文法:前置詞

フランス語の前置詞「à」、「en」、「dans」の使い分け方

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「フランス語において、英語の「in」を意味する前置詞の「à」「dans」「en」の使い分けについて教えて欲しい」

このような質問を度々見かけるので、本記事では場所に関するフランス語の前置詞の使い分け方について解説していきたいと思う。

本記事の内容
  • 場所の前置詞「à」を使うケースの紹介
  • 場所の前置詞「en」を使うケースの紹介
  • 場所の前置詞「dans」を使うケースの紹介

因みに簡単な自己紹介から始めると、ぺぎぃはフランス生まれでフランス育ちの日仏ハーフである。日本の語学生のように詳しいフランス語の文法についてフランスの学校で教えられたことはないが、どのような場合には前置詞「à」、どのような場合には「en」「dans」を用いるのかは、直感として体に染みついてしまっている。

今回は、そのぺぎぃの直感で感じている前置詞「à」「en」「dans」の使い分け方法を、なるべく日本人の皆さんにも論理的にわかりやすく説明していきたいと思う。この記事を最後まで読めば、大体の場所の前置詞の使い方には困らなくなっていることだろう。

また、後半にはいくつかの練習問題も作成してみたので、自分の理解度を確認したい人は是非ともチャレンジしてみてほしい!

ぺぎぃ
ぺぎぃ
それでは、授業開始だ!
ぺぎぃのフランス語講座~フランス語文法【まとめページ】このページでは、今までにぺぎぃが作成してきた「フランス語の文法」に関する記事をまとめている。興味がある方は是非とも参考にしていただければ嬉しい。...

一般的な名詞に対する前置詞「à」、「en」、「dans」の使い分け方

フランス語の前置詞「à」「en」「dans」の使い分け方は大きく

・その後にくる名詞が一般名詞

・その後にくる名詞が地名

によって変わってくる。

まず本章では、地名ではない一般名詞」に対する前置詞「à」「en」「dans」の使い分け方について解説していく。地名」については、2章目をご覧ください。

1-1. 前置詞「à」=「○○に/○○にて」

まず、前置詞「à」について解説しよう。この前置詞は、一般名詞に対しては「○○に」「○○にて」を意味する。英語に置き換えると「to ○○」「at ○○」に該当する。

また、この前置詞は定冠詞「la」「le」と一緒に使われるため、次に来る名詞が男性名詞である場合には「à + le = au」に変化する

Peggy est à l’école.(ぺぎぃは学校にいる)

Pegiko va au supermarché acheter du savon.(ぺぎこはスーパーに石鹸を買いに行きます)
⇒ 「le supermarché」は男性名詞なので、前置詞「à+le = au」を用いる。

On se donne rendez-vous à la gare.(駅で待ち合わせましょう)
⇒「駅にて」という意味なので、前置詞「à」を用いる。

ニュアンスとしては、「その場所に」ということが伝えたい場合に用いるのであって、建物の中なのか外なのかはあまり関係ない

ぺぎこ
ぺぎこ
じゃあ、3つ目の例文の「à la gare」で待ち合わせというのは、駅の正面でもあり得るし、改札内でもあり得るということね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
その通りだよ。ぺぎぃだったら、「à la gare で待ち合わせね!」と言われた場合、とりあえず駅の正面で待機して相手からの連絡を待つかな...

1-2. 前置詞「dans」=「○○の中に」

次に、前置詞「dans」について解説する。この前置詞は、一般名詞に対しては「○○の中に」という意味だと理解しておけばよい。英語に置き換えると、「in ○○」「inside ○○」に該当する。

Peggy est dans l’école.(ぺぎぃは学校の中にいる)
⇒ 例えば、「ぺぎぃはまだ学校にいるよ」は「Peggy est encore à l’école」だが、ぺぎぃを学校まで迎えに来て、「あれ?見当たらないな、まだ校舎の中かな?」となった場合、「Peggy est encore dans l’école.」となる。

