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【日本人が知らない】フランスでの常識~その⑨:フランス人は毎日お風呂に入らない!?【海外の反応】

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たわしが日本にいたとき、よく日本人の友達や、会社の同僚に投げかけられたのが『フランス人ってお風呂に入らないんでしょ?』『フランス人って髪を毎日洗わないんだよね?』という類の質問だ。ぺぎぃからしてみれば、これらの質問は的を得ているようで、得ていない。多くは日本人の偏見勘違い混ざったものだと考えている。

本章では、「【日本人が知らない】フランスでの常識」第9弾として、フランス人の体を洗う習慣について、話していきたいと思う。

「お風呂に入らない」は本当

お風呂ではなく、シャワーを浴びる人が多い

まず、「フランス人はお風呂に入らない=体を洗わない=不潔である」という偏見がどこから来たものなのか、ぺぎぃにはわからないが、これだけは断言しよう。フランス人がお風呂に入らないのは、「お風呂」ではなく、「シャワーを浴びる」からである。日本では、ここが勘違いされていることが多い。

もちろん、お風呂に入るフランス人もいるにはいる。しかし、国民のほぼ100%が週に1回はお風呂に入る日本と比較した場合、フランスでは、お風呂に入る人口の率は限りなく低いと考えてもよいだろう。

確かに、日本人と比較して、フランス人の方が清潔感に鈍感な場合が多い。スポーツをした後の汗臭い体臭を漂わせていても、特に気にしない男性や女性も多いし、街中の地面芝生に座ることに何の抵抗も感じなかったり、ピクニックなどでも手を洗わずに食べる人が多い。

しかし、「フランス人が体を洗わない=不潔である」というのは言い過ぎである。特に、最近の若い者の間では、「毎朝シャワーを浴びる」のが当たり前になっている人が多かったり、朝だけのシャワーでは物足りず、「毎朝+毎晩シャワーを浴びる」マニアックな人も出てきたりもしている。

例えば、仮に一般的なフランス人が朝に1回しかシャワーを浴びないとしよう。それでも、毎晩寝る前に、家族全員で使い回した湯舟に浸かって汗や垢を洗い流す日本人よりは、毎朝、起きた後にシャワーで汗や垢を洗い流し、清潔な状態で学校や会社に行く人のフランス人のほうが、清潔と言えないだろうか?

つまり、「フランス人=お風呂に入らない=不潔」ではなく、「フランス人=お風呂に入らない=シャワーを浴びる」である。また、清潔であるかどうかは、人それぞれの生活習慣によるものなので、一概には言えないとぺぎぃは思う。

フランスには温泉がない

また、日本で非常に有名な「温泉」「お風呂に入る」「お風呂」のカテゴリーに入るかどうかは定かではないが、少なくとも日本人が旅行に出かける目的の一つが「温泉に浸かる」であるのに対し、フランスでは、「お湯に浸かるために旅行に行く」という発想は聞いたことがない。

その理由は、いたってシンプル。フランスには温泉がないのである。

Auvergne地方の火山地帯など、場所によっては、Source thermale(=温泉)がないこともないが、Source thermaleというものは、水着の着用も必須であり、日本で言う「温泉」というよりは「温水プール」に近いイメージである。

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「フランス人は毎日髪を洗わない」は嘘

人によって髪を洗う頻度が異なる

フランス人に限らず、「欧米人は毎日髪を洗わない」というのを日本ではよく耳にする。しかし、それも偏見である。フランス人の中にも、毎日髪を洗う人と、毎日髪を洗わない人の2種類が存在する。と、ぺぎぃは思っている。

フランス人で毎日髪を洗う人というのは、髪がべたつくことを避けるために毎日洗っている人が多く、頭皮に皮脂が出やすい人や、頻繁にスポーツをする人などが対象となっていると思われる。基本的に、朝髪を洗ったのに、夜になると既に髪がベタベタになっている人は、毎日髪を洗っているのではないだろうか?

しかし、人によっては、48時間髪を洗わなくても、ベタつかない髪質の人もいる。そのような人は、2日に1回しか髪を洗わなかったり、週に1~2回ほどしか髪を洗わなくても、然程目立たないため、「毎日髪を洗わない=毎日洗う必要がない」のである。

また、最近では若い人たちの中には、「面倒くさいから毎日髪を洗っている人」や、「面倒くさいから髪を洗っていない人」も結構見かけたりする。「面倒くさいから毎日髪を洗っている人」というのは、髪をシャンプーで洗い、体を石鹸で洗うのが面倒くさいため、シャンプー入りボディーソープをまとめて頭からかけ、一度にシャワーを終わらせる人のことであり、「面倒くさいから髪を洗っていない人」というのは真逆で、髪と体の両方を洗うのが面倒なので、とりあえず体だけを洗っている人のことである。ぺぎぃの学生時代の同期にも、「面倒くさいから毎日髪を洗っている人」が比較的多かった。

したがって、一概に、「フランス人は毎日髪を洗わない」とは言えない。むしろ、最近の若い人たちの中では、「毎日髪を洗っているフランス人」が増えてきているような気がする。

そもそも髪は毎日洗うべきなのか?

