でも / 何でも
(選択は重要ではない)

2-1. 代名詞形:n’importe qui / quoi / où / quand / comment

表現意味補足
n’importe qui誰でも具体的な「誰でも」。日常会話で多用
n’importe quoi何でも「でたらめ・無意味なこと」という意味にもなる(多義)
n’importe どこでも場所の選択が重要でない
n’importe quandいつでも時間・タイミングを問わない
n’importe commentどんな方法でもやり方を問わない。「雑に・適当に」という否定的なニュアンスでも使う

1. N’importe qui vous indiquera la direction de la gare.(誰でも駅の方向を教えてくれますよ)
⇒ 対象を絞る必要がない。その辺の人に聞けばいい、というニュアンス。

2. Pegiko peut travailler n’importe avec son ordinateur.(ぺぎこはパソコンがあればどこでも働ける)
⇒ 場所を問わない働き方のイメージ。

3. Appelle-moi n’importe quand, je suis disponible.(いつでも電話して、空いているから)
⇒ 時間帯の選択が重要でないことを伝えている。

2-2. 注目:n’importe quoi の多義性

n’importe quoi」は特に文脈によって大きく意味が変わるので注意が必要である。

意味例文
何でも
(選択に無頓着)
Peggy mange n’importe quoi.(ぺぎぃは何でも食べる)
でたらめ
・無意味なこと
Son projet, c’était vraiment n’importe quoi !(彼のプロジェクトは全くのでたらめだった)
何でもいい
(提案)
Dis-moi n’importe quoi pour commencer.(最初は何でもいいから言ってみて)

ぺぎこ
ぺぎこ
C’est n’importe quoi !」って叫びたくなる場面って、日常でけっこうあるよね…。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そうそう!「それ、ありえない!」っていう感情も「n’importe quoi」で表せるんだ。口語表現としてよく使うよ。

2-3. 形容詞 n’importe quel と代名詞 n’importe lequel:性数一致ルール

「どんな~でも」と名詞を修飾したい場合は、形容詞タイプの「n’importe quel」を使う。

また、すでに出てきた名詞を代名詞で置き換える場合は「n’importe lequel」を使う。

いずれも性数一致が必要な点に注意だ。

性・数形容詞(+名詞)代名詞(既出名詞の置き換え)
男性単数n’importe queln’importe lequel
女性単数n’importe quellen’importe laquelle
男性複数n’importe quelsn’importe lesquels
女性複数n’importe quellesn’importe lesquelles

1. Je prends n’importe quel bus.(どのバスでも乗る)
⇒ 「bus」(男性単数)に合わせて「n’importe quel」を使う。

2. Ces idées sont toutes excellentes ; développe n’importe laquelle.(どのアイデアも素晴らしい。どれでも展開してごらん)
⇒ 「idée」(女性単数)の代名詞なので「n’importe laquelle」。

3. Peggy a dit à Pegiko de choisir n’importe laquelle de ses robes.(ぺぎぃはぺぎこに自分のドレスをどれでも選んでいいと言った)
⇒ 「robe」(女性単数)の代名詞として「n’importe laquelle」を使用。

4. Ces ciseaux sont tous bien affûtés ; utilise n’importe lesquels.(このハサミはどれもよく切れる。どれを使ってもいいよ)
⇒ 「ciseaux」(男性複数)の代名詞なので「n’importe lesquels」。

ぺぎこ
ぺぎこ
形容詞タイプと代名詞タイプがあるのね。どっちを使うかは、名詞がそのあとに続くかどうかで決まるってこと?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
その通り!「n’importe quelle robe」のように後ろに名詞が続くなら形容詞タイプ、名詞を繰り返さず代名詞で受けるなら「n’importe laquelle」を使えばいいんだよ。

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格式・行政的な「誰でも」:quiconque と quelconque

格式高いquiconque・quelconqueの文脈イメージ ここからは、中級以上のフランス語を目標にしている方にとって特に重要な2つの表現を扱う: 「quiconque」と「quelconque」である。

実は、これらの二つの言葉は綴りが似ているせいか混同されやすいが、使い方も意味も全く異なる。それぞれの特徴をしっかり押さえておきたい。

3-1. quiconque:抽象的・行政的な「誰でも」

quiconque」は「n’importe qui」と同様に「誰でも」を意味するが、行政的・法律的なトーン(langage administratif)を帯びており、日常会話ではなく改まった文脈で使われることが多い。

