ぺぎぃのおすすめ料理、一皿目。今日はフランスで最も手軽に作れるパスタ料理、Pâtes Carbonara(カルボナーラパスタ) の作り方について紹介しよう。
難易度 | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(ぺぎぃ感覚) |
---|---|
材料費 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆(約3€/人) |
所要時間 | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(約20分) |
栄養バランス | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(野菜少なめ) |
おすすめ度 | ★★★★★★☆☆☆☆(ぺぎぃ感覚) |
コメント | 超手軽に安定のおいしさ! |
「パスタ」なので、『フランス料理じゃないのかよ!』という声が聞こえてきそうであるが、まぁまぁまぁ。そこは、少し待ってほしい。確かにパスタはフランスではなく、イタリアのイメージが近い。しかし、フランスでもよくパスタは食べるのである。
ぺぎぃも学生時代にはよくPâtes carbonara(学生言葉ではPâtes carbo)を学生寮で大量に作って仲間と一緒に食べていたものである。特に、若い連中が集まって時間をかけずに腹いっぱい食べたいという場合には非常にPâtes carbonaraが大活躍するのでお勧めである。
目次
- 材料を揃えよう
- 料理をはじめよう
- 1. Cuisez les lardons(ベーコンを炒めよ)
- 2. Coupez les oignons(玉ねぎを切れ)
- 3. Ajoutez les oignons(玉ねぎを加えよ)
- 4. Dorez les oignons(玉ねぎをきつね色にせよ)
- 5. Faites bouillir de l’eau(お湯を沸かせ)
- 6. Ajoutez la crème fraîche(生クリームを加えよ)
- 7. Mélangez le tout à feu doux(弱火ですべてを混ぜよ)
- 8. Cuisez les pâtes(パスタを茹でよ)
- 9. Ajoutez le jus de citron(レモン汁を加えよ)
- 10. Préparez le jaune d’oeuf(たまごの黄身を準備せよ)
- 11. Mélangez le jaune d’oeuf(たまごの黄身を混ぜよ)
- 12. Ajoutez le poivre(胡椒を加えよ)
- 13. Essorez les pâtes(パスタの水を切れ)
- 14. Mélangez les pâtes avec la sauce(パスタとソースを混ぜ合わせよ)
- 15. Ajoutez le fromage(チーズを振りかけよ)
- 完成!
材料を揃えよう
・基本材料(pâtes, oignons, lardons, etc.)
Pâtes Carbonara(カルボナーラパスタ) の材料はめちゃくちゃシンプルなため、近所のスーパー(Carrefour や Monoprix)などで簡単に手に入る。基本材料をまとめると以下の通り:
– Pâtes(パスタ)
説明は不要かと思うが、パスタ料理なのでPâtes(パスタ)は当然必要になる。今回ぺぎぃは普通の細長いパスタを用いたが、平べったいパスタでもよいし、ペンネみたいなやつでも全く問題ない。
– Lardons(刻みベーコン)
フランスではありとあらゆる料理に使用することができる非常に便利なLardons(刻みベーコン)。日本では見かけたことがないため、固まりのベーコンを買ってきて包丁で細かく切ってみるのもあり。
– Oignons(玉ねぎ)et échalotes(エシャロット)
今回の料理の中での唯一の貴重な野菜となるOignons(玉ねぎ)。追加でÉchalotes(エシャロット)も入れるのがおススメであるが、入れなくても特に問題はない。ぺぎぃも学生時代の時にはOignons(玉ねぎ)だけでPâtes carbonara(カルボナーラパスタ) を料理していた。
