文法:前置詞

Pour、afin de、de sorte queなどの目的を表す言葉【フランス語の文法】

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フランス語で「○○のために」と伝えたいとき、皆さんはどの表現を用いているだろうか?

「Pour ○○」?それとも「Afin de ○○」?はたまた「Histoire de ○○」

このように、フランス語では目的を表す表現に、さまざまな種類が存在する。

この記事では、これらの表現の意味使い分け方、微妙なニュアンスの違いなどについて紹介していくとしよう。

本記事の内容
  • フランス語で目的を表す言葉とその使い分け方

今回のテーマは、少し前に当ブログの読者さんからリクエストいただいたものである。

フランス語には、同じような意味使い方をする言葉が何種類も存在するため、中々使い分け方や微妙なニュアンスがわからなかったりする。

そこでこの記事では、フランスで30年生まれ育ってきたぺぎぃが、自分の感覚を元に、フランス語で良く用いられる「目的を表す言葉」をまとめてみた。

実際に日常会話で使えるようになるかはともかく、少しでも皆様の疑問が解消出来たらうれしい。

ぺぎぃ
ぺぎぃ
ぺぎこもよく知らないから、一緒に勉強してみるですよ。
ぺぎぃのフランス語講座~フランス語文法【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語の文法」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

目的を表す言葉:「Pour」や「afin de」、「de sorte que」など

日本語では、目的を表現したいときには、「~ために」という表現が一番よく使われる。

フランス語でも「pour ○○」という表現が一番一般的である。

大体どの目的の言葉にも代用できるし、これといって幼稚な言葉という訳でもないので、迷ってしまうという方はとりあえず「Pour」だけを覚えておけば何の問題もない。

1-1. Pour + 名詞

解説

Pour 名詞」で「~のために」「~に向けて」という意味。

「Pour」という言葉は、動詞名詞など、ありとあらゆるものと用いることができる非常に便利な言葉である。

そしてPour + 名詞「○○のために」「○○に向けて」という意味。

類義語として、「à l’intention de(~に向けて)」「en vue de(~を見越して)」などを挙げることができるが、意味合いは少し異なる。

Peggy a acheté des chaussures pour la marche.
(ぺぎぃは「歩き」を目的として買った。)

Peggy a acheté des chaussures pour Pegiko.
⇒ Peggy a acheté un cadeau à l’intention de Pegiko. (=ぺぎぃはぺぎこちゃんに向けて買った。)

Peggy a acheté des chaussures pour la prochaine randonnée.
⇒ Peggy a acheté un cadeau en vue de la prochaine randonnée. (=ぺぎぃは次回のハイキングを見越して買った。)

ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、同じ意味とはいえ、全ての表現を覚える必要はないよ。「Pour」だけで十分!
ぺぎこ
ぺぎこ
「à l’intention de Pegiko」なんて言いにくいし、こんな不自然な言い方わざわざしないものね!

手紙などでは「à l’attention de(~宛)」と書くこともあるが、「à l’intention de」と勘違いしないように注意。

「à l’attention de」というのは、単純に「○○様宛」ということを表すのに対し、「à l’intention de」と言う表現は「○○が喜ぶために」「○○のためを思って」のような意味で用いるフレーズである。

(例)

Peggy a rédigé une lettre à l’attention de Pegiko. (ぺぎぃはぺぎこちゃん宛に手紙を書いた。)

Peggy a confectionné un gâteau à l’intention de Pegiko. (ぺぎぃはぺぎこちゃんのためにケーキを作った。)

例文

1. Je fais cela uniquement pour le plaisir. (私は自分の楽しみのためだけに、それをしています。)
⇒ 意味合いは「dans le but du plaisir」ということであるが、「dans le but de + 名詞」は大分くどい言い回しで、フランス語的には使わない表現。

2. Peggy a déjà fini de préparer sa valise pour son voyage. (ぺぎぃは(彼の)旅行のための荷物の準備を既に終えた。)
⇒ 「旅行に向けての~」と訳すことも可能。意味は「en vue de son voyage」とも同じである。

3. Qu’est-ce que tu as acheté comme cadeau pour l’anniversaire de Pegiko? (ぺぎこちゃんの誕生日に、どんなプレゼントを買ったの?)
⇒ 直訳すると「誕生日のために」となる。「à l’intention de」を用いて「à l’intention de Pegiko」とすることも可能だが、些かくどいかも。