Pegiko est montée dans la voiture.(ぺぎこは車に乗った)
⇒ 通常、「○○に乗る」という動作は、「○○の中に入る」ということと意味が等しいので前置詞「dans」を使うことになる。しかし「馬に乗る」など、中に入ることができないものに対しては「monter à cheval」と、前置詞「à」を用いるので注意。また、その場合には何故か冠詞は使わない。

On se donne rendez-vous dans la gare.(駅内で待ち合わせましょう)
⇒「駅の中」という意味なので、建物の中まで入る必要がある。

前置詞「dans」前置詞「à」の使い分け方は極めて簡単だと考えてよい。基本的に「○○の中に」という意味を込める必要があったり、「monter dans(○○に乗る)」のように自動的に「中に入る動作」が生じる場合には全て前置詞「dans」にしておいて、他の「○○に」「○○にて」前置詞「à」を用いておけばよい。

たまに、前置詞「à」「○○に行く」動作があるときに使って、前置詞「dans」「○○の中にいる」動作がないときに用いると言う人がいるが、これはぺぎぃからすれば間違い

例えば、同じ動詞「aller(行く)」を用いても:

  • Peggy va à la voiture.(ぺぎぃは車に向かう)
  • Peggy va dans la voiture.(ぺぎぃは車の中に入る)

と、前置詞「à」前置詞「dans」の両方を用いることができるし、他にも動作がある動詞を用いても:

  • Peggy plonge dans la piscine.(ぺぎぃはプールに飛び込んだ)

と、前置詞「dans」を使うことができるからである。

ぺぎこ
ぺぎこ
他にも、人の家に行くときは「aller à la maison」ではなく、「aller chez」と言ったりするわね。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そうだね。前置詞「chez」についてもここで話してしまうと、少し長くなってしまうから、必要だったらまたの機会に説明してあげるよ。

1-3. 前置詞「en」=移動手段に対して

最後に、前置詞「en」について解説する。正直に申し上げると、この前置詞は結構厄介で、あまり「この場面で使えばよい」みたいな定義は見つからなかった。

しかし、簡単に言えば、「移動手段」について話すときにこの前置詞を用いていれば問題はない。たま例外があったりするが、日本語に置き換えると基本的には「○○で」、英語では「by ○○」に該当する。

Peggy rentre chez lui en train.(ぺぎぃは自宅に電車で帰る)
⇒ 「電車で帰る」と移動手段についての話なので、前置詞「en」を用いる。「Peggy rentre chez lui dans le train」と言っても文法的には成立するが、かなり違和感を感じる。なぜなら意味合いとしては、電車の中にぺぎぃの家があるような響きになるからである。

Allez! En voiture!(さあ!車に乗りましょう!)
⇒ ここが少し説明がつかない難しい「en」の使い方。文法的には、「Allez! Dans la voiture!」と言っても別に何の問題もなさそうだが、何故かここでは前置詞「en」を用いることになる。考え方としては「Montez dans la voiture(車に乗ってください)」ではなく、「Nous allons partir en voiture(車で出発しますよ)」というニュアンスだと捉えておけばよい気がする。

× On se donne rendez-vous en gare.
⇒ ぺぎぃからしては、文法的にも響き的にもいけそうな気がするのだが、基本的に移動手段以外の名詞に関しては、前置詞「à」前置詞「dans」のみを使い分けたほうがよい。

ちなみに「徒歩」も移動手段の一つであるが、その時に限っては何故か前置詞「à」を用いて「à pied(徒歩)」と言う。

「走って」の場合には「en courant」なので、移動手段としての前置詞「en」を用いるルールは適用される。

ぺぎこ
ぺぎこ
まぁ、とりあえず移動手段について話すときには「en」、その他の一般名詞に関しては状況によって「à」「dans」を使い分けると考えておけば良いのね?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
そういうことになるね。説明が足りなくて申し訳ない。

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地名に対する前置詞「à」、「en」、「dans」の使い分け方

