その他、ぺぎぃの雑学

【日本人が知らない】フランスでの常識~その⑩:フランス人は雨でも傘をささない!?【海外の反応】

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日本では、『フランスでは誰も傘をささない』というのが比較的有名な話となっている。たわしも、日本で会社帰りなどに傘をさして歩いていると、近くを通り過ぎた同僚に、『あれ?フランス人は傘をささないんじゃないの?』とよくからかわれたものだ。

しかし、フランス人は本当に傘をささないのだろうか?
『フランス人は傘をささない』というのは、
日本人の偏見からくる、噂話なのではないか?

本章では、「【日本人が知らない】フランスでの常識」第10弾として、ぺぎぃの経験観察結果をもとに、フランスの傘事情について語っていきたいと思う。

フランス人は傘をささないのか?

傘をさす人も当然いる

まず、これだけははっきりさせておきたい。
フランスにも傘をさす人は当然いるのである。

「フランス人=絶対に傘をささない」というのは、間違って解釈された恐ろしい偏見である。現に、雨の日のフランスの街中を見てみるとよい。結構年配の紳士や、買い物帰りのおばさん、おしゃれな服を着た男性、犬の散歩をさせている女の子...傘をさして歩いているフランス人も、結構いるものだ。

たしかに、どこもかしこも傘で埋め尽くされている日本と比較すると傘をさしている人の割合は少ないのかもしれない。ぺぎぃの見立てでは、フランスでは3割程度の人しか傘をさしていない

しかし、だからといって、『フランス人が傘をささない』というのは、ちょっと言い過ぎであるとぺぎぃは思う。実際に、ちゃんと傘をさしている人がぺぎぃの目の前にいるわけであるし、傘をさしていない人も、雨にずぶ濡れというわけではない。まぁ、中にはずぶ濡れでも気にしないおかしなやつらもいるにはいるが。。。

では、一体何故、「フランス人=絶対に傘をささない」という噂が流れてしまったのか?それは、フランス人の性格と、フランスの環境によるものが大きいと、たわしは考える。

合理的なフランス人

まず、フランス人の多くが傘をささない理由の一番大きいものは、「合理的であるから」。これに尽きるのだと、ぺぎぃは思う。

例えば、日本では、外が晴れているのに天気予報で雨が予測されていたり、外が曇りで如何にも雨が降りそうな状態の時には、必ずと言っていいほど、皆傘を持ち歩いて出かける。また、例え全くの快晴でも、鞄に折り畳み傘を常に仕込んでいる日本人も珍しくない。つまり、日本人はあらかじめ雨が降ってきたときのことを予想して、傘を所持するのである。「備えあれば患いなし」というわけである。

しかし、フランス人の場合はどうか?おそらく、すでに外が雨で、且つ家に傘が置いてあるときにしか、傘を持って出かけることがないだろう。いや、それでも、そもそも出かけるのを止めたり雨が止むまで待ったり濡れない移動手段を使ったりなど、別な手を考えるだろう。何故なら、雨が降っているときに傘をさすのは問題ないのだが、晴れた時にも傘を持っていたり、車や電車の中にまで傘を持ち込むのは「面倒くさい」と考える人が多いからである。

『傘を使って雨からたったの10分守られるためだけに、何故、1日中傘を持ち歩いていなければならないの?』というやつである。

折り畳み傘も、論外。常に鞄に入れているのも重いし邪魔だし面倒くさい。かつ、大事な時に強風で使えなかったり、壊れてしまったりで、コストメリットが全く見えない『濡れた後の折り畳み傘もどうするの?』である。

つまり、「フランス人は、絶対に傘が必要だと確信できる状況にない限り、傘を持ち歩くことがない=傘をさすことがないと、たわしは考えている。『天気予報で雨?いや、だって外はまだ晴れているじゃないか。傘なんか持ち歩くだけ邪魔だよ。予報なんて当てにならん!』『どんよりしてきて、雨が降りそう?いやいや、まだ降っていないじゃん。降り始める前に目的地についていれば濡れないよ。』という感じで、皆合理的に、かつ楽観的に考えている気がする。

それゆえに、フランスのコートやパーカーにはフードが付いていることが多い。傘を持ち歩かなくても、いざ雨が降った際に頭に被ることができるように。。。

負けず嫌いなフランス人

また、続いて、フランス人が傘を使いにくくするのが、「負けず嫌い」な性格であると思われる。要は、フランス人と言うのは国民的にプライドが高いのである。つまり、自分の判断ミスで傘を持ってこなかったとしても、決して『あ~、傘を持ってくればよかった。近くのコンビニで買おうか。』とはならない。そもそもフランスにはコンビニがない。

プライドが高く負けず嫌いなフランス人は、周りで傘をさしている人を見て、『ふ…ふんっ!どうせすぐに晴れるに決まっている。傘なんか持っているだけ無駄さ!と心の奥底で自分の判断が間違ってはいないことを自分に言い聞かせていると思われる。まぁ、フランス人の全員に当てはまるわけではないにしろ、多くは当てはまるのではないか?少なくとも、ぺぎぃは当てはまる

また、仮に雨でびしょびしょになったとしても、決してそれを認めることはしない『こんなもの、まだ全然濡れたうちに入らないよ。』と強情を張ったり、『どうせ、もうすぐ(目的地に)着くんだから、すぐに乾くよ。』開き直ったりする

