フランス語でよくある間違い

フランス語の「An」と「Année」の違いと使い分け方

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最近ぺぎぃが受けた質問の一つに、「フランス語でのことを男性名詞で「An」と言ったり、女性名詞で「Année」と言ったりするけど、その使い分け方がわからない」というものがあった。

そこで今回の記事では、フランス語の「An」「Année」を実際にぺぎぃはどのように使い分けているのか解説していこうと思う。

本記事の内容
  • フランス語の「An」の意味と使い方
  • フランス語の「Année」の意味と使い方

例えば、年始の挨拶などでは何故Bon an!」ではなく「Bonne année!」と言うのか、また何故「La fête de la nouvelle annéeではなく「La fête du nouvel an」と言うのか、疑問に思ったことはないだろうか?

結局のところ、「un an」「une année」も日本人からすれば「一年」を指すので、ややこしい使い分けは止めにして、一つの言葉に統一してほしいところであるが、そうもいかない

ぺぎぃがいつも言っているが、「フランス語はややこしいところが醍醐味」なのである。

そこで、今回の記事では、どのようなときに「un an」を用いて、どのようなときに「une année」を用いればよいのか、ぺぎぃの見解を述べていきたいと思う。

ぺぎこ
ぺぎこ
本当に、フランス語って学べば学ぶほど無駄にややこしいことが多くて困っちゃうのよね…

「Un an」は「時間の単位」を表す言葉

1-1. 「An」=「時間の単位」

「An」は基本的に1年、2年、3年と数えるときに
時間の単位として用いる言葉。
数字と使われることが多いが、形容詞とはあまり使われない。

いきなり結論から書いてしまったが、「un an」という言葉は基本的に「時間の単位」を表す言葉だと考えてしまえばよい。

たとえば、「1年が過ぎた」「2年が経過した」と言う時に用いる単位「An」という言葉なのである。

見分け方は割と簡単で、数字単体で用いられているときには「An」を用いると考えればよい。

A. Cela fait deux ans que j’apprends le français. (フランス語を勉強し始めて2年になります。)
「deux + ans」と数字と単体で用いているため、単位の「an」を用いる。これが、例えば「entier(まる)」などの形容詞と共に用いている場合には、「an」ではなく「deux + années + entières」「année」のほうが響きが良い。

B. J’ai rencontré Peggy il y a trois ans. (ぺぎぃとは3年前に出会いました)
「trois + ans」と数字と単体で用いているので、単位の「an」が良い。

また、人の年齢を尋ねるときにも、「Quel âge as-tu?(君は何歳なの?)」-「J’ai 10 ans.(10歳です)」の様に「歳」と訳すことも可能である。
ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど、だから「Bon an」じゃなくて「Bonne année」になるのね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そういうことになるね。それについては、後でもう少し詳しく解説するよ。

1-2.「An」を用いた例文

1. J’ai commencé à apprendre le français il y a trois ans. (3年前にフランス語を勉強し始めました。)

2. Pegiko et Peggy habitent ensemble depuis plus de dix ans. (ぺぎことぺぎぃは10年以上一緒に暮らしている。)
「plus de + dix + ans」と数字単体だけではなく副詞もあるじゃないか!というツッコミがあるかもしれないが、「形容詞がないとき」には「An」を用いると覚えてみても良いかもしれない。

3. On se reverra dans deux ans! (2年後にまた会おう!)

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほどなるほど、数字と一緒に使うと覚えておけば良いのね。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
ただし、「形容詞は付かない」という点にも注意ね!

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「Une année」は「一年の期間」を表す言葉

2-1. 「Année」=「1年の期間」

「Année」「1年の期間」という意味の言葉。
基本的に「その間に何かが行われる」という時に用いる。

「An」とは真逆に、形容詞と使われることが多い。

続いて「une année」についてだが、こちらは「単位」というよりも「期間」を表す言葉で、基本的には「その間に何かが行われる」という時に用いる言葉である。

文脈によっては「年間」「年度」という訳し方もできる。

「An」との見分け方も簡単で、基本的に形容詞と用いられる」場合には「Année」を使うと考えておけばよい。

A. Cela fait deux années entières que j’apprends le français. (フランス語を勉強し始めてまる2年が経ちます。)
「deux + années + entières」形容詞がは入っているため、「années」の方が響きが良い。また、文の意味としても「1年、2年…」と数えているわけではなく「まる2年間が経過した」と「フランス語を勉強した期間」について話しているのである。

B. J’ai rencontré Peggy l’année dernière. (ぺぎぃとは去年出会いました)
「année + dernière」と形容詞が入っているので、「an」ではなく「année」を用いる。厳密に言えば、「l’an dernier」と言っても特に問題はないのだが、響きとしては「l’année dernière」の方がぺぎぃは個人的に好き。

一つだけ例外/注意点を挙げるなら「une année lumière」というものもある。これは「一光年」という言葉なので時間ではなく距離を表す。

2-2. 「An 2000」VS「Année 2000」

「Année」という単語は形容詞と用いることが多いと書いたが、実は形容詞がないときにも用いることができるのである。

では、「L’an 2000」と表現するときと「L’année 2000」と表現するときにはどのような違いがあるのだろうか?

「L’an 2000」

「L’an 2000」というのは「時系列上の年」のことを指している。

例えばカレンダーをめくるときに「1999年、2000年、2001年…」と数えるときに言うやつである。

他にも「Tu es né(e) en quelle année?(君は何年に生まれたの?)」-「Je suis né en (l’an) 2000.(2000年に生まれました)」という時に用いることができる。

「L’année 2000」

これに対して、「L’année 2000」というのは、先ほどの説明の通り「その間に何かが行われた期間」のことを指すので、例えばその年の夏に何かがあったという時には「Il a fait très chaud pendant l’été de l’année 2000」などの様に表現する。

まぁ、ここらへんの「an」「année」の違いは本当に微小なものなので、ぺぎぃの個人的な好みの話と理解してもらっても構わない。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど、じゃあ「en」が付くときにはピンポイントな話だから「en (l’an) 2000」と言って、「pendant」が付くときには期間の話だから「pendant l’année 2000」と言えばよいのね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
ああ、そうそう。そういうこと!そういうこと!

2-3.「Année」を用いた例文

J’ai commencé à apprendre le français l’année dernière. (去年、フランス語を勉強し始めました。)
⇒ 形容詞の「dernier(es)」があるため、「année」を用いる。良く使う表現なので「l’année dernière = 去年」と覚えておこう。

Cela fait dix années entières que Peggy et Pegiko habitent ensemble. (ぺぎぃとぺぎこが一緒に暮らしてまる10年が経ちます。)
⇒ 形容詞の「entier(es)」があるため、「années」を用いる。

On se reverra l’année prochaine! (来年また会おう!)
⇒ 形容詞の「prochain(es)」があるため、「année」を用いる。良く使う表現なので「l’année dernière = 来年」と覚えておこう。

ぺぎこ
ぺぎこ
ちょっと理解できたかも!!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、ぺぎぃ流の使い分け方なので、たまには例外もあるかもしれないけど、大目にみてね!

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