さて、では一般名詞に対する前置詞「à」「en」「dans」の使い分け方について説明し終わったので、次は「地名」に対する前置詞「à」「en」「dans」の使い分け方について解説していこう。

ここでは考え方が一般名詞と完全に異なるので、注意が必要である。

2-1. 町の名前に対する前置詞「à」と「dans」の使い分け方

まずは Paris New-YorkTokyo などの町(Ville)の名前から説明していこう。

基本的に前置詞「à」を用いる

基本的に町の名前に関して話すときには99%前置詞「à」を用いる。なので、色々と細かいニュアンスを覚えるのが面倒な方は、「à + 町の名前」と覚えておけばよい。

Peggy habite à Paris.(ぺぎぃはパリに住んでいる)

Pegiko travaille à Tokyo.(ぺぎこは東京で働いている)

Nous allons à Sydney pendant les grandes vacances.(夏休みにシドニーに行きます)

「○○の内部で」と伝えたいときにだけ「dans」を用いる

例外的に「○○の内部で」と伝えたいときには、「dans + 町の名前」を用いてもよい。

Peggy habite dans Paris.(ぺぎぃはパリの内部に住んでいる)
⇒ 「パリの街の中に住んでいる」と強調したい場合に用いる。à Paris」はシンプルに「パリdans Paris」「パリ20区」と言えば何となくニュアンスがとらえやすいだろうか?

Pegiko travaille dans Tokyo.(ぺぎぃは東京の中で働いている)
⇒ 上と同じく、à Tokyo」がシンプルに「東京で」という意味なのにたいして、dans Tokyo」というのは「東京23区で」というニュアンスになる。

× Nous allons dans Sydney pendant les grandes vacances.(夏休みにシドニーの中に行きます)
⇒ この文では違和感しか感じないため、前置詞「dans」を用いない方がよいだろう。意味合いとしては「今まではシドニーの外回りまでは行ったことがあるが、実際にまだ街には入っていない、夏休みにはその第一歩を踏み出すんだ」みたいなことになるが、シンプルにà Sydney」と言えばよい。

ぺぎこ
ぺぎこ
なるほど。いちいち微妙なニュアンスを考えるのが面倒くさいので、ぺぎこは「町の名前には前置詞 à を用いる」とだけメモしておくですよ。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
それがいいよ!面倒な例を覚えておく必要はない。

2-2. 県や地方に対する前置詞「en」と「dans + le」の使い分け方

続いて、町よりは少し大きな県(Département)地方(Région)に対す前置詞の使い分け方について説明していこう。

女性名詞:前置詞「en」を用いる

基本的に 地方(Région)の名前が女性名詞である場合には、前置詞「en」を用いると覚えておけばよく、これは県(Département)の時にも同じことが言える。

ぺぎぃの感覚では、このルールは地方(Région)に関してはおそらく99%正解で、県(Département)に関してはおよそ80%の正解率だと思う。

なお、どの名詞が男性名詞で、どの名詞が女性名詞か見分けるのは難しいが、大体語尾に「e」が付く名詞は女性名詞だと考えておけばよい。例外も存在するが、まぁ、地方の名前なんかめったに使わないし問題ないだろう。

Peggy habite en Haute-Savoie.(ぺぎぃはオート・サヴォアに住んでいる)

Pegiko travaille en Bretagne.(ぺぎこはブルターニュ地方で働いている)

Nous allons en Corse pendant les grandes Vacances.(夏休みにコルシカ島に行きます)

たまに例外として、前置詞「dans + la」を用いる地方も存在する。

  • dans la Creuse
  • dans la Marne
  • dans la Meuse

男性名詞:前置詞「dans + le」を用いる

同じように、地方(Région)県(Département)の名前が男性名詞である場合には、前置詞「dans」と定冠詞「le」を用いると覚えておこう。

Peggy habite dans le Gers.(ぺぎぃはジェースに住んでいる)

Pegiko travaille dans le Nord-Pas-de-Calais.(ぺぎこはノール・パ・ド・キャレ地方で働いている)

