その他、ぺぎぃの雑学

【日本人が知らない】フランスでの常識~その⑤:古いものを使いこなす、家も築100年超え!!【海外の反応】

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今までの記事では、フランス人は日本ほどゴミを分別しなかったり、街中にもゴミが平気で捨ててあったりと、いささか汚いイメージがあることについて話してきた。しかし、その反面、フランスでは、古いものを捨てずに大事に取っておく人が多いことに今回は注目したい。

例えば、日本では新しいスマートフォンが出たら、すぐに買い替える人が多いが、フランスでは古い機種を使えるだけ使いこなすという人の方が多かったりする。そのせいか、地面に落として画面に完全にヒビが入っているスマートフォンを、そのまま修理もせずに何年も使っている人を見ることがよくある。

他にも、テーブル椅子といった家具や、フォークナイフといった食器など、何十年も同じものを使っている人が腐るほどいる。フランス人がそれほど物を捨てずに大事に使っていく理由は、「ケチだから」というよりは、「(古いものを捨てて)新しいものを探すのが面倒くさいからというほうが正しいとぺぎぃは思う。

本章では、そのフランス人の「古いものを使いこなす」生活について話していこう。

家は築100年以上、車も10万キロ

エレベータがなくてもアパートに住む

フランスには、地震台風などといった日本ほどの自然災害が少ないため、築何十年もする物件でも昔のままの状態で保存されていることが多い。そのため、多少のリフォームが必要になる場合はあるが、今でも多くの人が暮らしており、不動産会社のサイトにも当時の値段か、それ以上の価格で搭載されている。特にパリ付近では、新しい物件が建てにくいせいなのか、はたまた古い物件のほうが味が出るためなのか、新しい物件よりもむしろ古い物件のほうが価格が上がっていく傾向にある

ただし、もちろん古い物件に住む上での欠点もいくつか存在する。例えば、最近のアパートでは、4階以上のものにはエレベータの設置が義務付けられているようだが、昔のアパートでは階段しか備え付けられていないものが多い。そのため、足腰が弱ってきた年配の方々などは、後々他の家に移り住んでいく必要があるし、幼い子供を連れている家族などには住みにくかったりする。

他にも、雨漏りの問題や、リフォームだけでは取りかえることができなかった古い配管などの錆による漏れや詰まりの問題が存在したり、物件が年代物すぎて、冬に部屋を暖めるための装置として暖炉か備え付けられていないものもあったりする。

ぺぎぃも家探しで様々な物件を見てみているが、中には1870年に建てられたアパートが、新築のアパート同じ値段で売られていたりする。

車も古い型が多い

車に関しても、最近は排気ガスなどの規制が厳しくなってきたせいか、フランスでの古すぎる車はだんだんと廃止されていく傾向にあるようだが、未だにRenaultClio I など、20年前の古い型の車に乗っている人を街中でよく見かける

また、フランスでは、パリの縦列駐車など、前や後ろの車に自分の車をこすりつけて駐車する場合も結構あるため、多少塗装が剥げていようがバンパーがボコボコになっていようが、修理もせずに放置する人が多い。

街中でも、以前事故にあったのか、運転席や助手席側の扉が大きくへこんだ車が、普通に何食わぬ顔で路上を走っている。故障が本当に少ない日本車には負けるかもしれないが、フランス車でも、ずっと大事に使っていれば、意外と長持ちするものが多く、ボディがボロボロになりながらも走行している人が多い

また、走行距離についても、日本とは考え方が違うようである。例えば、中古で買う車の走行距離が既に2~5万キロを超えていることはざらにあり走行距離20万キロを超えても走り続ける人は良くいるようだ。

先日ぺぎぃが話したタクシーの運転手も、常に大勢のお客さんを乗せているせいか、『2年前に買ったこの車も、今は走行距離28万キロを突破したぜ!』と自慢げに話していた。タクシーとはいえ、2年で28万キロとは驚きの数字である。しかし、当分買い替える気はないらしい。

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古いものでも売り買いする

掘り出し物市場、Vide-GrenierBrocante

フランスでは、人が物を捨てるのを嫌がるせいか、Cave(地下室)Grenier(屋根裏部屋)といった場所に、「今は不要だが、いつかまた使うときが来るかもしれない」というものがどんどん蓄えられていく。そのガラクタの山を防ぐため、年に何度かはVide-Grenier(直訳:屋根裏部屋を空にする)、またはBrocante (中古品市場)というイベントが開催され、街の広場に人々が自分の売り場を開き、不要となったガラクタを売買する場が設けられたりする

このVide-Grenierには、本当にありとあらゆるものが並んでいる。例えば、古くなってしまい、修理が必要な電化製品や、家族3世代に代々伝わる使い古した食器子供向けのおもちゃや洋服などが置いてあったりする。

ぺぎぃも、小学生のころ、村の広場で開催されていたBrocanteで、母親にプレゼントするために白鳥の形をした銀色の指輪受けを買ったり、日本語で書かれている漫画本を見つけたりしたことがある。日本語の漫画は、かの有名な鳥山明先生の作品「ドラゴンボール」の第2巻で、日本語の勉強をするために使っていた学生のお兄さんが、『飽きたから』という理由で売りに出していた。

ちょうど、たわしが当時揃え始めていたドラゴンボールの第1~7巻の内、第2巻だけがかけていたので、『まさか、ここで出会うことになるとは…!!!』と本当のドラゴンボール探しのように興奮したことをよく覚えている。

インターネットサイト Le Bon Coin

他にも、フランスでは、人々が一年を通して「いらなくなったもの」を売買するサイトとして、Le Bon Coin というものが非常に有名である。売っている物としては、おもちゃ洋服などと言った日用雑貨品から、自動車、時にはスキー場駐車料金の支払い用の機械まで。本当にありとあらゆるものが売りに出されている。

興味がある方は、こちらのリンクを見てもらいたい:https://www.leboncoin.fr/

Le Bon Coin というサイトが、何故フランスでこれだけ人気を誇るのか?その理由は、「手軽で無料だから」これに尽きると思う。

売り手も、買い手も、特に自分のプロフィールや、今までの売買や評価の履歴公表することがなく、気軽に取引を始めることができる。また、支払い方法や、商品の確認についても、売り手と買い手の本人同士でとりおこなう。例えば、車を購入する際には、買い手が売り手の家に訪問し、実際に運転してみてから値段を交渉したりすることもよくある。

ちなみに、最近のYoutubeのビデオでは、Le Bon Coin に搭載された面白雑貨について語るのがブームになっているようだ。中には、下着や、カスタムしまくった自家用車を売りに出している人がいたりして面白い。リンクを搭載しておくので、興味があるかたは見てみるとよい(動画はフランス語である):https://www.youtube.com/watch?v=ASZekCHzguU

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