日本語で良く使う言葉「~したい」や「~ほしい」、または「○○だと良いなぁ」。
フランス語では一体どのように表現するのが適切なのだろうか?
「Je veux」?それとも「Je voudrais」?はたまた「J’espère」?
この記事では、これらの言葉を大きく3つに分けて紹介していきたいと思う。
- 直説法を用いた表現:「~したい」「~ほしい」
- 条件法を用いた表現:「できれば~」「~だと良いですね」
- その他の特殊な表現:「~であってほしい」や「~ください」など
この目次を見た方の多くから「えっ!?条件法!?嫌だ、嫌だ!!」という声が聞こえてきそうだが… 大丈夫!
今回紹介する条件法を用いた表現はとてもシンプルなもので、殆ど1人称で使う「できれば~」や「~だと良いですね」に当てはまる言葉である。何も恐れることはない。しかもぺぎぃがついている。
また、結構長い記事になっているので、わからないことや疑問・質問などがあれば、遠慮なくコメント欄やコンタクトフォーム、若しくはぺぎぃのYoutubeチャンネルから質問していただければ、可能な限り答えていくつもりである。
直説法を用いた表現:「~したい」「~ほしい」
まずは一般的な直説法を用いた表現について見ていくとしよう。
これらの表現は「~したい」や「~ほしい」に当てはまる表現だが、一般的には:
- 「Je veux」+ Infinitif(不定詞)+ ○○
- 「Je veux」+ Nom(名詞)
- 「Je veux」+ que + Subjonctif(接続法)
の3つの言い回しが存在すると思われる。
1-1. 「Je veux / Je souhaite / Je désire」 + 不定詞 + 「○○」
ポイント
日本語の「○○~たい」をフランス語で表現するときには:
「Je veux」+ Infinitif(不定詞)+ 「○○」
の言い回しを用いる。
尚、Infinitif(不定詞)の部分には好きな動詞を当てはめることができる。
また、「Je veux」の代わりに、類義語の「Je souhaite」や「Je désire」を用いてもよいし、1人称ではなく2人称や3人称を用いてもよい。
例えば、
Je veux aller au Japon. ⇒ 「日本に行きたい」
Tu souhaites faire de la danse. ⇒「君はダンスがしたい/ダンスを習いたい」
Il désire manger du poulet. ⇒「彼は鶏肉が食べたい/彼は鶏肉を食べたがっている」
そして、動詞だけで内容が成立する場合には、「○○」の部分を省略することも可能である:
Je veux voyager. ⇒「旅行したい」
Tu souhaites danser. ⇒「君は踊りたい/君は踊りたがっている」
Il désire manger. ⇒「彼は食べたい/彼は食べたがっている」
この言い回しは、動詞の活用が殆どいらないため、一番楽な言い回しと言っても過言ではないだろう。
とりあえず、フランス語で何かを要求したいときに使えるフレーズを一つだけ覚えるとすれば「Je veux + 不定詞 + ○○」の形をおすすめする。
「Vouloir」 + 不定詞 + 「○○」を用いた例文
1. Quand je serai grand, je veux devenir pompier. (大きくなったら消防士になりたいんだ)
2. Pegiko veut aller étudier en France. (ぺぎこはフランスに勉強しに行きたがっている)
⇒ 「étudier」も不定詞だが、今回は「étudier en France」の部分全てが目的語となっているため、「étudier」も含めて「○○」の赤色にした。