Nous allons dans le Jura pendant les grandes Vacances.(夏休みにジュラに行きます)

複数系の名詞:前置詞「dans + les」を用いる

そして一番簡単なのは、複数形の地名である。これらには必ず前置詞「dans」と定冠詞「les」を用いる

Peggy habite dans les Yvelines.(ぺぎぃはイヴリーヌに住んでいる)

Pegiko travaille dans les Landes.(ぺぎこはランド地方で働いている)

Nous allons dans les Alpes-Maritimes pendant les grandes Vacances.(夏休みにアルプ・マリティームに行きます)

ぺぎこ
ぺぎこ
ただでさえ普通の名詞の性別がわからないのに、地方の性別まではわかるわけないですよ!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、確かに。ぺぎぃもほとんど直感に頼っているだけだから、地道に覚えていくしかないのかもね。ただし、地方はあまりめったに会話に出ることもないから、町には「à」、そして国にはこれから説明する前置詞、とだけ覚えていれば上出来だよ!
フランス語の男性名詞と女性名詞の見分け方【具体例付き】フランス語を学ぶ上で、日本人が結構つまずくのが、男性名詞と女性名詞の見分け方である。本章では、男性名詞と女性名詞の見分け方について、ぺぎぃが調べた限りのことを記載していこうと思う。...

2-3. 国に対する前置詞「à + le = au」と「en」の使い分け方

最後に、国の名詞に対する前置詞の使い分け方について解説していこう。心配なくとも地方の名詞よりかは見分け方がはっきりとしているので、覚えやすいと思う。

女性名詞:前置詞「en」を用いる

ここでも、男性名詞・女性名詞で使われる前置詞は異なってくる。「またか!」と思ったかもしれないが、国の場合の見分け方は簡単で、頭文字が母音、または語尾に「e」が付く国は99%女性名詞”扱い”だと考えればよい。

そして女性名詞の国に対しては、前置詞「en」を用いる。

Peggy habite en France.(ぺぎぃはフランスに住んでいる)
⇒ 語尾に「e」が付くので「la France」は女性名詞。

Pegiko travaille en Iran.(ぺぎこはイランで働いている)
⇒ 実際は「l’Iran」という名詞は男性名詞であるのだが、頭文字が母音なので、ここでは女性名詞”扱い”として前置詞「en」が用いられる。

Nous allons en Argentine pendant les grandes Vacances.(夏休みにアルゼンチンに行きます)
⇒ 語尾に「e」が付くので「l’Argentine」は女性名詞。

例外として、語尾に「e」が付いても女性名詞として扱われない国に、以下の6カ国が挙げられる。逆に言えば、以下の国以外で語尾に「e」が付く国に対しては、必ず前置詞「en」を用いることになる。

  • le Belize(ベリーズ)
  • le Cambodge(カンボジア)
  • le Mexique(メキシコ)
  • le Mozambique(モザンビーク)
  • le Suriname(スリナム)
  • le Zimbabwe(ジンバブエ)
ぺぎこ
ぺぎこ
確かに、地方の名前の時よりは例外がはっきりとしていてわかりやすいかも!

男性名詞:前置詞「à + le = au」を用いる

同じように、国の名前が男性名詞、つまり頭文字が子音であり、且つ語尾が「e」で終わらない国である場合には、前置詞「à」定冠詞「le」の組み合わせである前置詞「au」を用いる(注意:例外として先ほど紹介したメキシコなどの6つの国も男性名詞として扱われる)

Peggy habite au Japon.(ぺぎぃは日本に住んでいる)
⇒ 頭文字が子音であり、語尾が「e」で終わらないので、「le Japon」は男性名詞。

Pegiko travaille au Brésil.(ぺぎこはブラジルで働いている)
⇒ 頭文字が子音であり、語尾が「e」で終わらないので、「le Brésil」は男性名詞。

Nous allons au Portugal pendant les grandes Vacances.(夏休みにポルトガルに行きます)
⇒ 頭文字が子音であり、語尾が「e」で終わらないので、「le Portugal」は男性名詞。

例外として、いくつかの島国は、定冠詞「le」を用いずに前置詞「à」のみを付けたりする:

  • Je pars à Cuba.(私はキューバに行きます)
  • J’habite à Madagascar.(私はマダガスカル島に住んでいます)
ぺぎぃ
ぺぎぃ
あと小さな島とかも、たまに前置詞「à」を用いたりするよ。例えば「à Hawaï」「à Tahiti」「à Okinawa」のようにね!