また、主に以下の3つの使い方がある。

quiconqueの3つの使い方:
① 抽象的な「誰でも」(主語)
② 「~する人は誰でも」(関係代名詞)
③ 否定文での「誰も~ない

1. Quiconque peut s’inscrire à ce cours en ligne.(誰でもこのオンライン講座に登録できる)
⇒ ① の用法:主語として「誰でも(全員)」を表す。抽象的・一般的な文脈。

2. Quiconque enfreint ce règlement fera l’objet d’un avertissement.(この規則に違反する者は誰であれ警告を受けることになる)
⇒ ② の用法:関係代名詞として「~する者は誰でも」の意味。法律・規則の文脈で多用。

3. Nous n’avons autorisé quiconque à accéder à ces données.(私たちはこのデータへのアクセスを誰一人として許可していない)
⇒ ③ の用法:否定文では「誰一人~ない」という強い否定を表す。

ぺぎこ
ぺぎこ
n’importe qui」と「quiconque」って、どうやって使い分ければいいの?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
シンプルに言えば、レジュメや規則、公式の通知などを書くときは「quiconque」、友達と話すときや普通の文章では「n’importe qui」を選ぶんだ。同じ意味でも文章のトーンが変わるよ。

3-2. quelconque:名詞の後ろに置く「不定の・平凡な」形容詞

quiconque」が代名詞である一方で、「quelconque」は形容詞であり、全く異なる使い方をする。

quelconque」は通常名詞の後ろに置かれ、「何らかの(不特定の)」または「平凡な・ありふれた」という2つの意味を持つ。

名詞 + 「quelconque
=「何らかの・不特定の
または平凡な・ありふれた

重要ルール:「quelconque」の不変性

形容詞「quelconque」は、修飾する名詞の性が変わっても形を変えない不変形容詞として扱う。(「quelleconque」とはならない)

例:

  • une raison quelconque(女性単数形)
  • des raisons quelconques(女性複数形)

1. Pegiko a pris un livre quelconque de l’étagère et a commencé à le lire.(ぺぎこは本棚から適当に一冊手に取って読み始めた)
⇒ 「何らかの・どれでもいい」という意味。特定の本にこだわりがない。

2. Peggy n’est pas venue au rendez-vous pour une raison quelconque.(ぺぎぃは何らかの理由でその待ち合わせに来なかった)
⇒ 理由が不明または非公表の場合に使う。話し手は理由を知ろうとしていない(または知らない)ニュアンス。

3. Ce café du quartier est vraiment quelconque, sans atmosphère particulière.(この辺のそのカフェは本当に平凡で、特に雰囲気もない)
⇒ 「平凡な・取るに足らない」という評価的なニュアンス。この意味では形容詞らしい位置(名詞の後)に置かれている。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
数学とかでも良く使うけど「quelconque」が名詞の後ろにあるときは「何らかの~」や「特別な特徴がない~」を判断するんだ。初見では戸惑うけど、慣れると文脈で自然にわかるようになるよ。
ぺぎこ
ぺぎこ
「特徴がない」という特徴があるということよね。「banal」との使い分けが難しいわ。 

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まとめ:「正体(アイデンティティ)の特定度」で使い分けを整理しよう

不定代名詞4グループのまとめイメージ 今回扱った4グループの表現を、「アイデンティティの特定度」「選択の余地」「文体レベル」の3軸でまとめると以下のようになる。

表現意味のコア文体レベル使用場面
quelqu’un正体不明だが、
特定の誰かが存在する
日常〜普通会話、日記、普通の文章
n’importe qui誰でも~
(選択が重要ではない)
日常〜普通会話、普通の文章
quiconque・「誰でも」(抽象的/関係代名詞)
・「誰も~ない」(否定文)
格式高い法律・規則・公式文書
quelconque・何らかの~(不特定)
・平凡な
普通〜格式形容詞として名詞を修飾
  • 「留守中に誰かから連絡が来た」のような具体的な一人を指すなら
    quelqu’un
  • 「その辺の誰でも教えてくれる」のような選択が重要でないなら
    n’importe qui
  • 「法を犯す者は誰でも罰せられる」のような法的・抽象的文脈なら
    quiconque
  • 「何らかの理由で」「特徴のない、ありきたりな映画」のような形容詞の役割なら
    quelconque(名詞の後ろ)

ぺぎこ&ぺぎぃ
ぺぎこ&ぺぎぃ
というわけで、今回の記事はここまで。「誰か・誰でも」の表現、この4グループの軸で整理してみよう!練習問題にチャレンジして、また次回の記事でお会いしよう!

