文法:接続詞

接続詞「Cependant / Pourtant / Néanmoins / Toutefois」の違い【フランス語の文法】

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最近、ぺぎぃに投げかけられた質問に、『フランス語の Cependant と Pourtant ってどう使い分ければよいの?』というものがあった。

確かに、CependantPourtant も日本語に訳すと、どちらとも「しかしながら」「だけど」となるため、違いが全く分からない。フランス人のたわしにさえも、微妙なニュアンスはわかれど、どのように使い分けるか説明するのは難しい。

Cependant(しかしながら),
このまま引き下がるのでは、ぺぎぃとしてはあまりにも情けないため、本章では、Cependant や Pourtant、Néanmoins、Toutefoisの使い方について、例文を用いてわかりやすく説明してみようと思う。応援よろしく!

ぺぎぃのフランス語講座~フランス語文法【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語の文法」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

Cependant の使い方

まずは、Cependant から説明していくとしよう。

Cependant とは、「しかしながら」の意味の通り、2つの文の対立を表す言葉である。また、Cependant を2つの言葉に分解すると、Ce(これ) + pendant(~の間(時間)) とすることができるため、1つ目の文と2つ目の文が、同じ時系列に存在しているときに用いるものだということがわかる。

例えば、

Peggy propose à ses invités d’aller se promener dehors. Cependant, il commence à pleuvoir. (ぺぎぃは、(家に遊びに来ている)お客さんに、外を散歩しに行こうと提案をしている。しかし、雨が降ってきた。)

という文にCependant を用いることができる。この場合、ぺぎぃがお客さんに『外を散歩しに行きましょう』と提案した時点では、外に雨が降ってきていることをぺぎぃ自身、または文の聞き手がまだ知らない。そのため、「外に行こうと提案したのに、雨が降ってきてしまった」という意味合いになる。

Pourtant を用いると、意味合いが少し異なってしまう。先ほどの文で言えば、

Peggy propose à ses invités d’aller se promener dehors. Pourtant, il commence à pleuvoir. (ぺぎぃは、(家に遊びに来ている)お客さんに、外を散歩しに行こうと提案をしている。雨が降ってきているのに。)

となる。つまり、「外には既に雨が降ってきているのにぺぎぃはお客さんに『外を散歩しに行きましょう』と提案していることになる。先ほどのCependant の例では、ぺぎぃ自身が雨のことを知らなかったのに対し、Pourtant を用いた文では、「雨が降っているのにもかかわらずという意味合いが強くなるため、ぺぎぃ自身か、文の話し手、聞き手が雨のことを知っている可能性が高くなる

この微妙なニュアンスが捉えられただろうか?

つまり、こういうことだ。AB2つの文があるとしよう。
「A + Cependant + B」の組み合わせでは、Aの事柄も、Bの事柄も同じ時系列に存在しているため、同時に知らされることになる場合が多い
「A + Pourtant + B」の組み合わせでは、Bが周知の事実である上で、Aの事柄が出てくることになる

最後にもう一度例を用いて、違いを見てみよう。

(A) Peggy est parti acheter du pain. Cependant, la boulangerie était fermée. (ぺぎぃはパンを買いに行った。しかし、パン屋は閉まっていた。)
⇒ つまり、ぺぎぃはパンを買いに行ったが、残念ながら、パン屋さんは閉まっていたという意味。

(B) Peggy est parti acheter du pain. Pourtant, la boulangerie était fermée. (ぺぎぃはパンを買いに行った。パン屋は閉まっていたのに。)
⇒ つまり、パン屋は閉まっているのに、ぺぎぃはパンを買いに行ったという意味。

(B)の文だけでは、文の話し手のみが「パン屋が閉まっていた」ことを知っているのかぺぎぃ自身も「パン屋が閉まっていた」ことを知っているのかどうかはわからない。しかし、少なくとも「パン屋が閉まっていたという事実があるうえで、ぺぎぃはパンを買いに行った」という意味の文になっているのである。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど。理解した気がするですよ!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
この微妙なニュアンスさえ理解することができれば、勝ち組だね!

