「ぺぎぃの日常会話」シリーズとは、フランス語の日常会話で役に立つ小さな会話集をまとめていこうという企画である。この6話目は実はYoutubeには少し前に投稿していたのだが、なかなかブログの記事を書けていなかった。大変申し訳ない。
今回のテーマは、フランス語で時間に関係するやり取り。簡単な日常的なシチュエーションの例から学んでみよう!
動画をまだ見ていない方は以下のリンクからご覧ください:
そして本記事には、この動画内で用いられたテキストや和訳を搭載しておく。
練習問題も搭載しておくので、勉強用にご活用ください。
目次
ぺぎぃの日常会話~第6話:「L’heure」
1-1. 会話のテキスト(フランス語)
1 – Mince! Mon réveil s’est arrêté. Il faut que je le règle.
2 – Bonjour. Est-ce que vous avez l’heure s’il vous plaît?
3 – Désolé, je n’ai pas le temps.
…
4 – Excusez-moi, est-ce que vous avez l’heure s’il vous plaît?
5 – Désolé, je suis pressé.
…
6 – Pardon, est-ce que vous avez l’heure s’il vous plaît?
7 – Désolé, je n’ai pas de montre.
8 – Ah ok, ce n’est pas grave.
9 – Mais attendez, je vais regarder sur mon téléphone. Il est dix heures trente-deux.
10 – Dix heures trente-deux… D’accord, merci beaucoup!
11 – De rien!
音声:ゆっくり
音声:通常速度
1-2. 和訳
1 – しまった!目覚ましが止まっている。合わせないと。
2 – こんにちは。今何時かわかりますか?
3 – ごめんなさい、時間がありません。
…
4 – すみません、今何時かわかりますか?
5 – ごめんなさい、急いでいます。
…
6 – すみません、今何時かわかりますか?
7 – ごめんなさい、(腕)時計がありません。
8 – あ、わかりました。気にしないでください。
9 – でも待ってください、(携帯)電話で見てみます。10時32分です。
10 – 10時32分…わかりました、ありがとうございます!
11 – いいえ!
解説
2-1. 「L’heure」と「Le temps」の違い
フランス語で「時間」を表す言葉には二種類存在する。「L’heure」と「Le temps」だ:
- L’heure = 時間・時刻
- Le temps = 時間・天気
「L’heure」という言葉は、同じ「時間」という意味でも、「時刻」を表したり、時間の「単位」を表すときに用いる言葉。例えば、「今何時?」「七時半です」とやり取りするときに用いる単語が「L’heure」である。
「Le temps」という言葉は、少し異なり、時間の単位というよりも「時間」そのものを表す言葉。例えば「今時間ある?」「あるよ」のようにやり取りするときに用いる単語である。
- Il est quelle heure?(今何時?) – Il est sept heures trente.(七時半です。)
- Est-ce que tu as du temps?(今時間ある?) – Oui bien sûr (que j’ai le temps).(はい、勿論ありますよ。)
- Il est quel
temps?(今何時?)
⇒ 「Il est quel temps?」という言い方は存在しないが、「Il fait quel temps?」で「今はどんな天気ですか?」という意味になる。 - Est-ce que tu as
de l’heure?(今時間ある?)
⇒ 「Est-ce que tu as de l’heure?」という言い方は存在しないが、「Est-ce que tu as l’heure?」で「今何時?」という意味になる。
2-2. 「Je n’ai pas le temps」と「Je n’ai pas de temps」の違い
では、ここでは「Je n’ai pas le temps」と「Je n’ai pas de temps」の違いについて少し解説していこう。
「Je n’ai pas le temps」という表現では、「le temps」と「何に対する時間」なのか特定されているため、「○○の時間はない」という意味合いが強くなる。
例えば、1-1.の会話のテキストの中の「Désolé, je n’ai pas le temps.」という文は「すまないが、答えている時間はない。」という意味として取ることができる。
その反面、「Je n’ai pas de temps」という表現では、「le」という定冠詞が用いられていないため、総称的な意味で「時間がない」という意味になってくる。つまり、「○○の時間はない」というよりも「とにかく時間がない」という意味に近い。
1-1.の会話のテキストでは、「Désolé, je n’ai pas le temps.」としたが、「Désolé je n’ai pas de temps.」としても意味的には成立していた。
練習問題①:和訳してみよう
3-1. 練習問題
1. As-tu l’heure s’il te plaît?
2. Je n’ai pas l’heure.
3. Je n’ai pas le temps.
4. Je n’ai pas de montre.
5. Il est dix heures trente-cinq.
6. Il faut que je règle mon réveil.
3-2. 解答
1. 今何時かわかる?
2. 時間がわかりません。
⇒ 「Je n’ai pas le temps」と勘違いしないように注意しよう。
3. 時間がありません。
⇒ 「Je n’ai pas de temps」と表現することもできた。
4. 時計がありません。
5. 10時35分です。
6. 目覚ましを合わせなくてはいけません。
⇒ 「Un réveil」は、「Un réveil-matin」の略称で、「目覚まし時計」を指す。
練習問題②:空欄を埋めてみよう
4-1. 練習問題
1. こんにちは。今何時かわかりますか?
→ Bonjour. Vous ____ ______ s’il vous plaît?
2. (腕)時計が止まってしまいました。
→ Ma ______ s’est ______.
3. 急いでいます。
→ Je suis _______.
4. 気にしないでください。
→ Ce n’est pas _____.
5. 今、午後の5時45分です。
→ Il est _______ heures ___________.
4-2. 解答
1. こんにちは。今何時かわかりますか?
→ Bonjour. Vous avez l’heure s’il vous plaît?
2. (腕)時計が止まってしまいました。
→ Ma montre s’est arrêtée.
3. 急いでいます。
→ Je suis pressé(e).
4. 気にしないでください。
→ Ce n’est pas grave.
5. 今、午後の5時45分です。
→ Il est dix-sept heures quarante-cinq.
今回の単語
単語 | 属性 | 意味 |
Un réveil | 名詞 | 目覚まし時計 |
Régler | 動詞 | 調整する・調節する |
L’heure | 名詞 | 時間・時刻 |
Le temps | 名詞 | 時間・天気 |
Une montre | 名詞 | (腕)時計 |
Être pressé(e) | 動詞 | 急いでいる |
Pardon/Désolé | 表現 | ごめんなさい |
Grave | 形容詞 | 重大な・深刻な |
Attendre | 動詞 | 待つ |
De rien | 表現 | いいえ・どういたしまして |
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