文法:代名詞

人称代名詞「je/moi」「tu/toi」「il/lui」の使い方【フランス語の文法】

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日本語と違って、フランス語のPronom personnel(人称代名詞)は、それが主語であるか目的語であるかなどによって、様々な形に変化する。今回は、主語の場合の人称代名詞(je,tu,il/elle,etc.)と、少し特殊な強勢形人称代名詞(moi,toi,lui/elle,etc.)の使い分け方について解説していこう。

https://onsenpeggy.com/grammaire-francaise-avec-peggy/

Pronom personnel(人称代名詞)の種類

まずは、フランス語に存在する人称代名詞の主なものを紹介しよう。以下の表に簡単にまとめてみた。

人称主語直接目的間接目的強勢形
単数形

1人称jememoi
2人称tutetoi
3人称

illeluilui
ellelaelle
onse/noussoi
複数形1人称nousnous
nous
2人称vousvousvous
3人称ilslesleureux
elleselles

なお、今回の記事で説明していくのは、青色の部分(主語)赤色の部分(強勢形)についてである。黄色の部分(目的語)についてはまた別な記事で話していこうと思う。

見てわかるように、フランス語の人称代名詞は英語と同じようにかなり多めに変換されていく。しかし、一つの人称に対して複数の人称代名詞(例:私/僕/俺/わし/小生)が存在する日本語と異なり、男性系/女性系を除けば後は単数形/複数形のみの違いなので、上の表さえ理解してしまえば、あとは何の難しいこともない。ぺぎぃと一緒にのんびりと覚えていくとしよう。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
単数形の3人称には「on」というものも存在するよ。
ぺぎこ
ぺぎこ
ちょっと特殊だから、記事の真ん中らへんで説明してあるみたいよ。

1. Pronom personnel sujet(主語の人称代名詞)

1-1. 一般的な主語人称代名詞

一般的な Pronom personnel sujet(主語人称代名詞)はおそらくフランス語を学んでいる皆さんなら、既にご存じであろう。Je、Tu、Il/Elle、Nous、Vous、Ils/Elles のことである。難しいのは動詞の活用で合って、人称代名詞自体はさほど難しいものではない。日本人が知っている言葉:「ジュ・テーム(Je t’aime)」にも実は、1人称の主語人称代名詞が入っている。

主語人称代名詞を使用するタイミングは、その名前の通り、人称代名詞が主語の時であるまた、主語の人称代名詞の特徴としては、必ず動詞にくっついているというものがある。文章にすると「○○は~」、「○○が~」の場合に用いる。

Peggy a attrapé un rhume hier soir. (昨晩、ぺぎぃは風邪をひいた。)
=> Il a attrapé un rhume hier soir. (昨晩、彼は風邪をひいた。)

Les escargots adorent la salade. (カタツムリはサラダが大好きだ。)
=> Ils adorent la salade.彼らは、サラダが大好きだ。)

Nous allons essayer.我々が試してみよう。)

ぺぎこ
ぺぎこ
今のところ、あまり難しくはないわね。

先程の表で、単数形3人称 IlElle複数形3人称IlsElles を分けたが、単数形の場合は「Il = 男性系」「Elle = 女性系」となるが、複数形の場合は必ずしもそうではない。

現代のフランス語では、男性系女性系の両方が入り混じったグループが主語の場合には Elles ではなく、Ils に統一することになっている。

つまり、「Ils = 男性系の集まり、或いは男性系&女性系の集まり」「Elles = 女性系のみの集まり」ということになる。

英語の場合はニュートラルな It They があるため簡単だが、フランス語では単語の性別を覚えていくしかない。初心者には若干意地悪な言語である。

1-2. 少し異例な人称代名詞:on

少し異例な人称代名詞としてあげられるものに、単数形3人称 On というものがある。他の主語人称代名詞と同じく、動詞とくっついて用いられる点には特に異例はないが、人称代名詞そのものの使い方が少し変わっている。

では何が特殊かというと、実はこの On という人称代名詞、単数形として扱われるが、意味合いとしては複数形1人称 Nous と同じような使われ方をすることが多い

Il commence à pleuvoir. On ferait bien de rentrer. (雨が降ってきたようだ。〔我々は〕帰った方がいいな。)

Il commence à pleuvoir. Nous ferions bien de rentrer. (雨が降ってきたようだ。〔我々は〕帰った方がいいな。)