3. Tu veux conduire? (運転する?)
⇒ 「運転したい?」の意味。この場合は目的語がなくても内容が伝わるので「Tu veux + 不定詞」のみで文が成立する。
1-2.「Je veux / Je désire」 + 名詞
ポイント
日本語の「○○が欲しい」をフランス語で表現するときには:
「Je veux」+ Nom(名詞)
を用いる。
これもまた、基本中の基本の造りであるが、先ほど紹介した「Je veux」や「Je désire」の後に名詞を置くことで、「○○が欲しい」という言い回しにすることができる。
例えば、
Je veux une nouvelle voiture. ⇒ 「新しい車が欲しい」
Je désire une vie merveilleuse. ⇒「素敵な人生が欲しい / 素敵な人生を望みます」
のような感じである。
「Je souhaite」に関しては「Je souhaite + 名詞」という表現が文法的に使えないわけではないが、響きが少し悪いため、個人的には「Je veux + 名詞」と「Je désire + 名詞」の二つしか使っていない。
どうしても「Souhaiter」が使いたいときには、「Je souhaite + avoir + 名詞」の方がどちらかというとしっくりくる。
また、人称代名詞を加えて「Je te souhaite + 名詞」や「Je lui souhaite + 名詞」という表現の方がよく使われるイメージである。
「Vouloir / Désirer」 + 名詞 を用いた例文
1. Peggy veut une grande maison avec un jardin. (ぺぎぃは庭付きの大きな家を欲しがっている)
2. Je veux une crème glacée à la vanille s’il vous plaît. (バニラアイスが欲しいです/バニラアイスをください)
⇒ お店で注文をするときの基本のフレーズ。第2章で紹介する条件法を用いると、もう少し丁寧な言い回しにすることもできる。
3. Désirez-vous du café? (コーヒーはいかがですか?)
⇒ 直訳すると「コーヒーをお望みでしょうか?」という意味になる。フランスのレストランなどで、食事を終えたときのお約束のフレーズ。かなりフォーマルな言い回し。
1-3.「Je veux / Je souhaite que」 + 接続法
ポイント
日本語の「○○してもらいたい」や「○○してほしい」フランス語で表現するときには:
「Je veux」+ que + Subjonctif(接続法)
の文を用いる。
いよいよ、ここから少し難しくなってくる。
「○○をしてもらいたい」や「○○してほしい」と自分や相手の要求を一つの文で表すときには、その文は接続法で活用することになる。
また、文脈によっては「○○したい」と訳されることもある。
例えば、「ぺぎこはぺぎぃに食器を洗ってもらいたい」とフランス語で表現するとしよう。
文を二つに分けると以下のようになる:
A) 「ぺぎこは○○が欲しい」⇒ Pegiko veut ○○.
B) 「ぺぎぃは食器を洗う」⇒ Peggy fait la vaisselle.
「ぺぎこはぺぎぃに食器を洗ってもらいたい」というのは A) の文の「○○が欲しい」の「○○」の部分に B) の文の「ぺぎぃが食器を洗う」を当てはめることになるので、合体すると以下のようになる:
A) + B) 「ぺぎこはぺぎぃに食器を洗ってもらいたい」
⇒ Pegiko veut que Peggy fasse la vaisselle.
つまり、先ほどの「Je veux」というフレーズに続いて、「que + Subjonctif(接続法)」で二つ目の B) の文を加えることになるのである。