– Crème fraîche(生クリーム)
これもまた、様々な料理で万能な力を発揮するCrème fraîche(生クリーム)。フランスの生クリームはヨーグルトみたいに個体で容器に入っているものが一般的なのだが、日本ではなかなか見つけることができなかったので、北海道産の液体生クリームみたいなものでも代用ができる。
ちなみにイタリア本場のPâtes carbonara(カルボナーラパスタ)ではCrème fraîche(生クリーム)は使用しないとかいう番組をテレビで観たことがあるが、その方法についてはまた次回の「ぺぎぃおすすめ料理」で紹介したいと思う。
– Jaune d’oeuf(たまごの黄身)
最後にJaune d’oeuf(卵黄)も必要になる。本当のことを言うと、このJaune d’oeuf(卵黄) に関しては本当に必要なのかどうかぺぎぃには不可解なのであるが、学生寮の時にJaune d’oeuf(卵黄) を入れずにPâtes carbonara(カルボナーラパスタ) を作ったところ、『Mais qu’est-ce que tu fais! Il faut mettre le jaune d’oeuf!(何をやっているの!たまごの黄身を入れなければダメでしょ!)』と怒られた記憶があるため、常に入れるようにしている。
ちなみに、フランスで卵を購入する際にはBioの卵か、Label Rougeの卵を購入することをお勧めする。これについては、また別途記事で書くことにしよう。
・その他調味料など
– Parmesan(パルメザンチーズ)
Parmesan(パルメザンチーズ)を「その他調味料」に入れてどうするんだとイタリア人に発狂されそうであるが、ぺぎぃの言い訳として、学生時代にはお金がなかったため、チーズをかけずにPâtes carbonara(カルボナーラパスタ)を食べていたことが多かった。
むろん、Parmesan(パルメザンチーズ)ではなくて、Emmental(エメンタールチーズ)や、その他のチーズでも代用が聞くが、ぺぎぃとしてはParmesan(パルメザンチーズ)が一番しっくりくるイメージがある。
また、今回はたまたま粉チーズ形式のParmesan(パルメザンチーズ)が安売りしていたので、これを用いるが、固まりのParmesan(パルメザンチーズ)を買ってきてその場で削って細かくするのも非常におすすめである。
– Jus de citron(レモン汁)
これはぺぎぃ独自のアレンジなのだが、隠し味にJus de citron(レモン汁)、またはレモンの粒入りの胡椒などを使用すると、酸味が増えてPâtes carbonara(カルボナーラパスタ) が非常に美味になる。興味がある方は是非お試しあれ!
スポンサーリンク
料理をはじめよう
では、材料の紹介が一通り終わったところで、さっそく料理に取り掛かるとしよう!
1. Cuisez les lardons(ベーコンを炒めよ)
まずはLardons(ベーコン)をフライパンに乗せて、中火で炒めていこう。フランス語でLardとは脂のことなので、その名の通りLardons(ベーコン)とは非常に脂が多い豚肉である。つまり、ここで油は特に追加する必要はない。
2. Coupez les oignons(玉ねぎを切れ)
Lardons(ベーコン)がフライパンで炒められているうちに、玉ねぎを細かく切っておこう。基本的にぺぎぃの料理とは時間効率を最重視しているため、物事を同時進行で行っていく。
3. Ajoutez les oignons(玉ねぎを加えよ)
Lardons(ベーコン)が焼けすぎてくる前に、Oignons(玉ねぎ)やÉchalote(エシャロット)をフライパンに加えよう。Lardons(ベーコン)から脂が溶け出してきているので、Oignons(玉ねぎ)にも油を特に加える必要なく炒めることができるはずである。
4. Dorez les oignons(玉ねぎをきつね色にせよ)
Dorer(きつね色にする)というのは Or(金/金色)からきており、玉ねぎを黄色くなるまで炒める際によく用いる単語である。
そろそろいい匂いがし始めてもよい頃合いであろうか。
5. Faites bouillir de l’eau(お湯を沸かせ)