もちろん、上記の例は飽くまで、「傘を持っているべきなのに、誤った判断をしたため、傘を持ってきていない」場合にのみ当てはまる。勘違いはしないでいただきたい。フランス人にも、合理的に判断して傘を所持する人は当然いるのである。

また、例え自分は傘を持っていても、隣に、傘がなく雨に濡れている女性を見かけた場合に、親切に自分の傘を譲ってあげるフランス人男性も存在する。この場合も、「負けず嫌いだから傘をささない」部類には当てはまらない。たわしも、今まで幾度か街中でそのような光景を目撃しているが、意外に紳士なフランス人が結構いるものである。日本では、そもそも男性も女性も皆傘を持っているので、あまりそのようなかっこいい場面に出くわせることがない。

空気が乾燥しているからすぐに乾く

最後に、先ほど、『どうせ目的地はもうすぐなんだから、すぐに乾くよ。』と強がっていたフランス人の例を書いたが、これは実際にあり得る話である。何故なら、フランスは日本ほど湿気が強い国ではなく空気が乾燥しているため、ちょっとでも雨宿りしたり、屋内に逃げ込めば、服や髪が渇く速度が日本よりずっと早いからである。

これもまた、ほんのちょっと雨に濡れる程度の距離であれば、フランス人が傘をささずに、カッパやフードだけでスタコラと歩いて行ってしまう理由の一つになると思う。

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他にも、「フランス人=傘をささない」とされる理由

先程挙げた理由のほかにも、日本から見て、「フランス=傘をささない文化」と捉えられるであろう理由もいくつかある気がする。以下に、それを紹介していこう。

幼稚園や小学校では、傘をさしてはいけない校則がある

雨の日の登校時に、皆おそろいの黄色い傘をさして歩いている日本の幼稚園児や小学生と異なり、フランスでは、「校内では傘の使用は厳禁」とされる幼稚園や小学校が多い。理由としては、傘の先端がとがっているため、凶器となりうるというものが一般的である。

また、そもそも幼稚園児小学生低学年では、たとえ傘を持っていたとしても、水溜まりの中を歩いたり地面を転がりまわったりと、傘のあるなし関係なしにびしょびしょになる要素が高く傘を子供に持たせても意味がないという考えが強いようだ。

従って、雨に対抗するためのグッズは、「傘」ではなく、「長靴」+「フード付きのカッパ」というイメージが強い。そのためか、親と同伴で街中を歩いている4~5歳の子供なども、親が傘をさしている中、自分は傘ではなく、フード付きのカッパだけで遊んでいることが多い。

この点が、日本と比べ、「フランス人=傘をささない」とされる理由の一つなのではないか?幼いころから、傘をささないことを当たり前のように教育されてきたフランス人にとって、雨の日に傘をささずに外を歩くのは、然程苦にはならない気がする。

「車社会」である

もう一つ、「フランス=傘をささない文化」とされる理由に、フランスは日本と比べて日常の移動手段として車を用いる人が多い「車社会」であることが挙げられる。

「家から駅、駅から乗り換え、更に駅から会社」など、スーツで雨の中を歩かなければならない日本人と比べ、フランス人の多くは、「家から車、車で会社の駐車場まで、駐車場から会社まで」と、ほぼ雨の中を歩かずして出勤することができるため、傘をささないひとが多いのだと、ぺぎぃは思っている。

実際に、考えてみるとよい。

「家から車」「(会社の)駐車場から会社まで」だけの距離を歩くために、わざわざ傘をさしたり、持ち歩いたりする理由がどこにあるのだろうか?ことさらに、駐車場当たりで傘を開いている暇があれば、さっさと会社の建物の中に入ってしまった方が早いのである。

また、先ほど書いたように、フランスは比較的空気が乾燥しているため、カッパを着てしまうと湿気で中が蒸れて、スーツが台無しになってしまう日本と異なり、仕事着の上からカッパを着ていても特に問題がないことが多い。

そのため、フランスでは、たとえ社会人であっても、傘よりはカッパを好む傾向があるのではないかとぺぎぃは思う。Paris(パリ)市内で働いていて、毎日Metro(メトロ)で通勤している人は、逆に傘を使う人が多いのかもしれないが、持ち運びが不便であったりなど、ぺぎぃにはその知見がないため、今回の記事では触れずにおく。

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POSTED COMMENT

  1. メープルシロップ より:

    ブログ楽しく拝見しました。以前カナダに住んでいたのですが、カナダもフランスと似ています。建物から駐車場までの移動で、ゴミ袋をかぶっている人を度々見かけカナダは自由でいいなって思いました。(笑)

  2. R.I.P. Michel Legrand より:

    映画「シェルブールの雨傘」の主人公の家が営むのはなんと傘専門店!ですが非現実的な存在なんですかね。
    https://www.youtube.com/watch?v=AtC4UJTax1c

    • onsenpeggy より:

      Michel Legrand様、コメントありがとうございます。
      確かに、フランスではあまり傘を差している人を見ていないため、珍しいお店でしょうね。しかし、逆にいえば、ライバル店が少ないため、ブームなどにより人気が出れば、非現実的ではないとも思います。

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