文法:動詞

大過去の用法と複合過去との使い分け方【フランス語の文法】

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頑張ってフランス語を勉強しているのに、いまいち大過去の使い道がわからない。

とか

「Tu avais dit」(大過去)「Tu as dit」(複合過去)の違いと使い分けが良くわからない。

このような方はいないだろうか?

心配しなくてもよい。正常である。

これは、幼い頃からフランス語を母国語として話しているぺぎぃでさえも、たまに良くわからなくなったりする部分である。

そこで、

今回の記事では、ぺぎぃが今まで培ってきた経験と全身全霊を込めて「このような場面では大過去を使うだろう」「こっちの場合は複合過去でしょう」と、大過去複合過去の使い分け方を説明していくとしよう。

本記事の内容
  • 大過去(Plus-que-parfait)の用法
  • 大過去(Plus-que-parfait)と複合過去(Passé composé)の使い分け方

ここでは、今まで日仏ハーフのぺぎぃ自身もすっきりと説明することができなかった部分なども全てまとめているので、最後まで読んでいただければ大過去複合過去の違いがよりはっきりし、「Tu avais dit」「Tu as dit」の区別がしやすくなっていると思う。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、ぬるい温泉につかった気分で任せておくといい。記事の最後には練習問題もあるよ!

フランス語の大過去の用法

大過去複合過去の使い分け方を説明する前に、まずは一旦大過去の用法についておさらいして見ることにしよう。

この内容は、2年ほど前にぺぎぃが書いた記事でも既にいくらか紹介している内容ではあるのだが、何せ古い記事なので、今現在の理解(と愛)を込めて、再びきれいに書いてみよう。

ただし、活用方法については、ただの重複になってしまうため、今回は触れないでおく。気になる方は、是非過去の記事を読んでみてほしい。

「Plus-que-parfait(大過去)」の使い方【フランス語の文法】フランス語の文法、Plus-que-parfait(大過去)の使い方について、ぺぎぃが例文を用いてわかりやすく解説していこう。...

1-1. 「過去における過去」を言い表すとき

基本ルール

過去の出来事について話しているとき、そこから更に過去に遡って完了していたことについて話す際に、大過去を用いる。

この、「過去における過去」という用法は、一番基本的な大過去の使い方なので、おそらく聞いたことがある人は多いのではないだろうか?

一般的には、

  • 半過去(Imparfait)よりも前
  • 単純過去(Passé simple)よりも前
  • 複合過去(Passé composé)よりも前

に起きていた出来事について語るときに、大過去(Plus-que-parfait)を用いればよい。

尚、複合過去大過去のコンビネーションについては、2章目で詳しく解説するので、ご心配なく。

「過去における過去」の例文

1. Hier, j’étais très fatigué car j’avais très mal dormi.(昨日は、(その前の晩)よく眠れなかったから、とても疲れていたんだよ)
⇒ 理解するべきポイントは、「j’avais très mal dormi」というのは昨晩のことではなく、昨日の更に前の晩、つまり一昨晩について話しているという点である。

2. En rentrant chez lui, Peggy découvrit que sa chambre avait été dévastée. (家に帰ると、ぺぎぃは部屋が荒らされていたことに気づいた)
⇒ これも、「ぺぎぃが部屋に入る前に荒らされていた」という過去の出来事について伝えているところがポイントである。仮に、「部屋が荒らされていることに気づいた」というニュアンスであれば、「Peggy découvrit que sa chambre était dévastée」と半過去を用いる。

3. Pegiko a mangé tout le gâteau que Peggy lui avait préparé la veille.  (ぺぎこは、ぺぎぃが昨夜作ってあげたケーキを、全て食べました)
⇒ ぺぎこが食べたケーキは、事前にぺぎぃが作ってあったものなので、ケーキを準備したのは「過去における過去」の話である。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
「あの時、すでに○○をしていた」「すでに○○をしてしまっていた」ということを伝えたい場合に、大過去を用いるとよいよ。

1-2. 「過去の基点」まで継続や経験されていた物事を表すとき

基本ルール

過去に基点をおいて、それまでに継続されていたり経験していた物事について言い表す際に、大過去を用いる。

これは、現在に対する半過去と同じような考え方である。

つまり、誰かが過去の出来事について話していて、そこを基点として、それまでに継続されて起きていた出来事経験していたことについて話すときには、大過去を用いるということである。

