「ブログに自分でイラストを描いて載せたいけど、どうすれば上手な絵が描けるの?」「おすすめのペンタブレットは?」
今回は、フランス語とは無関係ながら、上のような読者の質問に答えていこうと思う。
- ブログでイラストを描くためにおすすめのペンタブレット【XP-PEN】
- 実際に当サイトでイラストを描いている方法を紹介【超初心者向け】
見てもらえればわかるように、当サイト『温泉ペンギンのたしなみ』では、初期のころから頭にチューリップが生えたペンギン(自称:温泉ペンギン)のイラストをアイキャッチ画像として投稿し続けている。決して上手い絵とは言い難いが、個人的には割と気に入っている。イラストなどと言うものは、自分で気に入りさえすればよいのである!
そこで本記事では、「今度自分もブログを始めて、独自のイラストを投稿してみたい」という方のために、ぺぎぃがイラストを描くときに用いているペンタブレットと、実際にイラストを描き始めるところから完成させるまでの簡単なプロセスを紹介しよう。
絵を全く描いたことがない方でも、30分あればぺぎぃと同レベルのイラストを描くことが可能になるので、気になる方は、是非とも最後までお付き合いいただきたい。
目次
ブログでイラストを描くためにおすすめのペンタブレット【XP-PEN Star G430S】
当サイトで使っている、超初心者にもおすすめのペンタブレットはこちら:
これが実際にぺぎぃが 『温泉ペンギンのたしなみ』を立ち上げた初期から愛用しているペンタブレットである。
「いやぁ...3000円かぁ...そんなものにお金を費やすよりも、紙にペンで書いた画像をスクショしたり、マウスで適当に描いておけばいいんじゃね?」と思った、そこのあなた!
全く同感である。
ぺぎぃも当初は、絵なんか工夫をすれば無料で描くことができるのに、3000円も払ってペンタブレットを購入する必要があるのか全くの疑問であった。
特にこいつは「イラスト入門用」と書かれているように、超初心者向けのタブレットである。
すなわち、「あってもなくても変わらないのではないか?」「そもそも中途半端なペンタブレットを買うよりは思い切って5000円や1万円のしっかりとしたものを買うべきなのではないか?」と考えたりもした。
しかし、これだけは言っておこう。
購入から3年経った今、もはやこのペンタブレットは当サイトを運営する上で必需品。いつ壊れてしまうのか常におどおどしているくらいである。
もし、「これからブログを始めて自分のイラストを投稿してみたい」とか、「既にブログを書いているけど、少し自分のイラストを載せて個性を出したい」という方には間違いなくおすすめのペンタブレットなので、是非検討リストに加えて見てもらいたい。
1-1. ペンタブレット「Star G430S」のメリット
そもそも、何故「こんなものに3000円もかけてたまるか!」と思っていたぺぎぃが、結局ペンタブレットを購入してしまったのか?
それは、
- 購入価格が他のタブレットと比べて安い
- 「イラスト入門用」と初心者にも使いやすいという言葉に釣られた
- アマゾンの評価が高く、人気のタブレットだった
の3つの理由からである。
そして、今だから言えるが、実際にこれらの3つの点は全てその通りであった。
価格について
まずは価格についてだが、3000円と言うのは個人的には大金である。これだけあれば、ブログの1年分のドメイン料が払えるし、吉野家の牛丼で例えれば10杯も食べられる。
しかし、後々考えてみると、この3000円のおかげで大きなリターンとして得られたものがある。それは時間である。
紙に絵を描く時間、マウスで描く時間、上手く書けておらずやり直す時間、「やはりペンタブレットの方が良いのかな?」と迷う時間、「いやいや高いから自力で何とかしてやる」と再びマウスに戻る時間、「う~む、やはりマウスでは満足いかないな」と再度考え直す時間...
このペンタブレットを購入するまでは、このような不要な時間が永遠とループしていた記憶がある。それを、スパッと決心してペンタブレットを購入することによって、「迷いの時間」や「絵を描きなおす時間」を全て消し去ることができた。
また、さらに言えば、「絵を紙に書いて、そこからPC画像にする」とか、「マウスだけで何とか絵を完成させる」とかにだらだらと時間を費やすよりも、実際にペンタブレットでさらっと絵を描いてしまうほうがはるかに効率的であった。結果も、当然ペンタブレットの方が質が良い。
画質の比較
それでは、実際に「手描き」、「マウス」、「ペンタブレット」で描いた同じ画像を比べてみよう:
ぺぎぃ&ぺぎこ / 手描き(所要時間:2分17秒)
ぺぎぃ&ぺぎこ / マウス描き(所要時間:9分57秒)
ぺぎぃ&ぺぎこ / ペンタブレット描き(所要時間:11分22秒)
...いかがだろうか?