ぺぎこ
ぺぎこ
ふむふむ、ちょっとわかってきたですよ。

1-2. Pour + 動詞(不定詞)

解説

Pour不定詞」も「~のために」「~を目的として」という意味。
文の主語目的(不定詞)の主語同一の場合に用いる表現。

「Pour」名詞だけではなく、動詞とも用いることができる便利な言葉である。

意味合いは、名詞の時とはほとんど変わらず、「○○のために」というもの。むしろ、動詞をわざわざ名詞に変換する必要がないため、ぺぎぃとしてはこちらのほうが断然好みである。

例えば、先ほどの

Peggy a acheté des chaussures pour la marche.
(ぺぎぃは「歩き」のために靴を買った。)

という文は「歩き」用に靴を買ったいうものだが、実際にはガチの「トレッキング/ハイキング」用に買ったのか、それともただ単に「歩く」ために靴を買ったのかいまいちわからなかったりする。

何故なら「la marche」というのは「la course à pied(ジョギング)」や「la randonnée(トレッキング/ハイキング)」のようにも用いることができる言葉だからだ。

そこで、単に日常生活で「歩く」ためだけの「歩き用の靴ですよ」と言いたい場合には、

Peggy a acheté des chaussures pour marcher.
(ぺぎぃは「歩く」ために靴を買った。)

と表現した方がわかりやすいこともある。

まぁ、実際に「歩き用の靴」「des chaussures de marche」と表現した方がわかりやすいのだが、ここで言いたいのは「歩くために靴を買った」という文は「des chaussures pour la marche」とも「des chaussures pour marcher」とも言えるということだ。

また、「靴がなければ歩けない」状況にあった場合にも、「Peggy a acheté des chaussures pour marcher(ぺぎぃは歩くために靴を買った)」という文が成立する。

上の枠線内にも書いたことだが、pour + 不定詞不定詞の部分の主語は、文そのものの主語同一でなければ成立しない

例えば、

Peggy a acheté des chaussures pour marcher.

という文では、「a acheté(購入した)」の主語も「marcher(歩く)」の主語も「Peggy」である。

仮に、「ぺぎこちゃんが歩くために~」と表現したい場合には、1-3.で紹介するpour que + 接続法の表現が必要となる。

Peggy a acheté des chaussures pour que Pegiko puisse marcher.

今回も類義語として、「dans le but de + 不定詞(~を目的として)」「en vue de + 不定詞(~を見据えて)」「histoire de + 不定詞(~するために)」「afin de + 不定詞(~を目標として)」などを挙げることができる。

せっかくpour + 不定詞で片付く表現を、わざわざより長い表現を用いて言い換える必要はないと思うが、意味合いは「〈不定詞〉を目的として~」と大体同じである。

厳密に言うと「afin de」は文字通り「終わりとして~」の意味も込められているため、万能な「pour」よりは結論的な要素に限定された使い方をすることが多い。また、主語が意思をもっているもの(主に人、たまに動物など)ではないときには使うことができない。
ちなみに、非常に丁寧な表現に「pour ce faire」というものも存在する。ぺぎぃも昔は良く間違えたが、「se」ではなく「ce」なので、どちらかと言うと「pour + 名詞」のような感覚である。意味は「そのために」。

例文

1. Je fais cela uniquement pour éprouver du plaisir. (私は喜びを得るためだけに、これをしています。)
⇒ 意味合いは「dans le but d’éprouver du plaisir」「afin d’éprouver du plaisir」と同じ。ただし、どちらかというと「pour」の方が短く、わかりやすいため、口頭会話向けである。

2. Peggy a déjà fini de préparer sa valise pour partir en voyage. (ぺぎぃは旅行にでかけるための荷物の準備を既に終えた。)
「afin de partir en voyage」と言い換えることも可能だが、その場合には「旅行に行く=最終目標」のようなニュアンスが加わる。単純に「旅行用の荷物をまとめ終わった」と表現したいだけなら、「afin de」は用いることはできない。

3. Pour acheter une maison, il faut de l’argent. (家を買うには、お金が必要だ。)
⇒ ここでは主語がはっきりとしていないため、意思があるものにしか使えない「afin de」の表現はあまり好ましくない。もちろん、「家を買うのは人」なので「Afin d’acheter une maison」と言えなくもないが、ぺぎぃとしては「Pour」の方がよりしっくりくるように感じる。

ぺぎこ
ぺぎこ
ふぅ~ん、結局「pour」が一番便利な表現ということね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そうだね!口頭会話でも筆記でも「Pour」は十分に活躍するから、まずはこの言葉をマスターするのがおすすめだよ!