つまり、言い換えれば、

とある過去の基点までは事実であり、それ以降は既に過去となってしまっている物事

について言い表すときに大過去を用いるのである。

たとえ過去に継続していた事柄であっても、現在を基点として考えている物事などの場合は半過去(Imparfait)を用いる。

(例)

Jusqu’à l’année dernière, Peggy allait courir tous les dimanches. (去年までは、ぺぎぃは毎週日曜日に走りに出かけていた)
⇒ 「去年までは」走っていたが、「今はもう」走っていない。つまり「現在」を基点として話している。

半過去の活用方法と複合過去との使い分け方【フランス語の文法】「フランス語の半過去(Imparfait)と複合過去(Passé composé)はどのように使い分ければよいのか?」このような疑問に答えるため、今回の記事では、例文を用いながら、二つの過去活用を使い分ける場面を4つ紹介していこう。...

例文を用いた説明

例えば、以下の4つの文を見てもらいたい。違いがわかるだろうか?

A) Je ne prends jamais l’avion.(私は飛行機に乗ることがない)

B) Je ne prenais jamais l’avion.(私は(今まで)飛行機に乗らなかった)

C) Je n’ai jamais pris l’avion.(私は飛行機に乗ったことがない)

D) Je n’avais jamais pris l’avion.(私は飛行機に乗ったことがなかった)

A) の文は、現在形なので、話し手はシンプルに「自身が飛行機に乗ることがない」という状態について話している。しかし、これは飽くまで現在の話なので、過去に飛行機に乗ったことがあるかどうかについてはわからないもしかしたら、過去に飛行機に乗って経験したトラウマのせいで現在は乗れなくなってしまったのかもしれない。

B) の文では、話し手は「今まで飛行機に乗ることがなかった」ということを言っている。つまり、今現在に至るまで A) の文のような状態だったが、「これからは飛行機に乗ることがあるかもしれない」ということが伝えたいのである。

この場合、現在まで継続していた物事や習慣について話しているので、半過去を用いる。

C) の文では、話し手は過去に「飛行機に乗ったことがない」ということを言っている。つまり、今日これから飛行機に乗る可能性はあるが、少なくとも今現在までは一度も飛行機に乗ったことがないということを話している。

この場合、現在ではなく過去の話なので、複合過去を用いる。

そして、D)の文では、話し手は「過去まで飛行機に乗ることがなかった」と言っている。つまり、とある時期までは C)の文のような状態だったが、「あるきっかけに飛行機に乗った」ということを伝えている。

D) の文が B)の文と大きく異なる点は、B) の文では「今までは飛行機に乗ることがなかった=今現在までは乗っていない」としか言っていないのに対して、D) の文では「過去までは飛行機に乗ることがなかった = 今現在は既に乗った経験がある」ということである。

このようなときに大過去を用いるのである。

このニュアンスが半過去大過去の違いである。

「過去に基点を置いた経験や継続されていた物事」の例文

1. Peggy avait continué à faire du basket jusqu’à l’âge de 15 ans. (ぺぎぃは15歳になるまでバスケットボールを続けていた)
⇒ 複合過去で「Peggy a continué」と言っても文法的にOKだが、「継続してバスケットボールを続けていた」というニュアンスが伝わりにくい。継続に対しては、大過去を用いたほうがスムーズである。

2. Aujourd’hui, Pegiko a conduit une voiture en France pour la première fois. Elle n’en avait encore jamais conduit jusqu’à présent. (本日、ぺぎこは初めてフランスで車を運転しました。それまでは、まだ一度も運転したことがありませんでした)
⇒ 今までは運転したことがなかったという過去の経験について話しているため、大過去が正しい。

ぺぎこ
ぺぎこ
中々難しいわね...
ぺぎぃ
ぺぎぃ
難しいよ。ぺぎぃも例文を考えるのに大分時間がかかった。たぶん、2章目でみる「大過去と複合過去の使い分け方」を読めば、よりスッキリとすると思うよ。。

1-3. 「もし○○であったなら~」:「Si + 大過去 + 条件法過去」

少し珍しい使い方だが、「もし○○であったなら、○○をしていたのに」と、過去に対する仮定をする際にも、大過去を用いることがある。

この用法については、以前書いた記事でも紹介しているので、より詳しく知りたいという方は以下の関連記事をお読みいただければ、幸いである:

「もし○○なら、○○するのに」をフランス語で言う方法【Si + 条件法/Si + 未来形】フランス語で「もし○○なら、○○するのに」や、「もし○○だったなら、○○をしていたのに」という文は、多くの場合条件法を用いて書かれる。この記事では、未来に対する仮定、現在に対する仮定、そして過去に対する仮定の3つに分けて動詞の活用を説明する。...