個人的な感想としては、以下の通り:
- 紙にペンで描いたイラストの場合、一番早く骨組みを仕上げることができるが、ぺぎぃの場合はそこからは技術力がないため、色を塗ることもできず、白黒止まりとなってしまう。ブログなどのイラストにするには今一つパンチ力が足りない。また、画像をPCに取り込む際に、いくらかのタイムロスもかかってくることも忘れてはいけない。
- パソコンのマウスを駆使してイラストを描いた場合、色を直接塗ることができるので、格段と品質は向上するが、キャラクターの微妙な曲線やサイズ感を出すのが一筋縄ではいかないため、何度も描き直しが必要になってくる。
- ペンタブレットを使用して描いたイラストの場合は、手描きで描いたイラストとほぼ同等の品質が保たれるうえに、直接色を塗ることができるのでタイムロスが少ない。
ちなみに、今回の場合、パソコンのマウスで描いた絵は一切描き直しをせずに一発撮りで9分57秒かかったのに対し、ペンタブレットの絵は調子にのって影なども付け加えたにも関わらず、11分22秒と僅か1分25秒の差しか生まれなかった。
つまり、もっと細かい背景や、複数の人物を描いたりするとなると、明らかにペンタブレットの方に分が出てくることは間違いがない。
使い勝手について
最後に、ペンタブレット「Star G430S」で最も気に入った部分が、使いやすさである。
このペンタブレットは、基本的にパソコンにUSBで接続するだけですぐに使うことができるので、マウスやキーボードと同じように非常に簡単である。
中でも「電池や充電が不要」と言うのは個人的に画期的であった。
本当にペンタブレットの本体をUSBでパソコンに差し込み、上に付属のペンを持ってくるだけで、絵がすらすらと描けるので、まるで魔法の世界の様である。当然、他のペンには一切反応しない。
唯一面倒くさいと言えば、パソコンの画面を見ながら机上でペンを動かしているので、最初の方は慣れるまでに多少時間がかかるというものである。しかし、ぺぎぃの場合は1週間ほどで完全に使いこなせるようになった。しかも別に毎日何時間も絵を描いていたわけではない、多くて1日に30分ほどである。
ちなみに「Star G430S」の主な基本スペックを以下に記載しておこう:
対応OS | Windows® 10/8/7、Mac OS X® 10.10以上 |
---|---|
対応ソフト | SAI®、Photoshop®、Painter®、Clip studio®、GIMP®、Adobe® Illustrator®、openCanvas®など、主要なグラフィックアプリケーションならほぼ全て対応 |
画面サイズ | 4″ × 3″ (インチ) |
本体サイズ | 16.4 × 11 × 0.2 (cm) |
重量 | 245 g |
筆圧 | 8192レベル |
筆圧感知 | あり |
電池 | 不要 |
接続方法 | USB形式 |
さらに詳しく知りたい方は、XP-PENのオフィシャルサイトやアマゾンの商品ページ
1-2. ペンタブレット「Star G430S」のデメリット
メリットだけ紹介しても仕方がないので、デメリットについても記載しておこう。
個人的には、「Star G430S」には以下の二つのデメリットがあると思っている:
- 3日坊主の人には無駄(全ペンタブレット共通)
- 超初心者向けである
3日坊主の人には無駄
これは一体どういうことかと言うと、シンプルに「せっかく3000円も払って購入したのに、3日でイラストを描くのを辞めてしまっては、支払った金額が無駄になる」ということである。まぁ、当たり前の話だが...
これは「Star G430S」だけではなく、全てのペンタブレットに共通して言えることだが、購入することで得られる最大のメリットは時間である。
つまり、今までは紙に描いてスキャナしていたイラストや、マウスで時間をかけて描いていたイラストの作業を効率化させるためにペンタブレットを購入するので、買ったまま満足してしまっては、買うだけ損ということになる。
無論、ぺぎぃの場合は、ほぼ毎日『温泉ペンギンのたしなみ』でペンギンのイラストを描くのに愛用しているので、確実に元は取れている。
超初心者向けである
今回紹介した「Star G430S」というペンタブレットは、聞くところ「超初心者向け」のペンタブレットである。
つまり、ぺぎぃのように「ちょっとブログに自分の独自のイラストを載せて華やかにしたいなぁ~」という方には超おすすめの製品であるが、「ガチでCGのようなイラストをきめ細かな線で描きたい!!」などと言う方にとってはただの「おもちゃ」なのかもしれない。
ちなみに、製品の説明には筆圧感知機能「あり」と書いてあるが、ぺぎぃが素人すぎるのか、特に何の違いも感じたことはない...
