文法:代名詞

【フランス語】文法~練習問題②【解答編】:関係代名詞 à qui や de qui

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本章は、【フランス語】文法~練習問題②解答編である。まだ、練習問題②をやっていない人は、解答を見る前にこちらのリンクから、練習問題②をやってみることをおすすめする。

それでは、以下に練習問題②の解答を記載する。

関係代名詞を使って1つの文にまとめよう【解答編】

(1) Je ne connais pas cet homme dont/de qui vous me parlez.
(私は、あなたが話をしているこの男を知りません。)

解説: B)の文、「Vous me parlez de cet homme.」では、先行詞 cet homme の前に、前置詞 de が付いている。従って、関係代名詞はdontを用いるのが一般的である。また、今回の前置詞は「人」でもあるので、関係代名詞 de qui を用いた言い方も通用する。「物」であった場合には、duquel を用いる。

(2) Ce Hanten japonais que tu m’as offert porte très chaud en hiver.
(君が僕にくれた、この日本製のはんてんは、冬にはとても暖かい。)

解説: 今回のB)の文では、「Tu m’as offert ce Hanten japonais.」と、先行詞 ce Hanten japonais の前に、前置詞 deà も付いていない。従って、関係代名詞はquiまたはqueを用いる。はんてんは「物」であることから、今回はqueを用いるのが正しい。

(3) Il y avait plein de bouchons autour de la gare de laquelle Peggy est sorti tout à l’heure.
(ぺぎぃが先ほど出てきた駅の周りには渋滞が多かった。)

解説:問題(1)と同じく、B)の文での先行詞 la gare の前には、前置詞 de が付いているため、dont を用いてもよい。ただし、今回は「駅から出てきた」という場所の要素が強いので、【フランス語】文法~その①で説明したように、de laquelle という表現を用いた方が自然である。

(4) Peggy, à qui tu as prêté tes clefs de voiture, n’est pas encore rentré chez lui.
(君が車の鍵を貸したぺぎぃは、まだ(彼の)家に帰っていない。)

解説: B)の文、「Tu as prêté tes clefs de voiture à Peggy.」では、先行詞 Peggy の前に、前置詞 à が付いている。従って、関係代名詞は à qui または auquel à laquelle を用いる。また、今回の前置詞 Peggy は「人/動物」であるので、関係代名詞 auquel などは使えずà qui を用いるのが正解である。

(5) Veux-tu manger de la soupe dont il / qui reste encore d’hier soir?
(昨晩のスープの残りを飲むかい?)

解説: 今回は解説が少し難しい。まず、B)の文、「Il reste encore de la soupe d’hier soir.」では、問題(1)と同じく、先行詞 la soupe の前に、前置詞 de が付いているので、「la soupe dont il reste」という言い方が通用する。しかし、今回に限り、「la soupe qui reste」という言い方の方がスムーズである。何故なら、今回の先行詞 la soupe は、A) + B) の文章に書き変えた際に、動詞 reste の主語となるから。主語の関係代名詞は、「人」であっても「物」であっても qui を用いるのが一般的なのである。従って、文法的には、「Veux-tu manger de la soupe dont il reste encore d’hier soir?」も正しいが、「Veux-tu manger de la soupe qui reste encore d’hier soir?」が大正解であると言える。

(6) Je ne suis pas au courant de l’histoire de Peggy que tu me racontes.
(君が話をしているぺぎぃについての話は(私にとって)初耳だ。)

解説: 問題(2)と同じく、B)の文での先行詞 l’histoire の前には、前置詞 deà も付いていない。従って、関係代名詞はquiまたはqueを用いる。l’histoireは「物」であることから、今回はqueを用いるのが正しい。

(7) Toutes les îles, dont le Japon, sont entourées par la mer.
(日本を含め、島は、どれも海に囲まれているものだ。)

解説: 今回はB)の文「Le Japon est une île.」だけでは、A)の文「Toutes les îles sont entourées par la mer.」とどのように繋げるかが難しかった人はいないだろうか?当然である。今回は、「○○を含め」という言い方にも、関係代名詞 dont を用いることができるとして覚えていただいたほうが早いかもしれない。この表現は、「○○を含める」ということを強調したい場合に使うことが多い。
わかりやすく説明してみると、「Le Japon est une île.」=「Le Japon est dans toutes les îles.」=「Le Japon fait partie de toutes les îles.」とB)の文を言い換えることができる。この場合、A) + B)を繋げると、「Toutes les îles, dont le Japon fait partie, sont entourées par la mer.」となる。今回は関係代名詞 dont を用いることにより、「fait partie」(含まれる)というニュアンスが既に文に組み込むことができるため、「fait partie」の部分を割愛し、「Toutes les îles, dont le Japon fait partie, sont entourées par la mer.」と書くことができるのである。

(8) Ce pingouin dont/de qui tout le monde parle s’appelle Peggy.
(この、皆が話をしているペンギンは、ぺぎぃという名前です。)

解説: 問題(1)と全く同じ仕組みである。

(9) Tu montes sur l’arbre duquel Peggy est tombé hier soir.
(君は、昨晩ぺぎぃが落ちた木に登っている。)

解説: 問題(3)と全く同じ仕組み。「Peggy est tombé de l’arbre hier soir.」というときの de には、「木から」という場所の意味合いが含まれているため、dont ではなく duquel を用いた方が自然な響きとなる。

(10) Tu n’as pas écouté ce dont je t’ai parlé?
((今)君に話したことを聞いていなかったのか?)

解説: 基本的には、問題(1)と同じ仕組みである。「Je t’ai parlé de quelque chose.」の文では、先行詞 quelque chose の前に前置詞 de があるため、関係代名詞 dont を用いる。ただし、フランス語では英語と異なり「quoi je t’ai parlé (what I told you)」とは絶対に言わず、「quelque chose dont je t’ai parlé (something that I told you)」という文も、稀に口頭で使う場合を除けば、文法的に正しくない。従って、今回の場合、quelque chose を ce に置き換える必要があり、文は「Tu n’as pas écouté ce dont je t’ai parlé?」となる。

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