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大過去と複合過去の使い分け方【例文で解説】

ここまでは、一般的な大過去(Plus-que-parfait)の用法について書いてきたが、おそらく皆さんが一番気になっているのは大過去複合過去の使い分け方」であると思う。

そこで、この第2章ではその部分について解説していこう。

結論から言えば、

内容が現在の状況と直接紐づくか?

で使い分ければよいと思う。

2-1. 複合過去:過去に起きた出来事だが、現在と直接紐づけができることに用いる

基本ルール

過去に起きたシンプルな出来事
または現在と直接紐づけができることに対しては複合過去を用いる。

ちょっと難しいかもしれないが、言い換えれば、「過去の出来事」「現在」との間に何の妨げもなく、現在おかれた状況が直接過去の出来事から成り立った状態であれば複合過去を用いてよいということになる。

そして、一般的な過去の単なる出来事に対して話すときにも、特に大過去などを用いる必要なく、シンプルに複合過去を用いればよい

飽くまで「出来事」の話ある。背景や継続された習慣などについてはこちらの記事で説明したように半過去を用いる。

複合過去を用いた例文

1. Peggy a mangé du curry hier soir. (ぺぎぃは昨晩、カレーを食べた)
⇒ 単純に昨晩カレーを食べたという話。

2. La semaine dernière, Pegiko est allée rendre visite à Peggy chez lui. (先週、ぺぎこはぺぎぃの家に遊びに行きました)
⇒ 単純に遊びに行ったという話。

3. Je n’ai toujours pas retrouvé la montre que j’ai perdue. L’avez-vous vue quelque part? (無くした腕時計がまだ見つかりません。どこかで見かけませんでしたか?)
⇒ 腕時計を無くしたが、現在まだ見つかっていない状態。

4. Allez! Dépêche-toi! Je t’ai dit de prendre à droite! (ほら!急げ!右へ行けと言ったんだ!)
⇒ 「右に行け」とは言ったが、現在はまだどちらにも行っていない状態。

ぺぎこ
ぺぎこ
単純に過去のある出来事を語りたいときには、複合過去を用いればよいわけね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そうだね。複合過去よりも大過去の方が珍しいから、一般的には、過去の出来事について語るときには複合過去を用いると考えておけば良いよ。

2-2. 大過去:過去に完全に完了した出来事に用いる

基本ルール

過去に起きた出来事で、
現在の状況と結びつけることができない、「すっかり過去の話になった」ことに対しては大過去を用いる。

完全に完了し、もはや「過去の話」となってしまった出来事に対しては、複合過去ではなく、大過去を用いる。

つまり、言い換えれば、「過去の出来事」が完了して、「現在」との間に時間が経ち、他にもいくつかの出来事が起こり得た状態であれば、大過去を用いるということである。

言葉だけでは理解が難しいと思うので、先ほどの複合過去の時に用いた例文を大過去にしてみてみることにしよう。

大過去を用いた例文

1. Peggy n’avait pas encore mangé de curry hier soir. (ぺぎぃは昨晩、まだカレーを食べていなかった)
⇒ 昨晩の段階ではカレーを食べていなかったが、「昨晩」と「現在」の間にカレーを食べているということが伝わる。

2. Pegiko ne peut pas aller voir Peggy aujourd’hui. Mais la semaine dernière, elle était déjà allée lui rendre visite chez lui. (今日ぺぎこはぺぎぃに会いに行くことはできないが、先週、既に彼女は彼の家に会いに行っていました)
⇒ 今日(=現在)はぺぎぃに会いに行くことはできない。しかし、先週は既に会いに行っていたので、「会う」という行為自体は完了しているというニュアンス。

3. J’ai enfin retrouvé la montre que j’avais perdue. Avez-vous vu? (無くしていた腕時計がようやく見つかりました。どうです?)
⇒ 過去に腕時計を無くしていたが、現在は既に見つかっているという話。つまり「過去」と「現在」の間に「見つけた」という出来事が発生している。

4. Mais pourquoi tu es parti à gauche!? Je t’avais dit de prendre à droite! (何故左へ行ったんだ!右へ行けと言っただろう!)
⇒ 「右に行け」と言った「過去」と、今話している「現在」の間に、話し相手は「左」へ行っている状態である。