「Je veux / Je souhaite que」 + 接続法 を用いた例文
1. Je veux qu’on puisse manger à midi pile. (12時きっかりに食べられるようにしたい)
⇒ 細かく背景まで訳すと「12時きっかりに食べられるように、各自にできる準備をしてもらいたい」ということになる。
2. Souhaites-tu que je vienne te chercher à la gare? (駅に迎えに行ってあげようか?)
⇒ 直訳すると:「あなたは、私に駅まで迎えに来てほしいのですか?」という意味になる。
3. Pegiko veut qu’on aille voir une pièce de théâtre à l’Opéra de Paris. (ぺぎこはパリのオペラ座に芝居を観に行きたがっている)
⇒ 直訳すると「ぺぎこは、(彼女を含めた我々に)パリのオペラ座に芝居を観に行ってもらいたい」という意味になる。

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条件法を用いた表現:「できれば~」「~だと良いですね」
ここまでは、「~したい」や「~ほしい」などの一般的な言い回しについて説明してきた。
しかし、これらだけでは、「~できれば嬉しいなぁ」とか「~だと良いんだけどなぁ」のような和らかいニュアンスが伝わりにくいということもある。
また「Je veux(私は欲しい)」「Je veux(私は欲しい)」だけだと、バリエーションにもかけて、些か品がない気がしなくもない。
そこで、特に物事を遠回しに言って優しく包み込む風習がある日本人にとっても、非常に力となるのが条件法の活用である。
2-1. 「Je voudrais / Je souhaiterais / Je désirerais」
ポイント
丁寧な表現や、口調の緩和がしたいとき:
直説法(Je veux) ⇒ 条件法(Je voudrais)
を用いる。
これは以前「条件法(Conditionnel)の用法と活用」という記事の「1-5.」章で紹介した内容と全く同じ話である。
基本的に、フランス語のどの動詞をとっても、直説法から条件法に変換することによって、より丁寧にしたり、より優しい言い回しにすることが可能なのだ。
これは、本記事の第1章で紹介した要求や要望の動詞もその限りである:
Je veux aller au Japon. (日本に行きたい)
⇒ Je voudrais aller au Japon. (できれば日本に行きたいです)
Je souhaite faire de la danse. (ダンスがしたい)
⇒ Je souhaiterais faire de la danse. (できればダンスがしたいです)
Je désire manger du poulet. (私は鶏肉が食べたい)
⇒ Je désirerais manger du poulet. (私は鶏肉が食べたいのですが)
また、これらは1-1.で紹介した「Je veux + 不定詞 + ○○」の形にも当てはめることができるし、1-2.で紹介した「Je veux + 名詞」や1-3.の「Je veux + que + 接続詞」の形に当てはめることもできる。
Je veux une nouvelle voiture. (僕は新しい車が欲しい)
⇒ Je voudrais une nouvelle voiture. (僕は新しい車が欲しいです)
Pegiko veut que Peggy fasse la vaisselle. (ぺぎこはぺぎぃに食器を洗ってもらいたい)
⇒ Pegkio voudrait que Peggy fasse la vaisselle.(ぺぎこは、できればぺぎぃに食器を洗ってもらいたいと思っている)
ことさらに、条件法の用法を既にマスターしている人はお気づきかもしれないが、基本的に条件法とは「非現実的な仮定や願望」に対して用いることが多い活用法である。
従って、直説法の「Je veux」を条件法の「Je voudrais」に変換することによって「難しいのはわかっていますが~」や「非現実的なお願いだとは存じていますが~」のようなニュアンスを含めることができるのだ。
ちなみに、第1章から毎回書いていることだが、個人的にぺぎぃは「Je veux」⇒「Je voudrais」のフレーズがカジュアルで一番使いやすいと感じている。
「Je souhaiterais」や「Je désirerais」も別に使えなくはないのだが、フォーマルな観点で「Vouloir(ほしい)」<<「Souhaiter(願う)」<<「Désirer(望む)」だと考えると、「Je désirerais」などは「不可能なお願いとは存じ上げますが、できれば○○を望みます」のような馬鹿丁寧でありながら、それでも厚かましく「望み」を言うなどという不自然な文になってしまうため、些か抵抗を感じる。
