文法:代名詞

フランス語の「Lequel」や「Laquelle」について~疑問代名詞編

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フランス語には「Lequel」「Laquelle」という複雑な単語が存在する。

前回の記事では、これらの言葉の関係代名詞としての使い方について紹介してきたが、今回の記事では疑問代名詞としての使い方についても解説していこう。

非常に良く似ている疑問代名詞「Quel」「Quelle」との違いにも注意すべきである。

本記事の内容
  • 疑問代名詞「Lequel」や「Laquelle」の使い方
  • 疑問代名詞「Quel」や「Quelle」の使い方
ぺぎぃ
ぺぎぃ
ちなみに「Lequel」「Laquelle」の関係代名詞としての使い方についても知りたいという方は、以下の記事をどうぞ!
フランス語の「Lequel」や「Laquelle」について~関係代名詞編フランス語には「Lequel」や「Laquelle」という複雑な単語が存在する。これらの言葉は定冠詞の「le / la」と疑問詞の「quel / quelle」の組み合わせとして考えてもよいが、実は関係代名詞として用いることもできるのである。...

疑問代名詞:「Lequel / Laquelle / Lesquels …」

1-1. 疑問代名詞「Lequel」や「Laquelle」の使い方

解説

疑問代名詞の「Lequel」「Laquelle」は、基本的に「どれだ?」という意味。
複数の物や人の中から選択肢を尋ねるときに用いる。

おそらく、関係代名詞編のときよりも使いやすいと思うが、フランス語の「Lequel」「Laquelle」疑問代名詞にすると「どれ?」「どっち?」という意味になる。

英語に例えてみると、「Which one(s)」になるだろうか?

例えば

Quelle est ton idée? (あなたの考えは何ですか?)

という時には、疑問代名詞「Quelle」「何ですか?」という意味になるが、

Laquelle est ton idée? (あなたの考えはどれですか?)

と表現すると、「Laquelle」という疑問代名詞「ここにある考えの中で、あなたの提案した考えはどれですか?ということになる。

基本的には、

  • Lequel / Laquelle + 動詞
  • Lequel / Laquelle de ○○ + 動詞

のいずれかの形を用いる。

1-2.「Lequel」や「Laquelle」を用いた例文

1. Entre Peggy et Pegiko, lequel préfères-tu? (ぺぎぃとぺぎこの中で、お気に入りはどっち?)
「Lequel d’entre eux」という意味。

2. Avec laquelle de ces voitures pars-tu en voyage? (この車のうち、どれに乗って旅行へ行くんだい?
⇒ このように「Avec」などの前置詞と一緒に用いることもできる。

3. Lesquels sont à vous? (あなたのはどれとどれですか?)
⇒ 色々なシチュエーションが考えられるが、例えば「Parmis les stylos qui sont sur la table, lesquels sont à vous?」と言うことができる。

ぺぎこ
ぺぎこ
たしかに、関係代名詞の時とはかなり違う使い方をするわね。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
でも何となく、疑問代名詞のほうが使い方がわかりやすいでしょ?

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疑問代名詞:「Quel / Quelle / Quels …」

2-1. 疑問代名詞「Quel」や「Quelle」の使い方

解説

疑問代名詞の「Quel」「Quelle」は、属詞として動詞の「être」と使われることがあり、その際には「何だ?」「誰だ?」という意味になる。

非常に形が良く似ているため、混乱する方が多いと思うが、疑問代名詞「Quel」「Quelle」は、後に動詞の「être」が続くとき、「どれだ?」ではなく「何だ?」「誰だ?」という意味になる。

類義語として、Quel / Quelle est ○○?」は多くの場合「C’est quoi/qui ○○?」と言い換えることがができる。

なお、後ろに名詞が続くときには「何だ?」ではなく「どの~」「どっちの~」という意味になるので注意が必要である。

(例)

1. Quelle boutique préfères-tu? (どのお店が一番好きなの?)

2. Quelle est ta boutique préférée? (あなたの一番好きなお店は何?)

3. Quelle est cette boutique? (このお店は何ですか?)

1.のフレーズではQuelle + boutique(名詞)」の造りが用いられているため、「Quelle」「何だ?」ではなく「どの~」の意味になる。

2.のフレーズでは、和訳したときには「あなたの一番好きなお店はどれ?」ということも不可能ではないが、Quelle est ta boutique préférée?」の意味合いとしては「複数の選択肢の中から一つ選んで」というよりは「好きなお店の名前は何?」に違いため、「どれですか?」よりも「何ですか?」の方がしっくりとくる。

3.Quelle + être」なので「何だ?」という意味。

2-2.「Quel est ○○」や「Quelle est ○○」を用いた例文

1. Quel est ton avis? (君の意見は何だ?/君の意見はどうだ?)

2. Quelle est cette personne? (この人は誰ですか?)
⇒ 「Quelle + être」なので、「どの人ですか?」ではなく「この人は誰ですか?」という意味になる。

3. Quelles sont vos compétences linguistiques? (あなたの言語能力にはどんなものがありますか?)
⇒ きれいに和訳すると「どんなものがありますか?」となるが、言いたいことは「話せる言語は何ですか?」に近い。

4. Quel est votre numéro de téléphone? (あなたの電話番号は何ですか?)

ぺぎこ
ぺぎこ
後ろに名詞が続くときと、動詞の「être」が続くときの意味の違いがわかるのには、もう少し時間がかかりそうですよ。
ぺぎぃ
ぺぎぃ
まぁ、たしかに。単語として「Quel / Quelle」で覚えるのではなく「Quel + 名詞」「Quel + être」の表現として覚えたほうが良いかもしれないね。

【動画で学ぼう】フランス語の「Lequel」や「Laquelle」について~疑問代名詞編

本記事の内容はぺぎぃのYoutubeチャンネルでも説明しているので、フランス語の発音を聞いて勉強してみたいという方は、是非以下のリンクからご覧ください。

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