ぺぎこ
ぺぎこ
中々感覚をつかむのが難しいけど、これも良く考えれば「過去における過去」について表しているときに大過去を使うということね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
その通り。ここで伝えたかったのは、「現在」と「過去」の間にもう一ステップある場合は大過去を使うということだけど、考え方によっては、「現在から少し前よりも更に過去」について話すときに大過去を用いるということだね。

2-3. 大過去と複合過去を両方用いた文

言いたい内容によっては、複合過去大過去の両方を同じ文中で用いることがある。

これは例えば、複合過去を用いて過去の話をしていて、そこから更に過去について表す言葉が登場する場合である。

更に過去を表す言葉の例として:

  • Avant (以前・それまでは)
  • Précédent (その前の~)
  • Plus tôt (~よりも早く)
  • La veille (前の夜)

などが挙げられる。

複合過去と大過去の両方が登場する例文

1. Je suis allé au Japon pour la première fois en 2010. Avant, je n’étais jamais sorti de France. (私は日本に2010年に初めて行きました。それまでは、フランスから出たことがありませんでした。)

2. Pegiko est partie en montagne pendant les grandes vacances de cette année, tandis que l’année précédente, elle était partie à la mer. (ぺぎこは今年の夏休みは山に行きましたが、去年は海へ行っていました)

3. Mince! J’ai raté mon train! J’aurais pu y monter à temps si j’étais arrivé 10 minutes plus tôt! (しまった!電車を逃した!あと10分早くついていれば、間に合ったのに!)

4. Peggy a eu du mal à se réveiller hier matin car il s’était couché trop tard la veille. (ぺぎぃは前日の夜遅く寝たので、昨日の朝起きるのに苦労をしました)
⇒ ただし、「hier matin(昨日の朝)」ではなく「ce matin(今朝)」の場合は、現在との紐づけができるので、複合過去「il s’est couché trop tard la veille」を使うこともできる。

2-4. まとめ:大過去と複合過去の使い分け

まとめると、過去の出来事について話す場合には、複合過去を用いるのが一般的である。

しかし、「過去の出来事」「現在」の間に何かしらの第3の出来事が発生していて、それによって「過去の出来事」と「現在」の状態の紐付けが直接できなくなっている場合に、大過去を用いる。

「過去に○○があった」「過去に○○が起きた
⇒ 複合過去

「とある過去までは○○だったが、その後に△△が起きた
⇒ 大過去

ぺぎこ
ぺぎこ
ほうほう、なるほど。ようやくわかりかけてきたですよ...
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、感覚で掴めるようになるまでは、多少訓練が必要かもね!時間があったら練習問題もやってみるとよいよ。

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練習問題

カッコ内の動詞を大過去か複合過去を用いて活用せよ

(例)
Je ne savais pas que tu ___ déjà ___. (rentrer)(君が既に帰っていたとは知らなかった)

⇒ Je ne savais pas que tu étais déjà rentré.

1. Peux-tu me dire pourquoi tu ___ ___ sans moi tout à l’heure? Je me suis inquiété! (partir)
(さっき、何故僕を置いて一人で行ったのか教えてくれる?心配したんだよ)

2. J’ai mal à la tête. Je pense que j’ ___ trop ___ hier soir. (boire)
(頭が痛い。昨晩は飲みすぎたと思う)

3. Je viens de réussir le test que j’___ ___ l’année précédente. (rater) (去年失敗していたテストをにたった今合格したよ)

4. Le sol est trempé. Vous pensez qu’il ___ ___ hier soir? (pleuvoir)
(地面が濡れていますね。昨晩雨が降ったと思いますか?)

5. Est-ce que tu as pu retrouver le pull que tu ___ ___? (perdre)
(無くしたセーターは見つかりましたか?)

6. Je lui ___ ___ un beau cadeau à Noël et voilà comment il m’a remercié! (offrir)
(クリスマスに素敵なプレゼントを贈ったのに、恩を仇で返されたよ!)

7. Cela faisait longtemps que Peggy n’___ pas ___ en Normandie. (venir)
(随分と久しくぺぎぃはノルマンディーに来ていなかった)

8. Est-ce qu’il reste encore du lait dans le frigo? Il me semble qu’on en ___ ___ la semaine dernière. (acheter)
(まだ冷蔵庫に牛乳は残っていますか?先週買ったはずですが)