しかし、レストランなどで「Que désiriez-vous boire?(飲み物は何を望まれますか?)」という時には、その限りではない。
条件法の「Vouloir / Souhaiter / Désirer」を用いた例文
1. Quand je serai grand, je voudrais devenir pompier. (大きくなったら消防士になりたいなぁ)
⇒ 「願望」の意味が強い。
2. Pegiko souhaiterait aller étudier en France. (ぺぎこは、できればフランスに勉強しに行きたい願っている)
⇒ 1.と同じく、現実的には不可能ではないが難しい「願望」の意味が入っている。
3. Désiriez-vous conduire? (運転されてみますか?)
⇒ 「運転したい?」をより丁寧にした言い回し。ここでは条件法を取り入れることによって、「願望」よりは「丁寧さ」が増した文になっている。

2-2. 「J’aimerais」⇒「~できれば嬉しい」
ポイント
日本語の「~できれば嬉しい」をフランス語で表現するときには:
直説法(J’aime) ⇒ 条件法(J’aimerais)
を用いることができる。
ここまでは:
- 「Je veux / Je souhaite / Je désire」⇒「~したい」「~ほしい」(要求)
- 「Je voudrais」⇒「できれば~したい」(願望)
- 「Je souhaiterais」⇒「お願いできれば~したい」(より丁寧な願望)
- 「Désirer」の条件法 ⇒ 丁寧な望み(あまり自分には使えない)
を紹介してきたが、一つニュアンスが足りないことにお気づきだろうか?
そう、それは厚かましい「要求」も「お願い」もすることなく、ただ単に「あっ、これ良いなぁ」や「こうなれば嬉しいんだけどなぁ」と、自分の感想に近いことを表現する単語である。
そこで便利なのが「J’aimerais」という表現。
この表現は、皆様ご存じの通り直説法の「J’aime(好き)」という動詞から来ている。
条件法にすることにより、「○○できれば嬉しい」という意味に変換することができるのである。英語に例えると「I would like」のような感じ。
例えば、
J’aimerais qu’on se voit plus souvent. (もう少し頻繁に会えれば嬉しい)
J’aimerais avoir un livre de français pour Noël. (クリスマスにはフランス語の本がもらえると嬉しい)
のような感じである。
そして更に、ここで「結局、嬉しいと表現はしているものの、願望には違わないじゃないか」と思ったそこのあなた!
追加で裏技の「Bien」という単語を加えることによって、さらに口調を和らげることができるのである:
J’aimerais bien qu’on se voit plus souvent. (もう少し頻繁に会えれば嬉しいなぁ)
J’aimerais bien avoir un livre de français pour Noël. (クリスマスにはフランス語の本がもらえると嬉しいなぁ)
こうすることによって、相手に対して厚かましい「願望」や「要求」をすることなく、「こうなれば良いなぁ」と感想めいたことを表現することができるのである。

「Aimer」の条件法 を用いた例文
1. J’aimerais bien qu’on puisse tous se retrouver chez nous à Noël. (クリスマスには、皆で家に集まることができると嬉しいな)
2. Peggy aimerait aller vivre sur une île dans le Pacifique. (ぺぎぃは太平洋の島で暮らしたがっている)
⇒ 直訳すると「ぺぎぃは太平洋の島に暮らしに行ければ嬉しいと思っている」となる。
3. Aimeriez-vous suivre les cours de Peggy en ligne? (ぺぎぃのオンライン講座を視聴されたいですか?)
⇒ このように、質問系でも活用することができる。ニュアンスとしては「希望しますか?」よりも「できれば嬉しいですか?」に近い。
2-3. 「Je ○○ bien」⇒「○○しようかな」
ポイント
日本語の「○○しようかな」をフランス語で言いたいときには:
「Je ○○ bien」(○○の部分には条件法の動詞を含める)
という表現を用いることができる。
これまで見てきた表現に加えて、もう一つ便利な表現が「Je ○○ bien」というもの。
これも「J’aimerais bien」で見てきたが、「Aimer」の他にも別な動詞を当てはめることができるのが特徴である。
例えば、
Je mangerais bien une pizza ce midi. (今日の昼ごはんはピザでも食べようかな)
⇒ 「どう思う?」のニュアンスが少し含まれている。
Je ferais bien une petite sieste après le repas. (食べ終わったら、昼寝でもしようかな)