複数形の名詞:前置詞「à + les = aux」を用いる

そして最後に、国の名前が複数形の名詞である場合には、前置詞「à」定冠詞「les」の組み合わせである前置詞「aux」を用いる

Peggy habite aux Pays-Bas.(ぺぎぃはオランダに住んでいる)

Pegiko travaille aux Etats-Unis.(ぺぎこはアメリカ合衆国で働いている)

ぺぎこ
ぺぎこ
複数形の国はあまりないから、これは覚えるのが一番簡単ね!

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練習問題

3-1. 前置詞(+定冠詞)を用いて穴を埋めよ(一般名詞編)

1. Demain je pars ___ montagne ___ voiture.(明日は山に車で出かけます)

2. Désolé, je n’ai pas pu décrocher tout à l’heure! J’étais ___ salle de bain.(さっきは電話に出られなくてごめんね!お風呂場にいたの。)

3. Peggy, pourrais-tu aller acheter du pain ___ boulangerie?(ねぇぺぎぃ、パン屋にパンを買いに行ってくれない?)

4. Allez! Sautez tous ___ eau!(さぁ!みんな水に飛び込んでください!)

5. Comment ça, tu es venu ___ pied!? Je pensais que tu allais venir ___ bus!(何!?徒歩で来たのか!?バスで来ると思っていたよ)

6. Je n’ai pas envie d’aller ___ école!(学校に行きたくない)

7. Rentrons ___ maison, il commence à faire froid.(家に帰りましょう、少し冷えてきました)

8. ___ jungle, terrible jungle, le lion est mort ce soir.(ジャングルの中、とても険しいジャングルの中で、ライオンは今夜死んだ)

3-2. 前置詞(+定冠詞)を用いて穴を埋めよ(地名編)

1. Alors? Comment se passe ta vie ___ France?(それで?フランスの生活はどうですか?)

2. Mes parents habitent ___ Gers et mes grands-parents habitent ___ Bretagne.(両親はジェースに住んでいて、祖父母はブルターニュ地方に住んでいます)

3. Tu travailles ___ Tokyo? Je pensais que tu habitais ___ Kansai.(東京で働いているの?関西に住んでいると思っていたよ)

4. Le tacos est un plat très commun ___ Mexique.(タコスはメキシコで非常に一般的な料理です)

5. Tokyo n’est pas ___ Chine mais ___ Japon!(東京は中国ではなく日本にあります!)

6. Pour les grandes vacances, je voudrais aller soit ___ Espagne, soit ___ Portugal.(夏休みには、スペインかポルトガルに行きたいです)

7. Je suis né ___ Perpignan, ___ Pyrénées-Orientales ___ Occitanie.(僕はオクシタニー地方のピレネー・オリエンタルという県の、ペルピニョン市で生まれました)

8. Avant de venir travailler ___ France, elle vivait ___ Madagascar.(フランスに働きに来る前は、彼女はマダガスカル島に住んでいた)

回答&解説

4-1. 前置詞(+定冠詞)を用いて穴を埋めよ(一般名詞編)