⇒ 2つの文の意味は全く同じである。気分によって On を用いても、Nous を用いてもよい。また、話し手が1人しかいない場合(=単数形の場合)には、単数形1人称 Je を用いるため、OnNous も用いることができない。

その他にも、この On という人称代名詞は、Conditionnel Présent(条件法現在)Dire 動詞と組み合わせることによって、非人称代名詞として用いることも可能である。

On dirait qu’il commence à pleuvoir. (どうやら、雨が降ってきたようだ。)
=> ここで用いられている On非人称代名詞であり、話し手たちを指しているわけではない。仮に、Nous を用いようとしても文章が成り立たない: Nous dirions qu’il commence à pleuvoir.

ぺぎこ
ぺぎこ
難しいから、とりあえず On = Nous として覚えておこぅっと!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
それでいいと思うよ。非人称代名詞については、また別の機会に説明するとするよ。

1-3. もう一つ異例な人称代名詞:Vous

1-2 では、単数形なのに複数形と同じような意味合いを持つ人称代名詞 On を見てきた。では、次は複数形なのに単数形と同じような意味合いを持つことがある異例な人称代名詞を紹介しよう。有名なので、既にご存じの方は多いと思うが、それは複数形2人称Vous のことである。

Vous は、通常相手が複数人いたときの2人称「きみたち」として用いられるが、相手に対して礼儀を示す必要があったりなど、敬称の場合は、相手が単数でも Vous で表すことになる。

Bonjour! Comment allez-vous les enfants? (こんにちは!〔子供たち〕みんな調子はどうかな?)
=> 相手は子供たちなので、特に敬称を用いる必要はないが、複数人いるため、複数形の2人称 Vous を用いている。

Bonjour Monsieur le directeur. Comment allez-vous? (おはようございます、部長。体調はいかがですか?)
=> 相手は一人だが、自分より立場が偉い方なので、単数形の2人称 Tu ではなく、敬称として複数形の2人称 Vous を用いる。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、会社や職場によっては、敬称の Vous は親近感が出ないからと、上司に Tu を用いてくれと頼まれる場合もあるよ。

2. Pronom personnel tonique(強勢形の人称代名詞)

強勢形の人称代名詞、フランス語で Pronom personnel tonique というのは、先ほどの Pronom personnel sujet(主語人称代名詞)とは異なり、動詞から完全に独立して用いられる人称代名詞のことである。Moi、Toi、Lui/Elle/Soi、Nous、Vous、Eux/Elles が挙げられる。

基本的に、強勢形の人称代名詞を用いる場合は以下の通り:

2-1. 前置詞の後

Que や、deà など、前置詞のあとには、必ず強勢形の人称代名詞を用いる。

Je suis plus fort que toi. (俺はお前より強い。)

Ce livre appartient à lui.(この本はものだ。)

On va chez moi ce soir? (今夜、家に行かないか?)

2-2. Et/ou/ni/pas のあと

Et/ou/ni/pas の前や後では、必ず強勢形の人称代名詞を用いる。

Je n’aime pas le Natto. Et toi? (僕は納豆が苦手だ。は?)

Ni toi, ni lui n’êtes majeur.あなた大人ではありません。)

Qui à fait ça? – Pas moi. (これは誰がやった? – ではない。)

2-3. C’est の後

C’est を用いた分では、すぐ後に人称代名詞がくる場合、その人称代名詞強勢形になる。

Qui sont les japonais? – Ce sont eux. (日本人は誰ですか? – 彼らです。)

Ce n’est pas lui!ではない!)

2-4. 命令系の文章(3人称以外)

命令系の文章では、3人称の場合を除き、たとえ人称代名詞目的語の役割であったとしても、必ず強勢形の人称代名詞を用いる

× Apporte-me ma nourriture! (〔俺に〕食べ物を持ってこい!)
Apporte-moi ma nourriture! (〔俺に〕食べ物を持ってこい!)

× Débrouille-te! (〔自分で〕なんとかしなさい!)
Débrouille-toi! (〔自分で〕なんとかしなさい!)