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1-3. Pour + que + 接続法

解説

Pour + que + 接続法」も「~のために」という意味。
目的(接続法)主語元の文主語異なるの場合に用いる表現。

「Pour」という前置詞は、名詞や不定詞だけでなく、接続詞の「que」と組み合わせることによってPour que + 接続法の形で目的を伝えることもできる。

これは前の章の注意書きでも少し話したが、「Pour」で表される動詞の主語(=接続法の節の主語)が、元の文の主語異なるときにしか用いることができない

例えば、

J’ai acheté du pain pour pouvoir préparer des sandwiches. (サンドイッチを作るためにパンを買ってきました。)

この文では「パンを買った人物」も「サンドイッチを作る人物」も同一人物であるため、「同じ主語」としてPour + 不定詞が用いられる。

それに対し、

J’ai acheté du pain pour que tu puisses préparer des sandwiches. (君がサンドイッチを作れるようにパンを買ってきました。)

この文では「パンを買ってきた人物」は元の文の主語の「Je(私)」で、「サンドイッチを作る人物」は接続法の節の主語の「Tu(君)」である。

このように、元の文(j’ai acheté)の主語と、目的(pour préparer des sandwiches)の主語が異なるには「pour + 不定詞」ではなくpour que + 接続法を用いるのである。

他にも、類義語として「afin que + 接続法」「de façon à ce que + 接続法」「de manière à ce que + 接続法」「de sorte que + 接続法」などの表現を挙げることができる。

ただし、「de façon/manière à ce que」「de sorte que」は殆ど「pour que」と同じ使い方ができるが、文頭にはあまり用いられないという特徴がある。

J’ai acheté du pain pour que tu puisses préparer des sandwiches.(君がサンドイッチを作れるようにパンを買ってきました。)
⇒ J’ai acheté du pain, de manière/façon à ce que tu puisses préparer des sandwiches.
⇒ J’ai acheté du pain, de sorte que tu puisses préparer des sandwiches.

ぺぎぃの意見:全く同じ意味。

Pour que Peggy soit à l’heure, il faut que je me dépêche. (ぺぎぃが間に合うためには、私は急がなければならない。)
De manière/façon à ce que Peggy soit à l’heure, il faut que je me dépêche.
De sorte que Peggy soit à l’heure, il faut que je me dépêche.

ぺぎぃの意見:説明が難しいが、「de manière/façon à ce que」「de sorte que」から始まる文は響きが非常に悪い。文頭では使えない表現だと覚えておくのが無難だろう。

「afin que」の使い方は「afin de」と同じで、「終わりとして~」というニュアンスが込められているため、最終目標に限定された使い方をすることが多い。また、主語が意思をもっているもの(主に人、たまに動物など)ではないときには使うことができない。

例文

1. Je fais cela uniquement pour que tu puisses éprouver du plaisir. (君が喜ぶためだけに、私はこれをしています。)
⇒ 前章の「pour éprouver du plaisir」だけだと「自分が喜ぶため」という意味になっていたのに対し、この文では主語が分かれている。

2. Peggy a fini de préparer la valise pour que Pegiko puisse partir en voyage. (ぺぎぃは、ぺぎこちゃんが旅行に出かけられるように、荷物の準備を終えた。)
⇒ ここでも「荷物の準備を終えた人物」と「旅行に出かけられるようになった人物」は異なるので、「pour que + 接続法」を用いる。「de façon/manière à ce que Pegiko puisse…」「de sorte que Pegiko puisse…」と表現しても良いし、「afin que Pegiko puisse…」と言い換えても良い。

3. Pour que la maison soit propre, il faut faire le ménage. (家がきれいになるためには、掃除をしなければならない。)
⇒ ここでも「きれいになる」と「掃除をする」の主語が異なるため「pour que + 接続法」を用いている。仮に「pour être propre, il faut se laver(きれいになるためには、体を洗わなければならない)」であったなら、主語は同じ人物なので「pour + 不定詞」を用いていた。