⇒ これもまた「どう思う?」や「いいかな?」のニュアンスが少し含まれている。
Je prendrais bien du lait avec mon café si tu en as. (もしあるのなら、コーヒーにミルクでも入れようかな)
⇒ 「コーヒーにミルクを入れたいんだけど、ある?」をかなり和らかく表現したような感じ。
のような感じの文を作ることができる。
「自分の要求を厚かましく相手に強いることは避けたいが、それとなく自分の希望を伝えたい」
このようなときに非常に力になるのがこの「条件法 + bien」の言い回しなのだ。
この表現方法は、特に口頭会話では単純未来形の言い回しと混同されがちなので注意が必要である。
筆記の場合には1人称で「s」が付くのか、付けないのかが見分け方。
(例)
単純未来:Je mangerai une pizza. (ピザを食べます)
条件法:Je mangerais bien une pizza. (ピザでも食べようかな)
単純未来:Je ferai une sieste. (昼寝をします)
条件法:Je ferais bien une sieste. (昼寝でもしようかな)
「Je ○○ bien」 を用いた例文
1. Pegiko irait bien au marché de Noël, mais a peur d’y aller toute seule. (ぺぎこはマルシェ・ド・ノエルに行きたがっているが、一人で行くのを怖がっている)
⇒ ぺぎこ目線で言うと「マルシェ・ド・ノエルにいきたいなぁ、でも一人で行くのは怖いなぁ」となる。
2. Je demanderais bien du vin rouge avec ma viande. (お肉と一緒に赤ワインでも頼んじゃおうかな)
⇒ 直訳すると「ぺぎぃは太平洋の島に暮らしに行ければ嬉しいと思っている」となる。
3. Je ferais bien le ménage avant que les invités arrivent. (お客さんが来る前に掃除でもしようかな)
⇒ 単純未来系の「Je ferai le ménage(掃除をします)」と勘違いしないように注意。
2-4. 「Cela serait bien」⇒「~だと良いですね」
ポイント
日本語の「~だと良いですね」や「~れば良いですね」フランス語で表現するには:
直説法(C’est bien) ⇒ 条件法(Cela serait bien)
を用いることができる。
最後にもう一つ、条件法を用いた便利な表現が存在する。
それは、「Cela serait bien (que/de)」というフレーズだ。
このフレーズは「○○だったら良いんだけどね」や「○○があれば良いですね」のように、若干遠回しに自分の希望や願望を相手に伝えるときに用いる言い回しで、主語が非人称の「Cela」になっているのが特徴である。
また、文の造りとしては1-1.で紹介した「+ 不定詞」の形と1-2.で紹介した「+ que + 接続法」の両方を用いることができる。
例えば、
Cela serait bien que l’épidémie de la CoVid-19 s’arrête vite. (コロナウィルスがはやく終息すると良いですね)
⇒ 「コロナウィルスにはやく終息してほしい」という願望。「s’arrête」の三人称は直説法も接続法も同じ形なので見分けがつかないが、一応ここでは接続法を用いることになる。
Cela serait bien d’avoir enfin un peu de beau temps. (いい加減、いい天気になってくれないかしら)
⇒ 「雨に止んでほしい」という願望。
その他にも、話し相手に助言や忠告をするときの言葉として「Cela serait bien」を用いることも可能である:
Cela serait bien d’avoir des vêtements chauds pour cet hiver. (今年の冬に向けて、厚手の服を持っておくと良いですね)
Cela serait bien que vous achetiez des vêtements chauds pour cet hiver. (今年の冬に向けて、厚手の服を買っておいた方が良いですね)
これは、「devoir」の条件法を用いた「Tu devrais」や「Vous devriez」という表現の類義語であるが、「Cela serait bien」と非人称の主語を用いることによって、更に遠回しな和らかい表現になっていると言える。
まぁ、とは言うものの、基本的にフランス人は結構厚かましいことを気にせずにズバズバはっきりと物事を言う傾向があるので、人によっては「Cela serait bien」という表現は遠回しすぎて逆にうっとおしいと考える人もいるかもしれない。
「Cela serait bien」 を用いた例文
1. Cela serait bien que tu puisses dîner avec nous ce soir. (君も我々と一緒に夕食が食べられば良いね)