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Pourtant の使い方

Cependant の使い方の章である程度は説明してしまったが、Pourtant とは、「ある事実があるうえで、○○をする」という場面で使うことが多い。そのため、「こう思っていたのに、こうしてしまった」、あるいは「こうだと知っていたのに、やらなかった」という文では、Cependant ではなく、Pourtant を用いることになる。

先程のパン屋の例で見てみよう。

(A) Peggy est allé acheter du pain. Pourtant, il savait que la boulangerie était fermée.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。パン屋が閉まっていると知っていたはずなのに。)

この例では、「パン屋が閉まっているという事実を承知しているうえで、ぺぎぃはパンを買いに行った」という意味であるため、接続詞として Pourtant を使うのが正しいのである。

逆に、(A)の文では Cependant を使うことはできない。何故なら、文法的には正しいのかもしれないが、意味合いがおかしくなってしまうからである。(B)の例を見ていただければわかりやすいかもしれない:

(B) Peggy est allé acheter du pain. Cependant, il savait que la boulangerie était fermée.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。しかし、パン屋が閉まっていると知っていた。)

日本語の訳でも、『うん?』おかしな雰囲気に気付かないだろうか?「ぺぎぃはパンを買いに行った。しかし、パン屋が閉まっていると知っていた。」文法的には正しそうだが、何かしっくりこない。この感覚こそが Cependant Pourtant の違いであるとぺぎぃは思っている。

ぺぎこ
ぺぎこ
文法的にはOKだけど、「しっくりこない」というのがミソなのね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
うまく伝わってくれればよいが…

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Néanmoins の使い方

次に、Néanmoins の使い方についても紹介しようと思う。これは、たわしに言わせれば、CependantPourtantToutefois の中で一番簡単である。

簡単に言えば、AB2つの文を接続するとき、Aの文がネガティブな意味合いを持っていてそのネガティブな要素を少しでもポジティブにしようとする際に用いる接続詞がNéanmoins である。日本語では、「まぁ、でも」にあたるのだろうか?

以下に例を示そう。

(A) Il se met à pleuvoir très fort. Néanmoins, Peggy a pris son parapluie avec lui.
(雨が非常に強く降ってきた。まぁ、でも、ぺぎぃは傘を持ってきていた。⇒ 『だから、大丈夫だろう』という意味合い。)

お分かりだろうか?「雨が非常に強く降ってきた」、つまり濡れてしまうというネガティブな要素に対し、「ぺぎぃは傘を持ってきていた」ため、少しは救われたという意味になる。要は、『雨が降ってきた』『濡れてしまうな、嫌だな』『まぁ、でも傘があるから、まだましか』のようなイメージである。

ちなみに、今回の例では、Néanmoins の代わりに Cependant を用いることはできるが、Pourtant を用いることはできない。何故なら、「雨が強く降ってきた」ことと、「ぺぎぃが傘を持ってきた」ことには関連性がないからである。いくら「ぺぎぃが傘を持ってきていること」周知の事実としても、「しかし雨が降ってきた」とは言えないのである。

また、Cependant を用いる場合には、Néanmoins(まぁ、でも)のように『だから、大丈夫』『だから、まだましである』の意味合いを伝えることができないため、注意が必要である。

以下に例を示そう:

(B) Il se met à pleuvoir très fort. Cependant, Peggy a pris sur lui son parapluie.
(雨が非常に強く降ってきた。しかし、ぺぎぃは傘を持ってきていた。)
⇒ 「雨が降ってきたが、傘を持ってきた」、Cependant ではここまでのニュアンスしか伝えることができないため、 Donc, il ne sera pas trop mouillé.だから、然程濡れることはないだろう。)など、文の続きを付け加える必要がでてくる。

(C) Il se met à pleuvoir très fort. Pourtant, Peggy a pris sur lui son parapluie.
(雨が非常に強く降ってきた、ぺぎぃが傘を持ってきていたのにもかかわらず。)
⇒ 文法的には問題ないが、意味がかなりおかしくなってしまうためPourtantは使えない

こじつけであるが、Néanmoins = Ne en moins否定形の要素(Ne)を少し少なく)と覚えてみてはどうだろうか?