ぺぎこ
ぺぎこ
どうしてどうして接続法がいつも出てくるのよ!普通の文でいいじゃないのよ!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
接続詞の「que」が登場する文では接続法が使われることが多いんだよ。そういう言語なんだから仕方がない。

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否定形の目的を表す言葉:「Pour + ne … pas」や「de peur de」、「de crainte que」

一通り目的を表す言葉について紹介と解説が終わったところで、この章では、大きなおまけとして「否定形の目的を表す言葉」について見ていくことに使用。

「Pour」の場合には、基本的には今まで通りの文に、否定形「ne … pas」を付け加えるだけなので、然程難しいことはないが、他にもde peur de」de crainte que」などの珍しい表現についても少し見ていくとしよう。

2-1.「Pour」+ 否定形(ne … pas)

解説

Pour + 不定詞」と「Pour + que + 接続法」の後に否定形「ne … pas」を付け加えると、否定形の目的文になる。

否定形の目的分」とはどういうことなのか?

例えば以下の文があるとしよう:

Peggy a pris son parapluie pour la pluie. (ぺぎぃは、雨のために傘を持った。)

これは「雨のために」というよりは「雨の対策のために」傘を持ったと解釈した方が良いだろう。

つまり、「雨が降る」のが目的ではなく、どちらかというと「雨に降ってほしくないが、降ったときの場合に備えて傘を持った」ということになる。言い換えると、「雨が降っても濡れないように傘を持った」

これをフランス語で表現すると:

Peggy a pris son parapluie pour ne pas être mouillé par la pluie. (ぺぎぃは、雨に濡れないように傘を持った。)

となる。

上の文の主語は「Peggy」、そして「雨に濡れないように」の主語も「Peggy」なので、今回はpour + ne … pas + 不定詞の構造を用いている。

しかし、これが「ぺぎこちゃんが濡れないように~」異なる主語の場合には、1-3.で解説したようにpour + que + 接続法を用いることになるので、否定形の目的分も:

Peggy a pris son parapluie pour que Pegiko ne soit pas mouillée par la pluie. (ぺぎぃは、ぺぎこちゃんが雨に濡れないように傘を持った。)

pour + que + ne … pas + 接続法の構造を用いることになる。

1-2.や1-3.で紹介したように「afin de + 不定詞「de manière/façon à ce que + 接続法などのフレーズに否定形の「ne … pas」を組み合わせてもよい。使い方はそれらの章で解説した通りである。

例文

1. Pour ne pas rater ton train, il va falloir que tu te dépêches. (電車に乗り遅れないようにするためには、(君は)急がなければならない。)
⇒ ここでは「pour + 不定詞」の形に否定形の「ne … pas」を加えているので、「電車に乗り遅れる」のも「急がなければならない」のも同じ主語の「Tu(君)」である。

2. Pegiko a révisé toute la nuit, pour ne pas échouer à son examen. (試験に失格しないように、ぺぎこちゃんは夜通し勉強しました。)
⇒ 「afin de ne pas échouer…」と言い換えても良い。

3. Peggy a prié toute la nuit, pour que Pegiko n’échoue pas à son examen. (ぺぎこちゃんが試験に失格しないように、ぺぎぃは夜通し祈っていました。)
⇒ この文では、2.とは異なり、「試験に失敗しない人物」と「夜通し祈っていた人物」は異なるため、「pour que + 接続法」を用いている。「afin que Pegiko n’échoue pas…」や「de manière à ce que Pegiko n’échoue pas…」などと言い換えても良い。

ぺぎこ
ぺぎこ
「ne … pas」が付いて、否定形になっているだけで、考え方は今までとあまり変わらないわね。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
ね?簡単だろう?