では、そもそも髪は毎日洗うべきなのだろうか?

この問いについては、『自分の頭皮や髪質をまず見極めるのがまず大事!』など、人間の生体や科学に基づいた熱い議論が、インターネット上で多く繰り広げられているので、飽くまで「フランスと日本」を中心にぺぎぃは考えてみるが、たわしの結論は:

① フランスでは、毎日髪を洗わない方が良い。
② 日本では、毎日髪を洗った方が良い。

である。理由は以下に述べてみよう。飽くまで、一ぺぎぃの意見であることを忘れないでもらいたい。

フランスでは、毎日髪を洗わない方が良い。

もともとフランスで生まれ育ったフランス人は置いておくとして、日本からフランスにやってきた日本人が、フランスでは毎日髪を洗わない方が良い訳は、① 水質が異なるから② 気候が異なるから、と、③ 周囲の目を気にしなくてよいから、の3つである。

①は、洗濯機の記事で紹介したように、フランスの水は日本の軟水と違って、Calcaire(カルキ)を含む硬水だからである。日本人が不慣れな硬水で毎日シャンプーをしてしまうと、あっという間に髪の毛がガサガサになってしまう。それを避けるためには、髪を洗う頻度を2日に1回など、少し下げてみるのがよい

②は、①に似ているが、フランスの気候は島国である日本より大分乾燥しているからである。既に髪の毛が乾燥していて、頭皮の油分が足りていない状態なのに、更にシャンプーで油分を消してしまうのは、頭皮にも髪質にも悪影響を及ぼす可能性が高いとぺぎぃは考える。

最後に、③は、フランス独特の、「周りの空気を読まない&読む必要がない」を最大限に生かした戦術である。日本では、髪の毛を毎日洗っていないということが周囲にばれると、『え~っ、きったなーい!』と、気候や頭皮の状態などを無視した偏見に基づいた意見が返ってくることが多い。フランスでは、その心配はいらない。何故なら、他にも髪を毎日洗っていない人が沢山いるからである。そもそも日本人の頭皮や髪質は、欧米人の頭皮や髪質と性質が異なるのである。自分に合った頻度で髪を洗っていたとして、誰が文句を言うのだろうか?

日本では毎日髪を洗った方が良い

フランスでは、特に毎日髪を洗う必要はないが、日本では逆に、毎日髪を洗った方が良いとぺぎぃは考えている。理由は、フランスの場合と同じく、① 水質② 気候③ 周囲の目に基づいて説明しよう。

まずは、①の水質。日本で生まれ育った日本人ならば、日本の軟水が一番体に合っているものだと、ぺぎぃは推測する。つまり、毎日髪を洗ったところで、髪の毛に対するダメージはフランスのものより、大分軽減されるのではないか?ことさらに、日本の軟質に合ったシャンプーや美容液などが腐るほど市販で売られているため、たわしがどうこういう必要も感じない。

次に、②気候について。日本は島国であるがゆえに、夏場は特に、空気がじめじめしている場合が多く、海の付近などでは塩分を含んだ空気が髪にまとわりつくことも多い。そのため、髪の毛がすぐにべた付いてしまい、気持ちが悪くなったりかゆくなってきたりと、副作用が出てきたりもする。そのため、無理はせずに髪を毎日洗った方が無難である

最後に、③の周囲の目について。日本、特に職場環境では、周囲の目が非常に厳しいのが現実である。技術系の仕事場ならともかく、営業やビジネス関係の仕事では、服装から髪型までビシッと決めていなければならない。そのため、自分の髪質のためとはいえ、例え見た目は問題がなくても、『一昨日から髪を洗っていないから、べた付いていないだろうか?』『変な匂いがしていないだろうか?』『やばい、考えていたら痒くなってきた』など、余計な問題に意識をとらわれないためにも、スカッと毎日髪を洗うことをお勧めする

なぁに、最悪、洗いすぎで剥げてしまっても、ぺぎぃのように頭にチューリップをのせておけば問題ないのである。まぁ、飽くまで、ぺぎぃの意見である。

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