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練習問題

練習問題イメージ

問題1. 選択問題

文脈に合う最も適切な表現を(A)〜(C)から選んでみよう。

① L’uniforme étant de rigueur, il n’est pas possible de s’habiller [  ].(服装規定があるので、どんな格好でも良いわけではない)
(A)n’importe comment (B)quelqu’un (C)quiconque

② Les urgences vous accueillent sans interruption ; vous pouvez vous y rendre [  ].(救急は24時間対応しているので、いつでも行くことができます)
(A)n’importe lequel (B)n’importe quand (C)quelque part

③ J’ai aperçu Peggy qui se promenait dans le parc avec [  ] que je n’ai jamais vu.(ぺぎぃが一度も見たことがない誰かと公園を散歩しているのを見かけた)
(A)n’importe qui (B)quiconque (C)quelqu’un

④ [  ] contrevient au règlement intérieur fera l’objet d’une sanction.(内規に違反する者は誰であれ制裁の対象となる)
(A)Quiconque (B)Quelconque (C)N’importe quel

⑤ Il vaut mieux réfléchir avant de parler pour ne pas dire [  ].(でたらめなことを言わないように、話す前に考えた方がいい) (A)n’importe quoi (B)quelque chose (C)quelconque

問題2. 変換問題

指示に従って文章を書き換えてみよう!

① Ces trois chemins mènent à la place. Prenez n’importe quel chemin.
→太字の形容詞「n’importe quel chemin」を、代名詞「n’importe lequel」の適切な形に変換し、文を書き換えてください。

② J’ai découvert quelque chose. C’est surprenant.
→2文を「quelque chose de+形容詞」の形を使って1文にまとめてください。

③ Toutes tes robes sont jolies. Mets n’importe quelle robe.
→太字の「n’importe quelle robe」を代名詞形に変換し、文を書き換えてください。

問題3. 穴埋め・正誤問題

①「平凡な映画」をフランス語にしてください:
C’est un film [  ].

②「誰でもこの雑誌を購読できる」を格式高い表現にしてください:
[  ] peut s’abonner à ce magazine.

③「何らかの理由で」はフランス語でどう言うか:
pour une raison [  ].

④「quelconque」は修飾する名詞が女性形でも複数形でも、形を変えない不変形容詞として扱う。
→正か誤か?

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解答と解説

問題1. 選択問題 解答

① 正解:(A)n’importe comment
⇒ 服装規定があるという文脈なので、「どんな格好でも(つまり適当に)着ることはできない」と言っている。方法・様態を問わない「n’importe comment」が正解。

② 正解:(B)n’importe quand
⇒ 24時間対応という文脈から「いつでも」を選ぶ。「n’importe quand」=時間を問わない、が正解。

③ 正解:(C)quelqu’un
⇒ 「一度も見たことがない」という修飾から、特定の(しかし正体不明の)人物を指していることがわかる。「quelqu’un que je n’ai jamais vu」で正しく機能する。

④ 正解:(A)Quiconque
⇒ 内規・制裁という行政的文脈で、かつ「~する者は誰でも」という関係代名詞の役割を担う「quiconque」が正解。

⑤ 正解:(A)n’importe quoi
⇒ ここでは「でたらめなこと・無意味なこと」を言わないようにという文脈なので、「でたらめ」の意味の「n’importe quoi」が正解。

問題2. 変換問題 解答

① Ces trois chemins mènent à la place. Prenez n’importe lequel.
⇒ 「chemin」(男性単数)を代名詞で受けるので「n’importe lequel」。男性単数形のまま。

② J’ai découvert quelque chose de surprenant.(何か驚くことを発見した)
⇒ 「quelque chosede+形容詞」の形。「de」を忘れずに。形容詞は男性形。

③ Toutes tes robes sont jolies. Mets n’importe laquelle.
⇒ 「robe」(女性単数)の代名詞形は「n’importe laquelle」。

問題3. 穴埋め・正誤問題 解答

① C’est un film quelconque.
⇒ 「平凡な・取るに足らない」の意味で名詞の後ろに置く。

banal」「basique」との違い:「banal(月並みな)」や「basique(ありきたりな)」も似た意味だが、これらは評価を明示した普通の形容詞。一方「quelconque」は「どれを選んでも大差ない→取るに足らない」という無関心・卑下のニュアンスを帯びており、口語でやや辛辣な響きを持つ。また「quelconque」には「何らかの(不特定の)」という全く別の用法もあるのが大きな違いだ(→③参照)。
Quiconque peut s’abonner à ce magazine.
⇒ 格式高い「誰でも」には「quiconque」を使う。

③ pour une raison quelconque.
⇒ 「何らかの理由で」には「quelconque」。名詞の後ろに置く形容詞用法。この用法では「不特定・未詳の」という意味なので「banale(月並みな)」には置き換えられない。

同じ「不特定の」用法の追加例:En cas de problème quelconque, n’hésitez pas à nous contacter.(何らかの問題が生じた際は、遠慮なくご連絡ください) ← ここも「banal」では意味が通じない。
④ 正
⇒ 「quelconque」は不変形容詞として扱う。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
解答を確認しよう!間違えた問題はしっかり復習してから記事をもう一度読んでみてね。

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