2-2.「De peur / De crainte」+ de + 動詞(不定詞)

解説

De peur + de + 不定詞」と「De crainte + de + 不定詞」は「~を恐れて」という意味。

Pour + ne pas + 不定詞」と似たような意味で用いることができるが、「恐れる」という気持ちが追加される。

2-1.で紹介したPour + ne pas + 不定詞と全く同じような意味で用いることができるフレーズにDe peur de + 不定詞De crainte de + 不定詞という表現も存在する。

これは直訳すると「~を恐れて」という意味になり、何かが起きてしまっては困るときに用いる。

例えば、先ほどの文を再びとると:

Peggy a pris son parapluie pour ne pas être mouillé par la pluie. (ぺぎぃは、雨に濡れないように傘を持った。)

この文は、

Peggy a pris son parapluie de peur d’être mouillé par la pluie.
Peggy a pris son parapluie de crainte d’être mouillé par la pluie.
(ぺぎぃは、雨に濡れるのを恐れて傘を持った。)

などと表現することができる。

「Par crainte de」「Dans la crainte de」などと記されることもある。

一つだけ例外を挙げておくとすると、2-1.の例文の一つに「電車に乗り遅れないようにするためには、(君は)急がなければならない。」というものがあった。

これは和訳からもわかるように、「電車に乗り遅れるのを恐れ、(君は)急がなければならない。」とすることができない。

つまり、「○○をするためには、△△をしなければならない」のような構造の文では、「de peur de」「de crainte de」は使うことができないということがわかる。

(例)

Pour ne pas rater ton train, il va falloir que tu te dépêches. (電車に乗り遅れないようにするためには、(君は)急がなければならない。)

De peur de rater ton train, il va falloir que tu te dépêches. (電車に乗り遅れるのを恐れ、(君は)急がなければならない。)
⇒ 文法的にはOKだが、意味が伝わらない。

例文

1. Dans la crainte de se faire écraser, Peggy attendit le feu vert pour traverser le passage piéton. ((車に)ひかれるのを恐れ、ぺぎぃは青信号を待ってから横断歩道を渡った。)
「pour + ne pas + 不定詞」を用いても良いのだが、そうすると「Pour ne pas se faire écraser」と「pour traverser」で「pour」が重複してしまう。「De crainte de」や「Par crainte de」などでもOK

2. Pegiko a révisé toute la nuit, de peur d’échouer à son examen. (試験に失格しないように、ぺぎこちゃんは夜通し勉強しました。)
⇒ 「pour ne pas échouer…」と同じような意味。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど。「恐れ」の要素が追加されるわけね!

2-3.「De peur / De crainte」+ que + 接続法

解説

De peur + que + 接続法」と「De crainte + que + 接続法」も「~を恐れて」という意味で用いることができる。

本文の主語と、接続法の部分の主語異なるときに使う。

今までの1-2.1-3.2-1.を既に理解していれば、何も難しいことはないが、ここでも接続法は、元の文の主語目的部分の主語異なるときに用いられる

言葉の意味は2-2.と同じく、「~を恐れて」というものである。

例えば:

Peggy a pris son parapluie pour que Pegiko ne soit pas mouillée par la pluie. (ぺぎぃは、ぺぎこちゃんが雨に濡れないように傘を持った。)

この文は、

Peggy a pris son parapluie de peur que Pegiko soit mouillée par la pluie.
Peggy a pris son parapluie de crainte que Pegiko soit mouillée par la pluie.
(ぺぎぃは、ぺぎこちゃんが雨に濡れるのを恐れて傘を持った。)

と言い換えることができる。

ここでもまた、「○○をするためには、△△をしなければならない」のような構造の文では、「de peur que」「de crainte que」は使うことができない。

例文

1. De peur que Pegiko se fasse écraser, Peggy attendit le feu vert pour traverser le passage piéton. (ぺぎこちゃんが(車に)ひかれるのを恐れ、ぺぎぃは青信号を待ってから横断歩道を渡った。)
⇒ ここでは「青信号を待った」のはぺぎぃ、そして「(車に)ひかれる対象となっている」のはぺぎこちゃんなので、異なる主語としての「de peur que + 接続法」を用いている。また、「横断歩道を渡る」人の中には文の主語のぺぎぃも含まれているので、「pour traverser」の部分は「pour + 不定詞」が正しい。

2. Peggy a prié toute la nuit, de crainte que Pegiko échoue à son examen. (ぺぎこちゃんが試験に失格してしまうのを恐れ、ぺぎぃは夜通し祈っていました。)
「de peur que Pegiko échoue…」と表現しても良い。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど!良くわかったですよ!
ぺぎぃ
ぺぎぃ

それは良かった。追加でわからない箇所などがあったらコメント欄に質問してね![/chat2

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