フランスで暮らしていると、フランス人の友達や知り合いに「日本酒って美味しいの?」とか「お酒を飲んでみたい、今度日本から持ってきてよ」とか言われることがある。
また稀に、どこのレストランで飲んできたのか、「日本の Saké というやつを飲んでみたけど、めちゃくちゃアルコール度数が高くて喉が焼けるようだったよ」と「日本酒」を「焼酎」や「白酒」と勘違いしている人も見かけたりする。
しかし、それは非常に残念な話である。日本酒はあんなにも美味しいのに…
そこで、この記事では、フランスで日本酒を購入するためのとっておきの方法を紹介しよう。
- 『WAKAZE』のオンラインストアで日本酒を購入する【おすすめ】
- フランスの日本料理店で日本酒を購入する【可能】
- フランスのスーパーで日本酒を購入する【おすすめしない】
フランスで長らく暮らしていると、日本酒の味が恋しくなることがたまにある。
勿論、ワインやビールなども美味しいのだが、あの日本酒特有の甘い落ち着いた感じのお米の味が懐かしくなってくるのである。
そこで、今回の記事では、フランスで日本酒を購入する方法をいくつか紹介していくとしよう。
中でも一番のおすすめは、フランス産の原材料を100%使用している『WAKAZE』の清酒である。これなら、フランス人に対しても、日本で暮らしている家族や友達へのお土産としても抜群の効果を発揮することは間違いないだろう。
フランスで日本酒を購入する方法【WAKAZE(パリ醸造所)】
まずは、何と言ってもおすすめするのが、『WAKAZE』である。
『WAKAZE』(正式名:株式会社WAKAZE)とは、2016年に稲川琢磨社長によって設立された若い日本酒・SAKEの製造&販売会社である。
そして実は、この会社は2019年にフランスに子会社の「WAKAZE FRANCE SARL」を設け、「KURA GRAND PARIS」という醸造所をパリにオープンしたのが大きな特徴である。
すなわち、
- 「フランスで日本酒を購入したい」
- 「フランス人に日本酒のおいしさを味わってもらいたい」
このような夢を叶えるべく立ち上がってくれたのが『WAKAZE』なのである。
1-1. フランスからの購入方法:「Boutique WAKAZE(オンライン)」
『WAKAZE』の強みは、何と言ってもオンラインでお酒が購入できるということ。
特にフランスでは、パリ付近に住んでいる方以外は日本酒がかなり手に入れにくいものであるが、「Boutique WAKAZE」
例えば、ぺぎぃが記事を書いている今現在は、「Boîte d’halloween」と称して、以下の3本の日本酒のボトルが57ユーロ(=約2200円/本)で、送料無料で販売されている:
- SAKE vieilli en fut de Pinot Noir (75cl)
- SAKE vieilli en fut de Cognac (75cl)
- SAKE vieilli en fut de Calvados (75cl)
フランスのパリで醸造されていて1本2200円の日本酒だと、そこまで高い気はしない。
フランスの友人などへの贈り物としても、かなり面白いのではないだろうか?