1. Demain je pars à la montagne en voiture.(明日は山に車で出かけます)

2. Désolé, je n’ai pas pu décrocher tout à l’heure! J’étais dans la salle de bain.(さっきは電話に出られなくてごめんね!お風呂場にいたの。)

3. Peggy, pourrais-tu aller acheter du pain à la boulangerie?(ねぇぺぎぃ、パン屋にパンを買いに行ってくれない?)

4. Allez! Sautez tous dans l’/à l’eau!(さぁ!みんな水に飛び込んでください!)

5. Comment ça, tu es venu à pied!? Je pensais que tu allais venir en bus!(何!?徒歩で来たのか!?バスで来ると思っていたよ)

6. Je n’ai pas envie d’aller à l’école!(学校に行きたくない)

7. Rentrons à la maison, il commence à faire froid.(家に帰りましょう、少し冷えてきました)

8. Dans la jungle, terrible jungle, le lion est mort ce soir.(ジャングルの中、とても険しいジャングルの中で、ライオンは今夜死んだ)

1. Demain je pars à la montagne en voiture.
「山に出かける」は通常、partir à la montagne という。また、場合によっては「山の中に入る」という意味で partir dans la montagne ということも可能。partir en montagne も、山を一定の地域として捉えるなら、文法的にも響き的にもOKだが選択肢としては△。「車で」に関しては移動手段なので前置詞「en」しか用いることはできない。

2. J’étais dans la salle de bain.
風呂場の「中に」いたから電話に出られなかったので、前置詞「dans」が正解。

3. à la boulangerie
⇒ パン屋「に」買いに行くのであって、パン屋「の中に」買いに行くとは言わない。

4. Sautez tous dans l’/à l’eau!
⇒ これは言いたいことによって前置詞「dans」前置詞「à」のどちらとも正解。「水の中に飛び込め」という場合には「dans l’eau」、「水に飛び込め」という意味では「à l’eau」を用いる。

5. 基本的に移動手段には前置詞「en」を用いるが、「徒歩」は「à pied」と言うと覚えておこう。

6. aller à l’école
⇒ 学校に行くは aller à l’école、aller dans l’école は「校舎の中に入る」である。

7. à la maison
⇒ 文法的には rentrons dans la maison でも文法的には正しいが、意味が異なる。今回は、「寒いから家に帰りましょう」なので rentrons à la maison が正解。状況による。Rentrons dans la maison は「家の中に入りましょう」という意味である。

8. Dans la jungle
⇒ 「ジャングルの中で」なので、前置詞「dans」を用いるのが正解。因みにこれは『ライオンキング』に出てくる歌の歌詞である。

4-2. 前置詞(+定冠詞)を用いて穴を埋めよ(地名編)

1. Alors? Comment se passe ta vie en France?(それで?フランスの生活はどうですか?)

2. Mes parents habitent dans le Gers et mes grands-parents habitent en Bretagne.(両親はジェースに住んでいて、祖父母はブルターニュ地方に住んでいます)

3. Tu travailles à Tokyo? Je pensais que tu habitais dans le Kansai.(東京で働いているの?関西に住んでいると思っていたよ)

4. Le tacos est un plat très commun au Mexique.(タコスはメキシコで非常に一般的な料理です)

5. Tokyo n’est pas en Chine mais au Japon!(東京は中国ではなく日本にあります!)

6. Pour les grandes vacances, je voudrais aller soit en Espagne, soit au Portugal.(夏休みには、スペインかポルトガルに行きたいです)

7. Je suis né à Perpignan, dans les Pyrénées-Orientales en Occitanie.(僕はオクシタニー地方のピレネー・オリエンタルという県の、ペルピニョン市で生まれました)

8. Avant de venir travailler en France, elle vivait à Madagascar.(フランスに働きに来る前は、彼女はマダガスカル島に住んでいた)

1. en France
la France は語尾に「e」が付く国なので、女性名詞。すなわち前置詞「en」を用いる。

2. dans le Gers / en Bretagne
le Gers は男性名詞の県なので前置詞「dans」la Bretagne は女性名詞の地方なので前置詞「en」を用いるのが正解。

3. à Tokyo / dans le Kansai
Tokyo は東京都を示すので、厳密に言えば「町」ではなく「都道府県」に当たるのであるが、世界的には「町」としての扱いを受けるているため前置詞「à」を用いるのが正解。Kansai に関しては地方なので、男性名詞なら前置詞「dans」、女性名詞なら前置詞「en」を用いるが、響きからは男性名詞っぽいので(?)前置詞「dans」を用いるのが正解である。