⇒ 因みに、他にも「Cela serait bien si tu pouvais dîner avec nous ce soir」と言うこともできる。この方が若干強制の意味が薄くなる。
2. Peggy se dit que cela serait bien d’aller faire les courses pendant qu’il fait beau. (ぺぎぃは、日が差しているうちに買い物に行ければいいなと考えています)
3. Cela serait bien que Pegiko puisse aller fêter le nouvel an au Japon. (ぺぎこが新年を祝いに日本に行ければ良いのに)
⇒ 「ぺぎこに日本に行ってほしい」というよりは彼女のことを思って「行けたほうが幸せよね」というニュアンス。
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その他の特殊な表現
さて、では「Je veux」や「Je voudrais」など、様々な表現の違いや使い分け方を解説し終わったところで、少し今までの例とはタイプが異なるフレーズをいくつか紹介していくとしよう。
3-1. 「J’ai envie + de」=「~したい」「~ほしい」
ポイント
「J’ai envie de」という表現は「~したい」や「~ほしい」という意味。「Je veux」の類義語としてを用いることができる。
まず紹介するのは「J’ai envie de」という表現。
これはフランス語では非常に頻繁に用いられる言い回しであり、1-1.で紹介した「Je veux」の完全なる類義語である。
「J’ai envie de」を用いた例文
1. Quand je serai grand, j’ai envie de devenir pompier. (大きくなったら消防士になりたいんだ)
2. Pegiko a envie d’aller étudier en France. (ぺぎこはフランスに勉強しに行きたがっている)
3. Tu as envie de conduire? (運転する?)
3-2. 「J’espère + que + 直説法」=「○○であってほしい」
ポイント
日本語の「○○であってほしい」をフランス語で表現するときには:
「J’espère」+ que + 直説法
を用いることができる。
ここで少し特殊なのは、今までは「Je veux + que + 接続法」や「Je voudrais + que + 接続法」だったのにたいし、「J’espère」の場合には直説法を用いるという点である。
他にも、「J’espère avoir été clair(しっかりと伝わっていれば良いですが)」のように稀に「J’espère + 不定詞」という形も取ることができる。
「J’espère + que + 直説法」を用いた例文
1. J’espère que tu vas bien. (元気であってほしいです)
2. Pegiko espère qu’elle va réussir son examen de français. (ぺぎこはフランス語の試験に受かることを願っています)
⇒ 「受かりたい」「受かってほしい」とぺぎこは希望を抱いている。
3. J’espère que cela te suffira. (これで足りればよいのだけど)
3-3. 「Je rêve + (de) + 不定詞 + ○○」=「○○を夢見る」
ポイント
「○○を夢見る」という表現はフランス語で:
「Je rêve」+ (de) + Infinitif(不定詞) + ○○
と表現される。
これは、日本語ではあまり用いられない表現だが、フランス語では「○○を夢見る」と自分の将来の夢などを語るときによく用いるフレーズに「Je rêve (de) + 不定詞」というものがある。
「Je rêve + (de) + 不定詞」を用いた例文
1. Je rêve d’aller vivre en France. (フランスで暮らすことを夢見ています)
2. Peggy rêve de faire le tour du monde en bateau. (ぺぎぃは船で世界一周旅行をすることを夢見ています)
3. Elle rêve d’obtenir le niveau C2 au DELF de français. (彼女はフランス語のDELFの試験でC2に受かることを夢見ています)
3-4. 「Je suis impatient de / J’ai hâte de + 不定詞」=「~が待ち遠しい」
ポイント
日本語の「~が待ち遠しい」や「はやく○○したい」などのフレーズをフランス語で表すには:
「Je suis impatient de」+ Infinitif(不定詞) + ○○
または「J’ai hâte de」+ Infinitif(不定詞) + ○○
を用いる。
こちらはかなり日本語で頻繁に用いるフレーズ。
「はやく○○にならないかな」や「はやく○○したいなぁ」などのフレーズをフランス語で表現するにはどうすればよいのか?