ぺぎこ
ぺぎこ
確かに、これは結構わかりやすいわね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
とりあえず、「まぁ、でも」で訳せる場合にはNéanmoinsを使ってみるとよいよ。

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Toutefois の使い方

そして、Toutefois の使い方。Toutefois Néanmoins と使い方がよく似ており、ある物事Aに対し物事Bをおまけに付け加えるときに用いる。

ただし、Toutefois Néanmoins と異なりネガティブな要素などとは関係なしに用いることができる接続詞である。日本語に訳せば、「でも、ちなみに」のような感じになるだろうか?特に、今までの会話の流れから予想していないような事柄を話すときに、接続詞として用いる感じである。

以下に例を示そう:

(A) Peggy est allé acheter du pain. Toutefois, Peggy n’aime pas le pain.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。でも、ちなみに、ぺぎぃはパンが好きではない。)

(B) Peggy est allé acheter du pain. Toutefois, je ne suis pas sûr qu’il ait pris de l’argent.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。でも、ちなみに、お金を持って行っかなかったような気がする。)

(A)(B)の文からもわかるように、Toutefois とは、会話全体にある新要素をぽろっと付け加えたいときに用いる接続詞である。

また、今回も(A)(B)の文に、他の接続詞 CependantPourtant を当てはめることができる。しかし、ネガティブな要素がないため、Néanmoins を用いることはできない

(A-1) Peggy est allé acheter du pain. Cependant, Peggy n’aime pas le pain.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。しかし、ぺぎぃはパンが好きではない。)
⇒ 文法的にも、意味合い的にも問題がない。ただし、『だから何なんだ?』という文の続きが欲しくなる。

(A-2) Peggy est allé acheter du pain. Pourtant, Peggy n’aime pas le pain.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。ぺぎぃはパンが好きではないはずなのに。)
『パンが好きではないはずなのにと、Toutefois の時と異なり、「ぺぎぃがパンが好きでないこと」は補足ではなく、前提として扱われる。

(B-1) Peggy est allé acheter du pain. Cependant, je ne suis pas sûr qu’il ait pris de l’argent.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。しかし、お金を持って行かなかったような気がする。)
⇒ 意味的には、Toutefois の時と大差ない。しかし、今回も「ちなみに」と付け加えているよりかは、大分「お金を持って行かなかった」の部分が強調されているDonc, je ne sais pas s’il va pouvoir acheter son pain.だから、パンを買えるのかどうか不明だ。)などと続くのが良いだろう。

(B-2) Peggy est allé acheter du pain. Pourtant, je ne suis pas sûr qu’il ait pris de l’argent.
(ぺぎぃはパンを買いに行った。お金を持って行かなかった気がするのだが。。。
ToutefoisCependant に続いて、更に「お金を持って行かなかったのではないか」の部分が強調された言い方になっている。ほぼ確信に近い状態である

ぺぎこ
ぺぎこ
ふむふむふむふむ!

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まとめ

最後に、まとめとして書いておきたいことがある。それは、CependantPourtantNéanmoinsToutefois、と色々な「しかしながら」の言い方があって、混乱している人も多いかもしれない。しかし、使い分ける必要があるのは、飽くまで筆記のみである。

PourtantNéanmoins は聞くことがあるかもしれないが、口頭では、まずCependant…』や、Toutefois…』から始まる文章などは、余程かしこまった場所でない限り、めったに耳にすることがない。何故ならすべて、「Mais」で代用できるからである。意味合いニュアンスは少し消えてしまうかもしれないが、あとはジェスチャー話の背景で基本的には何とかなるものである。

従って、フランス語を勉強中の方なら、『あぁはぁ、このようなニュアンスがあるのだな』と気に留めておくだけで上出来。あとは、筆記ではとりあえずCependant口頭ではとりあえずMaisPourtant と使い分けれていれば問題ない。とぺぎぃは思う。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
最後まで長々と読んでくれてありがとう、である!
ぺぎぃのフランス語講座~フランス語文法【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語の文法」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

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POSTED COMMENT

  1. Poulie より:

    Enchaînté! Merci beaucoup , ça sert à comprendre pour moi. Au fait, il est difficile de comprendre “ailleurs”. Comment on utilise “ailleurs”? Par exemple, “par ailluers” “d’ailleurs” . Si possible, les défini pour moi.