4.  au Mexique
le Mexique は語尾に「e」が付くが男性名詞である例外の国の一つであるため、前置詞「à」を用いる。他にも le Belize, le Cambodge, le Mozambique, le Suriname, le Zimbabwe と、合計6ヵ国例外が存在する。

5.  en Chine / au Japon
la Chine は語尾に「e」が付く国なので女性名詞の前置詞「en」le Japon は頭文字が子音であり語尾に「e」が付かない国なので男性名詞の前置詞「à + le = au」を用いる。

6. en Espagne / au Portugal
⇒ 5.と同じ。

7. à Perpignan / dans les Pyrénées-Orientales / en Occitanie
Perpignan は町なので前置詞「à」les Pyrénées-Orientales は複数形の県なので前置詞「dans」+定冠詞「les」、そして Occitanie は女性名詞の地方であるため前置詞「en」を用いる。

8. en France / à Madagascar
⇒ フランスは1.と同じ理由で前置詞「en」を用いる。また Madagascar に関してはいくつかの例外的な島国として前置詞「à」のみが正解。他にも Cuba なども同じ例外仲間としてある。

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POSTED COMMENT

  1. ミミ より:

    Peggy さま 
    日本の市、県、地方 も同じ法則で考えたらいいのでしょうか。
    ただ 日本の場所には男女の性が決められてないので、どう書けばいいか迷います。例えば、浦和市、埼玉県、関東 はa Urawa en Saitama か Dans le Saitama Kanto はどうなりますか。お時間ある時教えてください。
    宜しくお願いします。

    • onsenpeggy より:

      ミミさん、コメントありがとうございます!

      難しいご質問ですね。確かに日本の市、県、地方については性別の判断が難しいため、どの前置詞を用いるのか複雑です。
      個人的に最も自然に聞こえるのは「à Urawa」と「dans le Kanto」ですが「Saitama」に関しては非常に迷いどころです。

      本来なら「埼玉県」は、フランス語の「en Auvergne」などと同じように「En Saitama」となり、「A Saitama」と言うと「さいたま市」の方になるはずなのですが、実際には「En Saitama」よりは「A Saitama」や「A Kanagawa」、「A Hokkaido」、「A Aichi」などと言う方が耳障りが良い気がします。
      どうしても迷う場合には「A Urawa, dans la préfecture de Saitama」や「Dans la préfecture de Saitama, dans le Kanto」と表現するのが最も適切な気がします。少し長く感じてしまう人もいるかもしれませんが、こうはっきりと「dans la préfecture de」と書くことにより「さいたま市」ではなく「埼玉県」について話していることが明確になります。

      地方については「Dans le Kanto」や「Dans le Kansai」などと「Dans le」を付けることが多い気がしますが、場合によっては「A Hokkaido」、「A Shikoku」、「A Kyushu」と言った方が自然に聞こえる気がします。完全に感覚の話なので難しいですが、おそらく日本の地図上で外国人に大体の場所がイメージできるときには「A ○○」と言って、もうすこし境界線があやふやなときには「Dans le ○○」を用いるのかなと思います。
      例えば、「A Hokkaido」や「A Okinawa」と言うと、大体の場所が地図上でイメージできるのですが、「Dans le Kanto」や「Dans le Kansai」と言われても、どこからどこまでが関東で、どこからどこまでが東北や関西なのかよく知らないフランス人が多い気がします。「A Tottori」や「A Kanagawa」もおそらく同じような原理で、神奈川県に関しては非常に広いのですが、人々のイメージとしては「大体東京都の南にある横浜市がある部分が神奈川だろう」みたいなイメージが強いため、自然に聞こえるのだと思います。

      明確にしたい場合には、やはり「A Yokohama, dans la préfecture de Kanagawa, dans le Kanto」と表現するしかないのかなと思います。(^▽^;)

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