Oignons(玉ねぎ)がきつね色にDorerされている間に、並行してお湯を沸かしておこう。ちなみに、お湯に少し塩を加えておくのも、後ほどPâtes(パスタ)がよりしょっぱくなって美味しくなるのでおすすめする。Lardons(ベーコン)のおかげで既に塩気に事足りているという人は別に塩を加えなくてもよい。
6. Ajoutez la crème fraîche(生クリームを加えよ)

Oignons(玉ねぎ)がいい感じにきつね色になってきたら、Crème fraîche(生クリーム)をスプーンに大さじ2杯分くらい加えよう。フライパンの熱で溶けてくるはずである。
7. Mélangez le tout à feu doux(弱火ですべてを混ぜよ)

この段階で、いったんフライパンの中身をすべて混ぜ合わせよう。弱火はフランス語で Feu doux、強火は Feu vif という。今回はフライパンの中身をあまり焦がさないように、弱火に設定しておこう。
8. Cuisez les pâtes(パスタを茹でよ)

お湯が沸いてきたら、蓋をあけてPâtes(パスタ)を加えよう。
一つの注意点として、長いパスタを用いている場合に、すべてが鍋に入りきらないからと真ん中でぽっきりと折る人を見かけるが、そばにイタリア人がいたら殺されるので止めておいたほうが良い。彼らは異常にパスタを崇拝しているため、半分に折って入れることはパスタ様への冒涜ととらえる可能性がある。ぺぎぃも学生時代に、同じ量のイタリア人に説教を食らったことがある。本当に注意すべき点である。
9. Ajoutez le jus de citron(レモン汁を加えよ)

いよいよここでJus de citron(レモン汁)の出番である。フライパンの中身に数滴たらすだけでPâtes carbonara(カルボナーラパスタ)の味が格段に変わるので是非とも試してもらいたい。また、この段階で火を止めておいてもよい。
10. Préparez le jaune d’oeuf(たまごの黄身を準備せよ)
パスタが茹で上がっているすきに、着々とした準備を整えていこう。Jus de citron の次はJaune d’oeuf(卵黄)である。Blanc d’oeuf(卵白)を捨てるのが勿体ないと感じる場合は混ぜ合わせてしまってもよいが、基本的にはJaune d’oeuf(卵黄)だけを用いるものである。
11. Mélangez le jaune d’oeuf(たまごの黄身を混ぜよ)

引き続き、Jaune d’oeuf(卵黄)が準備できたら、先ほどのフライパンの中身と混ぜ合わせていこう。まだ火を止めていなかった場合は、そろそろ本当に止めておこう。
12. Ajoutez le poivre(胡椒を加えよ)

最後の仕上げとして、フライパンの中身にPoivre(胡椒)をたっぷりと加えよう。ぺぎぃとしては、大きめの粒後生をミルですり潰すタイプのやつをおすすめする。粉末よりも胡椒としての味がよく出ているような気がする。近所のスーパーなど、どこにでも売っている。

余談であるが、Lemon Pepper(レモン胡椒)なるものがある場合は、先ほどのレモン汁の代わりにこの段階でLemon Pepper(レモン胡椒)を振りかけまくるのが非常におすすめである。残念ながら、ぺぎぃは調子に乗ってこの貴重なLemon Pepper(レモン胡椒)を過去に全て使い果たしてしまったため、現在の中身はCarrefour のただの胡椒である。。。
13. Essorez les pâtes(パスタの水を切れ)

ここが非常に大事である。ちゃんとPâtesの水切りを行わずに進めてしまうと、最終的なPâtes carbonara(カルボナーラパスタ)がでろでろのびちゃびちゃになってしまう。ここは、多少面倒でも水切りをきちんと行っておくことをお勧めする。
14. Mélangez les pâtes avec la sauce(パスタとソースを混ぜ合わせよ)

この最終段階はお好みでお任せする。ぺぎぃはSauce(ソース)にPâtes(パスタ)を絡め合わせてから食べるのが好みであるが、Pâtes(パスタ)を先に皿に盛り付け、上からSauce(ソース)をかける方式でも別に問題はない。
15. Ajoutez le fromage(チーズを振りかけよ)

最後の仕上げとして、皿にパスタを盛り付けたら、上からParmesan(パルメザンチーズ)をたっぷりとかけよう。Parmesan(パルメザンチーズ)が嫌いな人は、別なチーズでも勿論よい。
スポンサーリンク
完成!

スポンサーリンク