3. Pronom personnel tonique renforcé(強調の人称代名詞)

主語人称代名詞強勢形の人称代名詞を一通り見終わったところで、Pronom personnel tonique renforcé(強調の人称代名詞)を見てみよう。これは、主語強調したい場合に、強勢形の人称代名詞主語人称代名詞を組み合わせたり、関係代名詞を追加したりする場合のことを言う

まぁ、いつも通り、言葉だけで説明するのが難しいので、例を交えて解説していこう。

3-1. 強勢形の人称代名詞+主語人称代名詞

以下に強勢形の人称代名詞+主語人称代名詞強調された人称代名詞の例を示そう:

Nous sommes très heureux. (我々はとても幸せだ。)
Non. Toi, tu es heureux. (いいえ。幸せなのはあなたです。)
=> ここでは、話し手は幸せなのが「あなただけ」であって、「わたしは含まれていない」ということを強調したいため、強勢形の人称代名詞 Toi主語人称代名詞 Tu を連ねている。

Lui, il court très vite. (彼は走るのが速いですよ。)
=> 「彼は走るのが速いですよ」と言いたいだけであれば、文法的には Il court très vite. だけでも成立する。しかし、ここでは強勢形の人称代名詞 Lui 主語人称代名詞 Il を連ねることによって、「〔あの〕彼は、走るのが速いですよ。」と強調感を出している。

(追記)ちなみに、3人称の場合に限り主語人称代名詞を省いて Lui, court très vite. と言っても文法的には問題ない。

ぺぎこ
ぺぎこ
つまり、主語を強調したい場合は、強勢形の人称代名詞と主語人称代名詞を連ねればよいのね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
その通り。

3-2. 強勢形の人称代名詞+関係代名詞

もう一つ主語を強調する方法として、以下に強勢形の人称代名詞+関係代名詞」の作りの例を挙げてみよう:

Nous sommes très heureux. (我々はとても幸せだ。)
Non. C’est toi qui es heureux. (いいえ。幸せなのはあなたです。)
=> 先程と全く同じ意味であるが、今回は人称代名詞を連続して用いる代わりに、主語関係代名詞 qui に入れ替えて主語強調している。ここでも、話し手は幸せなのが「あなただけ」であって、「わたしは含まれていない」ということを強調している。

Lui, qui court très vite, va forcément gagner. (走るのが速い彼なら、絶対に勝ちますよ。)
=> 文法的には Il court très vite, donc il va forcément gagner. と言っても、「彼は走るのが速いから、絶対に勝ちますよ」という意味にすることが可能である。しかし、「Lui, qui court très vite」とカンマで間を置きながら話すことによって、「彼なら…とても速く走る彼なら…絶対に勝ちますよ」と、強調感を出しているのである。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど、少しだけニュアンスがわかったような気がするですよ。

たとえ主語の人称代名詞強勢形の人称代名詞になってしまったとしても、動詞の活用は人称代名詞の人称と重ねなければならない

例えば、

Qui est là? – C’est moi qui suis là. (そこに誰がいるの? – ここにいるのは私だ。)
=> C’est moi qui suis主語は文法的には関係代名詞「qui」であるが、実際にはmoiが話し手であるため、動詞 être単数形1人称で活用され、suis となる。

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練習問題

1. 主語か強勢形の人称代名詞を用いて空欄を埋めよ

1. ___ et ma sœur sommes allés acheter du pain. (僕と妹でパンを買いに行きました。)

2. Bonjour! ___ suis Peggy, enchanté! (こんにちは!私がぺぎぃです、よろしく!)

3. Attends-___ ici. ___ reviens tout de suite. (ここで待っていて!すぐに戻るから。)

4. A qui est le stylo par terre? A ___ ? (床に落ちているペンは誰のだい?君のかい?)

5. ___ au moins, ___ pense à ___ . (彼だけは、私のことを考えてくれている。)