    • onsenpeggy より:

      Bonjour Poulie-san,

      Enchanté! Merci pour votre commentaire.
      D’accord, je vais rédiger un article sur “par ailleurs” et “d’ailleurs” prochainement. (*^▽^*)

      Peggy

  2. ごまふあざらし より:

    ぺぎぃさん

    こんにちは‼︎
    質問があります。

    Néanmoins の例文で
    Il se met à pleuvoir très fort. Néanmoins, Peggy a pris sur lui son parapluie.
    があるのですが、 Peggy a pris sur lui son parapluie の
    日本語への翻訳がよくわかりません (>_<)
    辞書に 「prendre 名詞 sur soi」 で 「〜の責任を引き受ける」とあるのですが、どう解釈をしたら良いですか?

    例えば Je ne suis pas certain は 「私は確信していない」→「私は疑っている/疑問である」と日本語に直すことができるのはわかるのですが、Peggy a pris sur lui son parapluie の文だけうまく解釈ができないので、すみませんが解説をお願いします m(_ _)m

    ごまふあざらし

    • onsenpeggy より:

      ごまふあざらしさん、いつもコメントありがとうございます!

      なるほど、これは「ぺぎぃは自分の傘を持っってきた(=荷物に入れていた)」という意味で書いたつもりでした。

      しかし厳密には、ごまふあざらしさんが辞書でお調べになったように:
      ・Prendre sur soi / Prendre sur lui = 「~の責任を引き受ける」
      ・Prendre avec soi / Prendre avec lui = 「~を持ち運ぶ」
      となりますので、正しくは「Peggy a pris avec lui son parapluie」もしくは「Peggy a apporté son parapluie」と書くべきでしたね。

      口頭会話などでは「Prendre sur lui son parapluie」と言っても「傘を彼と一緒に取る = 傘を持っていく」とした意味で伝わるので、ついうっかり思いつくままに例文を書いてしまっていましたが、ごまふあざらしさんのように記事の細かい部部まで読んでいただける方がいますので、もう少し気を付ける必要がありますね。(‘◇’)ゞ

      ご指摘ありがとうございます。記事を訂正させていただきます!(*^▽^*)

      ぺぎぃ

  3. écureuil より:

    onsenpeggyさん、こんなに分かりやすく教えてくださって、本当にありがとうございます!混乱していたので助かりました。これからも応援しています。

    • onsenpeggy より:

      écureuilさん、優しいコメントをありがとうございます!
      お役に立てたようで嬉しいです。これからもご期待に応えられるよう、頑張っていきますね!(*^▽^*)

  4. ペンギンリスペクト より:

    こんにちは
    Bien que
    Quoique
    Meme si
    とかを使ってConcessionとOppositonの違いを説明してもらえせんでしょうか!
    お願いします!

    • onsenpeggy より:

      ペンギンリスペクトさん、リクエストありがとうございます。
      承知しました。確かに「Bien que」や「Quoique」、他にも「Malgré」や「En dépit de」などについて、まだ何も書いていませんでした。
      やってみます!

  5. しんいち より:

    とても勉強になりました。

    Et toutefois

    「ちみなに」は
    「ちなみに」ですね♪

    • onsenpeggy より:

      Bonjour しんいち様、コメントありがとうございます。
      そうですね、どうやら「ちみなに」は「ちなみに」のようです。間違って覚えてしまったせいか、中々抜け出せませんが、頑張って直していきます!

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