1-2. 日本でも購入が可能:「WAKAZEオンラインストア」
当然、『WAKAZE』はフランスだけではなく、日本の山形県にも本社がある会社なので、日本のオンラインストア
ここでは、探している日本酒のジャンルや目的、醸造所から選ぶことができるので、日本で醸造されたお酒は勿論、時期によってはパリで醸造された日本酒を購入することも可能である。
フランスの日本食品店で日本酒を購入する
フランスに住んでいても、オンラインではなく、自分でお店に出向いて日本酒を購入するという方法も可能である。
特にパリのオペラ座付近に住んでいる方であれば、日本食材店やアジア系の食品を揃えているお店が数件存在するので、そこで日本酒を購入することもできる。
ただし、日本から輸入された製品が多いため、値段も日本より割高の場合が多い。
2-1. 老舗の和食食材店「Kioko」
パリで何と言っても有名なのは、1970年あたりから日本食品を販売している老舗店の「Kioko」である。
二階建ての日本のスーパーのような感覚に陥ってしまうほど、品揃えが非常に豊富。
日本酒だけではなく、日本の調味料やお菓子、冷凍食品、野菜や食器まで扱っているスーパーで、店内も日本語で会話をすることができるので、足を踏み入れたことがない方には非常におすすめする。
2-2. 日本食品も扱っている韓国の「K MART」
次におすすめなのが、韓国の食材店「K MART」。
こちらもオペラ座の近くにあるスーパーで、日本の食材も豊富に扱っているお店である。
韓国の食材店と言うことで、扱っている日本酒の種類には限りがあるが、日本のお菓子やおつまみなどは豊富にそろえているので、是非足を運んでみることをおすすめする。
また、キムチが好きな人とっては、非常に美味しいお酒の友を見つけることができるだろう。
2-3. 日本食材店「ACE Opéra」
「ACE Opéra」も「Kioko」ほど規模は大きくはないが、かなり品揃えが豊富でおすすめのオペラ座の日本食材店である。
日本の食材だけではなく、韓国の食材も販売されているので、お酒のおつまみを探している方には是非ともお勧めのお店である。
フランスのスーパーで日本酒を購入する【おすすめしない】
そして、「パリ付近に住んでいないし、近くに日本食材店がない」という方のために、最後の手段として、フランスのスーパーで日本酒を購入するという方法も存在する。
これは、いわゆる「Carrefour」や「Auchan」などと言ったフランスの大手スーパーの海外食材売り場へ行ったり、『Made in France』のお寿司を作っているコーナーの付近に置いてある「Saké」と書かれている飲み物を購入する方法である。
しかし、この方法はあまりおすすめはしない。
3-1. おすすめしない理由①:美味しくない
まず、ぺぎぃがあまりお勧めしない理由の一つ目には、「あまり美味しくない」という根本的な理由がある。
フランスで暮らしている中、自分で日本酒が飲んでみたくなったり、エンジニア学校の友達に「日本酒を紹介してよ」と言われてスーパーの「Saké」を購入してみたことが何回かあるが、実に美味しくない飲み物であることが多かった。
「美味しくない」とは具体的にどういう感じかと言うと、まず米の味が殆ど消えている非常に辛いお酒で、保存方法がだめだったのか、立派な瓶に対して料理用のお酒の劣化版を味わっているような感覚であった。
3-2. おすすめしない理由②:種類が少なくて高い
当然、フランス人で日本酒を日常的に消費するという人は少ないため、大手スーパーとは言え、置いてある日本酒の数は少ない。
日本のイオンやコンビニなどに置いてあるワインの種類を想像してもらえばわかりやすいかもしれない。つまり、1~2種類あれば、御の字である。
更に、多くの場合は、「Saké」として販売されていても、それが料理用のお酒であったり、焼酎であったり、そもそも日本のお酒ではないことが多かったりする。
つまり、料理用に使うのが目的でない限り、「日本酒を楽しみたい」とか「フランスの友達に日本酒のおいしさを味わってもらいたい」という際には、これらの「Saké」を購入すると、非常にがっかりすることが多いだろう。
また、極稀に「獺祭」などの有名な日本酒が販売されているのを見たことがあるが、小さな50~75cLくらいの瓶でも、値段が40ユーロ(約4800円)ほどしたので、買う気はしなかった。
3-3. 日本酒が購入したいならやはり「WAKAZEオンラインストア」がおすすめ
再び結論に戻ってしまうが、
● 美味しい日本酒が購入したい
● パリ付近に住んでいない(または移動が面倒くさい)
● 手ごろな価格で購入したい
このような方には、やはり「WAKAZEオンラインストア」
また、フランス語表示のサイトになってしまうが、「WAKAZE」のクラウドファンディングのサイトからも、日本酒がフランス全国送料無料で購入できるようなので、気になる方はそちらも見てみるのが良いかもしれない。
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