6. Ni ___, ni ___ ne savaient ce qu’il leur arrivait. (彼も彼女も、今彼らに起きていることを理解していなかった。)

7. Non, ce n’est pas ___ qui avons gagné. C’est ___ ! (いいえ、勝ったのは私たちではないわ。あなたよ。)

8. Il faut toujours avoir de la monnaie sur ___. (常に小銭を所持しておくべきだ。)

2. 二つの文を、強調の人称代名詞を用いて一つの文にせよ

1. Tu as ton permis. Tu peux nous amener en voiture. (君は免許証を持っている。君は僕たちを車で送迎できる。)

2. Je ne suis pas une fille. Je ne peux pas comprendre. (僕は女子ではない。僕にはわからない。)

3. Elle adore les chats. Elle sait s’en occuper. (彼女は猫が大好きです。彼女は面倒がみられます。)

4. Il est chef. Il cuisine bien. (彼はコックさんです。彼は料理が得意です。)

5. Nous allons faire les courses. Nous achèterons les boissons. (我々は買い物に行く。我々は飲み物を買ってくる。)

6. Vous êtes grand. Pourriez-vous attraper le ballon? (あなたは背が高いです。ボールを取っていただけますか?)

3. 正しい動詞の活用を選択せよ

1. Lui et Pegiko est/sont allés au supermarché. (彼とぺぎこはスーパーマーケットに行きました。)

2. Moi et toi sommes/êtes en train d’étudier le français. (僕と君は今フランス語を勉強している。)

3. Moi et Peggy sommes/sont les meilleurs amis du monde. (私とぺぎぃとは、世界一の親友である。)

4. C’est moi qui ai/a cuisiné ce plat délicieux. (この美味しい料理は私が調理しました。)

5. Dis-donc, toi qui es/est le grand-frère, tu pourrais faire attention à ta petite sœur! (ちょっと、お兄さんでしょ?妹をちゃんと見ておきなさいよ!)

6. Est-ce que c’est toi et Peggy qui avez/ont cassé le lecteur de DVD? (DVDデッキを壊したのは君とぺぎぃか?)

解答&解説

1. 主語か強勢形の人称代名詞を用いて空欄を埋めよ

1. Moi et ma sœur sommes allés acheter du pain. (僕と妹でパンを買いに行きました。)

2. Bonjour! Je suis Peggy, enchanté! (こんにちは!私がぺぎぃです、よろしく!)

3. Attends-moi ici. Je reviens tout de suite. (ここで待っていて!すぐに戻るから。)

4. A qui est le stylo par terre? A toi ? (床に落ちているペンは誰のだい?君のかい?)

5. Lui au moins, il pense à moi. (彼だけは、私のことを考えてくれている。)

6. Ni lui, ni elle ne savaient ce qu’il leur arrivait. (彼も彼女も、今彼らに起きていることを理解していなかった。)

7. Non, ce n’est pas nous qui avons gagné. C’est toi/vous ! (いいえ、勝ったのは私たちではないわ。あなたよ。)

8. Il faut toujours avoir de la monnaie sur soi. (常に小銭を所持しておくべきだ。)

1. Moi et ma sœur
=> et の前なので、例え主語であっても強勢形の人称代名詞を用いる。

2. Je suis Peggy
=> 主語なので、主語人称代名詞を用いる。

3. Attends-moi ici.
=> 命令系の文であり、且つ3人称ではないため、強勢形の人称代名詞を用いる。仮に、3人称であったならば、Attends-le ici.目的代名詞となっていた。

Je reviens tout de suite.
=> 単純に主語なので、主語人称代名詞を用いる

4. A toi ?
=> à の後なので、強勢形の人称代名詞を用いる。

5. Lui au moins, il pense à moi.
=> 最初の強勢形 Lui 主語人称代名詞 il は組み合わせることで強調を表している。また、3つ目の代名詞 moià の後なので、強勢形の人称代名詞となる。

6. Ni lui, ni elle
=> ni の後なので、強勢形の人称代名詞

7. Non, ce n’est pas nous qui avons gagné. C’est toi/vous !
=> どちらの場合も、c’est と組み合わせられているので、人称代名詞は強勢形になる。また、今回の場合は「あなた」が敬称なのか否か不明であるため、toi でも vous でもよしとする。

8. Il faut toujours avoir de la monnaie sur soi.
=> 前置詞 surの後なので、強勢形の人称代名詞が用いられる。また、今回は非人称代名詞 on の強勢形 soi を用いるのが最適であるが、2人称代名詞の toi、または vous でも文法的にはOKである。

2. 二つの文を、強調の人称代名詞を用いて一つの文にせよ

1. Toi, qui as ton permis, tu peux nous amener en voiture. (免許証を持っている君なら、僕たちを車で送迎できる。)

2. Moi, qui ne suis pas une fille, je ne peux pas comprendre. (女子ではない僕にはわからない。)

3. Elle, qui adore les chats, (elle) sait s’en occuper. (猫が大好きな彼女なら、面倒がみられます。)

4. Lui, qui est chef, (il) cuisine bien. (コックさんである彼は料理が得意です。)

5. Nous, qui allons faire les courses, nous achèterons les boissons. (買い物に行く我々が飲み物を買ってくる。)

6. Vous, qui êtes grand, pourriez-vous attraper le ballon? (背が高いあなた、ボールを取っていただけますか?)

1./2./5./6. => 強調の人称代名詞を用いて一つの文にするためには、強勢形の人称代名詞+関係代名詞 qui+主語人称代名詞の形にすればよい。

3. Elle, qui adore les chats, (elle) sait s’en occuper.
=> 3人称の場合は、主語人称代名詞を省いても問題はないため、Elle, qui adore les chats, sait s’en occuper. と言ってもよい。文章的にはよりすっきりとしている。