何はともあれ、
ブログにイラストを載せる程度の人であれば、個人的には超おすすめのペンタブレットである。
当サイトと同じようなイラストを描く方法【超初心者向け】
このまま記事を終わらせてしまうのでは、ただの商品紹介のようになってしまい、つまらないので、この章では実際に『温泉ペンギンのたしなみ』ではどのようにイラストを描いているのか、簡単に紹介しようと思う。
これさえ読めば、おそらく誰にでもぺぎぃと同じレベルのイラストは描けるようになるだろう。
2-1. 必要なもの【全て無料ツール】
まずは、ぺぎぃが実際に用いているツールを紹介しよう。これは、前章で紹介したペンタブレット以外のツールのことである。
- Microsoft Paint(無料ソフト)、または似たようなもの
- Inkscape(無料ソフト)
...以上である。
「ふざけるな!」という声が聞こえてきそうだが、実際にぺぎぃは「ペイント」で絵を描いて、「Inkscape」で形を整えることしかやっていない。
信じられない方がいるかもしれないので、これから一から順に、ぺぎぃがイラストを描いている手順を紹介していこう。
2-2. 実際にイラストを作成する方法
① 枠の設定
まずは当然だが、「枠」の設定から入る。ぺぎぃの場合、これはあらかじめ「ペイント」でテンプレートを作成してある。
用紙のサイズは「760×428」が最適なので、「枠」の部分はそれより少しだけ小さめに描いておくのがよい。例えば「740×408」などである。
② 黒鉛筆で絵を描く
続いて、実際に絵の骨組みを黒鉛筆で描いていこう。別に「黒鉛筆」である必要はないのだが、ぺぎぃの場合は考えるのが面倒なので、「ペイント」にデフォルトに設定されている黒鉛筆を用いて骨組みを描いている。
当然だが、この「骨組み」部分は、先ほどの「枠」の中に納まるようにする。太さは好みで調整するように。
③ 色を塗る
そして、骨組みが完了したら、今度はキャラクターや背景に色を塗っていこう。ぺぎぃの場合は、毎回使う色が決まっているので、あらかじめ使う色を取り込んだテンプレートを別ファイルに保存してある。
これは「ペイント」を使っている方なら、「塗りつぶし」の機能を使えば一瞬で色を塗ることができるため、非常に簡単である。
④ 影を付ける
これは、ぺぎぃ自身もまだド素人なので勉強中であるが、最近は直感で影を塗ってみていることにしている。影の色は、既に使った色から、明るさを少し下げて選んでいる。以下の画像と先ほどの画像との違いがわかるだろうか?
尚、この工程はぺぎぃも毎回やっているわけではないので、面倒な方は飛ばしてもよい。
⑤ 余計な「カクカク」を取り除く
ここが、ぺぎぃのイラスト作成の手順の中で一番重要な項目である。「ペイント」などのツールだけで絵を作成し終わってしまうと、大分キャラクターの線などが「カクカク」になっていることがある。
それを取り除くには、一旦画像をPNG形式で保存して、「Inkscape」という無料ソフトで開く必要がある。(「Inkscape」はこちらの窓の杜のサイトからダウンロード可能である)
「Inkscape」に画像を取り込んだら、メニューの「Path(パス)」から「Trace Bitmap(トレース・ビットマップ)」というオプションを開き、「Colors(色)」にチェックを入れ、「Scans(スキャン)」というボックス内の数字を少しずつ上げていく。
目安は、イラスト内に存在する色の数である。
ここで便利なのは、下の方にある「Live Preview(ライブ・プレビュー)」という機能。このボックスにチェックを入れれば、実際にどのような感じの絵が出来上がるのかを確認することができる。
また、背景の白い色などが要らないという方は、「Remove background(背景を取り除く)」のボックスにチェックを入れておくとよい。
設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックすると、「カクカク」が取り除かれた画像が出力される。
⑥ コメントや文字などを記入する
「Inkscape」の便利なところは、コメントや文字の記入も可能なところである。好きな言葉をイラストに入れてみよう。
なお、文字の入力は左のバーにある「A」のような記号をクリックすれば可能である。または、ショートカットキーとして「F8」を押すということもできる。
⑦ 画像を保存して完成
最後は、画像の名前を決めて保存すれば完成である。
「Inkscape」での保存方法は少し面倒であるが、まずは画像と文字を全て選択した後、「Export As…(名前を付けて出力)」のボタンをクリックし、保存先フォルダと名前を決定する。そして、一旦「保存」をクリックした後に、更に下の「Export(出力)」というボタンを押す必要がある。
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