このようなときに、割と皆さんが使いがちなのが「Vite(はやい)」を駆使したフレーズの「Je voudrais que ○○ vite」や「J’aimerais déjà que ○○」である。
勿論、それでも全く問題はないのだが、個人的によりエレガントだと思うのが「Je suis impatient de + 不定詞」の造りである。
例えば、「はやく冬休みにならないかな」と言いたいとき:
Je voudrais vite que les vacances d’hiver arrivent.
Je voudrais qu’on soit déjà en vacances d’hiver.
などの文を用いても良いのだが、個人的には少し文面を変えて:
Je suis impatient d’être en vacances d’hiver.
J’ai hâte d’être en vacances d’hiver.
と言った方がスムーズに聞こえる。
「え~っっ!Impatient(待ちきれない)という形容詞を使うと、自分が辛抱できない子供みたいだから嫌だ!」
という声が聞こえそうだが、結局どの構成の文を使っているにしろ「はやく冬休みにならないかな」と言ってしまっている時点で、自分が待ちきれないと白状していることには変わりがないのである。
なので、「はやく、はやく」という意味合いの形容詞「Vite」を用いるよりは、「Impatient(待ちきれない)」を使った方がぺぎぃとしてはかっこよい気がする。まぁ、個人的な主観なので、あとは皆様にお任せする。
「Je suis impatient de + 不定詞」を用いた例文
1. Je suis impatient de pouvoir retourner faire du sport à l’extérieur. (外でスポーツが再びできる日が待ち遠しいです)
⇒ 「早く再びそとでスポーツができるようにならないかな」という意味。
2. Pegiko est impatiente d’ouvrir ses cadeaux. (ぺぎこはプレゼントを開けるのが待ち遠しい)
⇒ 「早くプレゼントを開けたい」という意味。
3. Je suis si impatient de te revoir. (あなたに会えるのが非常に待ち遠しいです)
⇒ 「早く会いたい」という意味。
3-5. 「J’exige / Je demande」=「○○してください」(強制)
ポイント
強制的な要求や要望を伝えたいときには:
「J’exige」+ que + 接続法
「J’exige」+ 名詞
「Je demande」+ à ce que + 接続法
「Je demande」+ 名詞
「Je te/vous demande」+ de + Infinitif(不定詞)
のいずれかの形を用いることができる。
最後に、通常の要望や願望とは異なり、強制的に相手に要求を強いるときに用いるフレーズについても少しだけ記載しておく。
とは書いたものの、基本的には上のボックスに書いた通りで、「J’exige」や「Je demande」を使ったいずれかの形を用いれば、相手への強制を伝えることができるため、特にそれ以上話すことはない。
唯一言えるとすれば、「Demander」は飽くまで「要求する」、「Exiger」は更にワンランク上の「強要する」という意味であること。余程のことがない限り、「Exiger」を使う必要はないだろう。ぺぎぃも生まれてこの方使ったことがない。
なお、「Demander」は他にも「質問をする」や「問い合わせる」という意味で用いることができるいう動詞なので、「できますか?」と尋ねるときに使えるものだと勘違いしてしまう人も少なくない。
しかし、「Je te demande de ○○」というのは「あなたに○○を尋ねる」ではなく「あなたに○○をお願いする(要求する)」という意味になるので、使い間違えないように注意が必要である。
「Demander / Exiger」を用いた例文
1. Je vous demande de vous arrêter. (止まれ / 止まってください)
⇒ 刑事ドラマで警察がよく口にする言葉。
2. J’exige des explications. (説明をしてもらおうか)
⇒ 「ことわる権利はない」と言いたいときに使う。
3. La préfecture demande à ce que les documents soient envoyés par courrier. (県庁は書類が郵送されることを求めている)
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3-4 で質問です!
Je suis si impatient de te revoir. (あなたに会えるのが非常に待ち遠しいです)
⇒ 「早く会いたい」という意味。
この “si” は、なんですか???
J’suis impatient de te revoir と何が違いますか??
フラミコさん、Bonjour!