4. Lui, qui est chef, (il) cuisine bien.
=> 3.と同様に、Lui, qui est chef, cuisine bien. と書いてもよい。

3. 正しい動詞の活用を選択せよ

1. Lui et Pegiko sont allés au supermarché. (彼とぺぎこはスーパーマーケットに行きました。)

2. Moi et toi sommes en train d’étudier le français. (僕と君は今フランス語を勉強している。)

3. Moi et Peggy sommes les meilleurs amis du monde. (私とぺぎぃとは、世界一の親友である。)

4. C’est moi qui ai cuisiné ce plat délicieux. (この美味しい料理は私が調理しました。)

5. Dis-donc, toi qui es le grand-frère, tu pourrais faire attention à ta petite sœur! (ちょっと、お兄さんでしょ?妹をちゃんと見ておきなさいよ!)

6. Est-ce que c’est toi et Peggy qui avez cassé le lecteur de DVD? (DVDデッキを壊したのは君とぺぎぃか?)

1. Lui et Pegiko sont allés
=> 「彼らは」と3人称+3人称なので、複数形の3人称の活用が正解。

2. Moi et toi sommes
=> 考え方が少し難しいが、基本的にグループに1人称が含まれていれば、動詞は複数形の1人称で活用されると覚えておくとよい。今回は1人称+2人称なので、複数形の1人称で sommes を用いるのが正解となる。

3. Moi et Peggy sommes
=> 2.と同様に、1人称+3人称と、グループに1人称が含まれているため動詞は複数形の1人称で活用する。

4. C’est moi qui ai cuisiné
=> 主語は関係代名詞 qui であるが、その関係代名詞が表しているのは、文章中の moi である。また、moi は単数形1人称の強勢形なので、動詞は同じように単数形1人称で活用される。フランス人もたまに間違う、少しトリッキーな問題であった。

5. toi qui es le grand-frère
=> 4.と同じ考え方で、今回は toi の単数形2人称で動詞を活用する。

6. c’est toi et Peggy qui avez cassé
=> 今回は、さらにトリッキーな問題である。主語は関係代名詞 qui であるが、その qui が表しているのは「toi et Peggy(2人称+3人称)」である。グループに2人称と3人称が含まれており、1人称が含まれていない場合には、複数形の2人称扱いになる。そのため、動詞 avoir は複数形2人称の活用で avez となる。

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POSTED COMMENT

  1. Isabelle より:

    ぺぎぃ先生こんにちは。
    かゆいところに手が届く先生の解説に、いつも助けられています。

    質問があります。
    「命令系の文章では、3人称の場合を除き、たとえ人称代名詞が目的語の役割であったとしても、必ず強勢形の人称代名詞を用いる。」、と解説されていますが、Débrouille-toi! は代名動詞とは違うのですか?
    Moiの使い方は分かりますが、toiの使い方が区別がつかなくて困っています・・・

    • onsenpeggy より:

      Isabelleさん、コメントありがとうございます!
      今回の解説の意図としては、「me」や「te」などの目的語の場合にも、強勢形では「moi」や「toi」になるということを強調したかったです。(*^▽^*)

      「se débrouiller」の場合には、確かに代名動詞なのでわかりにくいかもしれませんが、他にも「appeler」などで考えると:
      ・「appeler + qqn」は「誰かに電話をする」
      ・「s’appeler」は「お互いに連絡をしあう(電話をかけ合う)

      強勢形にすると「Appelle-toi」というのは意味的に成立しませんが、「Appelle-moi」とは言うことができます。ここの場合の目的語を「me」のままにして「M’appelle」と言わないように、と言うのが言いたかったです。
      「S’appeler」の場合にも、「Appelle-toi」は成立しませんが、複数形の「Appelons-nous」や「Appelez-vous」なら言うことができます。

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