回答&解説

1. Peux-tu me dire pourquoi tu es parti / étais parti sans moi tout à l’heure? Je me suis inquiété!
(さっき、何故僕を置いて一人で行ったのか教えてくれる?心配したんだよ)

2. J’ai mal à la tête. Je pense que j’ai trop bu hier soir.
(頭が痛い。昨晩は飲みすぎたと思う)

3. Je viens de réussir le test que j’avais raté l’année précédente.
(去年失敗していたテストをにたった今合格したよ)

4. Le sol est trempé. Vous pensez qu’il a plu hier soir?
(地面が濡れていますね。昨晩雨が降ったと思いますか?)

5. Est-ce que tu as pu retrouver le pull que tu avais perdu?
(無くしたセーターは見つかりましたか?)

6. Je lui avais offert un beau cadeau à Noël et voilà comment il m’a remercié!
(クリスマスに素敵なプレゼントを贈ったのに、恩を仇で返されたよ!)

7. Cela faisait longtemps que Peggy n’était pas venu en Normandie.
(随分と久しくぺぎぃはノルマンディーに来ていなかった)

8. Est-ce qu’il reste encore du lait dans le frigo? Il me semble qu’on en a acheté / avait acheté la semaine dernière.
(まだ冷蔵庫に牛乳は残っていますか?先週買ったはずですが)

1. pourquoi tu es parti / étais parti sans moi
⇒ 伝えたい内容によってどちらも可能。もし、「彼が自分を置いて行った」出来事について咎めているのであれば、複合過去。もし「彼が自分を置いていなくなっていた」ことについて咎めているのであれば、大過去を用いる。

2. Je pense que j’ai trop bu hier soir.
⇒ 今現在「頭が痛い」理由が、昨晩飲みすぎたことなので、現在との紐づけが直接できる複合過去を用いるのが正解。

3. le test que j’avais raté l’année précédente
⇒ 「更に過去」を表す言葉「précédente」が用いられているので大過去を使うのが正解。もしこれが、「l’année dernière」であったなら、「le test que j’ai raté l’année dernière」複合過去を用いてもよかった。まぁ、あとは細かい感覚や響きの問題なので、まだニュアンスよくわからないという方は大きく気にする必要はないと思う。

4. Vous pensez qu’il a plu hier soir?
⇒ 「現在」地面が濡れている理由として、「昨晩雨が降った」という仮説をしているので、現在と直接紐づけができる複合過去を用いるのが正解。

5. le pull que tu avais perdu
⇒ 「過去に無くしていたセーターは既に見つかりましたか?」という質問なので、「過去における過去」を表す大過去を用いるのが正解。難しいのは、もしこの文が否定形であったなら「Tu n’a toujours pas pu retrouver le pull que tu as perdu?」複合過去になるところ。なぜなら、「現在まだセーターがない」という状態と「過去にセーターを無くした」という出来事を直接結び付けることができるからである。

6. Je lui avais offert un beau cadeau à Noël
⇒ これもかなりトリッキーな問題。飽くまで今回は「恩を仇で返された」と過去について話しているので、それよりも更に過去に遡った大過去を用いると考える必要がある。これが仮に、「voila comment il me remercie」と現在形で語られていたら、「過去にプレゼントを贈った」という出来事として複合過去を用いてもよかったのかもしれない。

7. Peggy n’était pas venu en Normandie
⇒ 「今回来るまでは」とか「昨日来るまでは」と少し過去に基点を置いて、それまで継続されていた状態のことを話しているので、これは大過去を用いるのが正解。もしこれが仮に「Cela fait longtemps…」と現在形で語られていたなら、現在と直接結びつけができる複合過去を用いるのが正解だった。

8. Il me semble qu’on en a acheté / avait acheté la semaine dernière.
⇒ 結論を言えば、どちらも正解。伝えたい意味によって変わってくる。
「まだ牛乳があるはずだよね?」と牛乳が残っているような意味合いを込めている場合には、「現在」の状況と「過去に牛乳買った」出来事を直接結び付けることができる複合過去を用いる。
しかし、「もう牛乳がないっけ?」と否定的な意味合いで話している場合には、「先週買ったはずなのになぁ」と直接現在の状態と過去の出来事を結び付けることができなくなるため、大過去を用いる。
このニュアンスがわかるようになれば、もはや複合過去大過去の使い分け方について、ぺぎぃから教えられることは何もない。

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