コメントありがとうございます。(*^▽^*)
「Je suis si impatient de te revoir.」の「si」は続く形容詞の「impatient」を「非常に~」のような意味で強調する言葉です。
「Je suis impatient de te revoir.」と表現することもできますが、こちらは「私はあなたに会えるのが待ち遠しいです」という意味。「Je suis si impatient de te revoir.」は「私はあなたに会えるのが非常に待ち遠しい(=もう待ちきれない)」という意味になります。
ぺぎぃ
ぺぎぃさん
ありがとうございます♪
いきなり、「Je vous demande 〜」と言ってしまうのは直球過ぎるのですね〜
言葉のセンスとかニュアンスを理解して自分なりに使えるようになったら、フランス生活をもっと楽しめそうですよね。
ありがとうございました (^o^)/
ぺぎぃさん ぺぎこさん
Joyeux Noël ☆*
「〜だと良いですね。」を記事にして下さってありがとうございます(≧∇≦)
今回もイラストとぺぎぃさんとぺぎこさんの会話にツボりながら、楽しく読ませていただきました(*^o^*)
単純未来形と条件法の見分けとか言葉のニュアンスとか、「そうそう、そういうこと!」って痒いところに手が届いた感じでした。
辞書だけだと、言葉のニュアンスがわからないんですよね。辞書の解説と自分が思っていることが一致せず、いつも「これでいいのかなぁ」とか「なんか違うんだよなぁ」となっていたのですが、ぺぎぃさんの解説でいろんなことが腑に落ちました*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
まだ一度しか目を通してないので、この後何度も読んでみます‼︎
ありがとうございました♪
ごまふあざらし
ごまふあざらしさん、
Joyeux Noël! また優しいコメントをありがとうございます!
そうですね、辞書とかだと微妙なニュアンスが伝わりにくいというのがよくわかります。実際にぺぎぃもぺぎこもたまに電子辞書を使っていますが、例文を見ても「おや?」と思ったりすることがあります。お役に立てているようで嬉しいです。
また何か気になったことや記事にしてほしいことなどございましたら、遠慮なく言ってください。°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
ぺぎぃ
ぺぎぃさん
すみません、一つ質問があります。
「demander」の使い方で「蛇口の修理を頼みたいです」とお願いしたい時に「Je voudrais vous demander une réparation de robinet 」とすると、やはり強めの要求になってしまうのでしょうか?修理などを頼みたい時は「Est-ce que vous pourriez réparer un robinet ?」のほうが相手は嫌な気持ちにならないのでしょうか?
「demander 」と「exiger」の使い方の黄色枠の注意を読んで、そういえば「demander」の使い方でもよく悩むなぁと思ったので質問させていただきました。
ごまふあざらし
ごまふあざらしさん、
良い質問ですね。「Demander」には色々な意味があるというのがややこしいところです。
通常、人に何かをお願いするときや頼みごとをするときには「demander quelque chose à quelqu’un」、つまりごまふあざらしさんの書いている「蛇口の修理を頼みたいです」のときには「Je voudrais demander une réparation de robinet à vous」の「à vous」の部分を動詞の前に持ってきているので、「Je voudrais vous demander une réparation de robinet」で正しいです。
「Pourriez-vous venir réparer mon robinet?」の方が確かにより丁寧で優しい響きがありますが、日本と違いフランスではあまりにも優しく接しすぎると相手が調子にのったりする傾向があります(笑)足元を見られたりとか。
ですので、今回はごまふあざらしさんが蛇口の修理を頼むお客さんなので、「Je voudrais vous demander une réparation de robinet」で十分だと思います。
また記事内では、「強めの要求になってしまう」と書きましたが、それは「Je vous demande ○○」の表現の場合です。
例えば、仮にごまふあざらしさんがお客さんであったとしても、いきなり修理業者に電話して「Je vous demande de réparer mon robinet(私の蛇口を直しなさい)」と要求するのは失礼ですし、相手が嫌な気分になったり切れてしまったりします。
「Je voudrais vous demander ○○」であれば、心配はいらないです。
ぺぎぃ