文法:動詞

フランス語で前置詞「de」や「à」が付く間接他動詞【一覧表】

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フランス語には「J’ai besoin DE quelque chose」のように、常に特定の前置詞、主に「de」「à」とセットで用いられる特殊な動詞が存在する。

これらの動詞のことを「Verbes transitifs indirects(間接他動詞)」と呼ぶ。

本記事の内容
  • フランス語で前置詞「de」が付く間接他動詞
  • フランス語で前置詞「à」が付く間接他動詞

間接他動詞、特に前置詞「de」が付く動詞を覚えておくことは、フランス語で文を作るときに大いに役に立つ。

例えば、「関係代名詞「que」と関係代名詞「dont」の違い」で説明したように、「de」が付く間接目的語は場合によって関係代名詞の「dont」として置き換えることが可能だったりするため、どの動詞には前置詞の「de」が付いて、どの動詞には前置詞が付かないのかを把握することによって関係代名詞の「que」と「dont」の使い分けに迷わなくなる。

せっかくなので、本記事では前置詞の「à」が付く動詞についてもまとめておこう。

ちなみに辞書によっては「間接他動詞」のことを「自動詞」、つまり「自動詞で間接目的補語を取る動詞」としていることもあるらしい。しかし、本記事では文法的な定義について議論するのが目的でないため、その細かい点については触れないでおく。
ぺぎこ
ぺぎこ
関係代名詞「que」「dont」の違いについて復習したい方は、以下の記事をご参考くださいね。
関係代名詞「que」と関係代名詞「dont」の違い【フランス語の文法】フランス語に存在する関係代名詞には主に「qui」、「que」、「dont」、「où」などがあるが、中でも「que」と「dont」の使い分けがいまいちわからないという人が多くいる。そこでこの記事では、「que」と「dont」と違いと使い分け方について解説していくとしよう。...

フランス語で前置詞「de」が付く間接他動詞【一覧表】

前置詞「de」が付く動詞例文
avoir besoin de
(~を必要とする)
Peggy a besoin d’une cuillère pour manger.
(ぺぎぃは食べるのにスプーンが必要です。)
avoir envie de
(~が欲しい)
Pegiko a envie d’une pomme.
(ぺぎこはりんごが欲しい。)
avoir l’habitude de
(~に慣れている)
Peggy a l’habitude de ce genre de problème.
(ぺぎぃはこのような問題に慣れている。)
avoir honte de
(~が恥ずかしい)
Pegiko a honte de son niveau de français.
(ぺぎこは自分のフランス語のレベルが恥ずかしい。)
avoir peur de
(~が怖い)
Peggy a peur des araignées.
(ぺぎぃは蜘蛛が怖いです。)
débattre de
(~について議論する)
Pegiko et Peggy débattent de la question.
(ぺぎぃとぺぎぃこはその質問について議論しています。)
dépendre de
(~に依存する)
Le planning du voyage dépend du temps qu’il fait.
(旅行の計画はその時の天気に依存します。)
discuter de
(~について話す)
Il faut qu’on discute de ce sujet.
(その件について話す必要がある。)
douter de
(~を疑う)
Peggy doute de ses capacités à parler le Japonais.
(ぺぎぃは日本語を話す能力に自信がありません。)
être + adj. + de
(~「形容詞」である)
Pegiko est fière de son gâteau.
(ぺぎこは自分の(作った)ケーキが自慢です。)
Peggy est content de son cadeau.
(ぺぎぃは(もらった)プレゼントに満足している。)
Pegiko est étonnée de son niveau de français.
(ぺぎこは自身のフランス語のレベルに驚いている。)
Peggy est fatigué de son chien.
(ぺぎぃは自分の犬にうんざりしている。)
jouir de
(~に恵まれる)
Peggy jouit de sa liberté.
(ぺぎぃは自由を堪能しています。)
manquer de
(~を欠く)
Pegiko manque de respect envers Peggy.
(ぺぎこはぺぎぃに対して礼儀を欠いています。)
se méfier de
(~を警戒する)
Peggy se méfie de la viande qu’il a trouvée dans le réfrigérateur.
(ぺぎぃは冷蔵庫で発見した肉を警戒している。)
se moquer de
(~を馬鹿にする)
Pegiko se moque du dessin que Peggy a dessiné.
(ぺぎこはぺぎぃが描いた絵を馬鹿にしています。)
s’occuper de
(~の面倒を見る)
Peggy s’occupe du chat de la voisine.
(ぺぎぃは隣人の猫の面倒を見ています。)
parler de
(~について話す)
Peggy et Pegiko parlent de leur voyage en Grèce
(ぺぎぃとぺぎこは彼らのギリシャ旅行について話している。)
prendre soin de
(~を大事にする)
Pegiko prend soin du collier que Peggy lui a offert.
(ぺぎこはぺぎぃにもらったネックレスを大事にしています。)
rêver de
(~を夢見る)
Peggy rêve d’un voyage sur une île déserte.
(ぺぎぃは無人島への旅行を夢見ている。)
rougir de
(~を恥じる)
Pegiko rougit de son erreur.
(ぺぎこは自身の誤りに顔を赤らめています。)
se servir de
(~を使う)
Peggy se sert de baguettes pour manger du riz.
(ぺぎぃはご飯を食べるのに箸を使っています。)
souligner l’importance de
(~の大切さを強調する)
Peggy souligne l’importance de la grammaire lors de l’apprentissage d’une langue.
(ぺぎぃは語学を勉強する際に、文法の大切さを強調している。)
se souvenir de
(~を思い出す)
Pegiko se souvient très bien de son enfance.
(ぺぎこは幼少期のことをすごく良く覚えています。)
traiter de
(~について論じる)
Peggy traite de ce sujet sur son blog.
(ぺぎぃはブログでこのテーマについて論じています。)

なお、今回は「venir de + 場所「sortir de + 場所については、あえて記載していない。

何故なら、これらの場所に関わる動詞は場合によって関係代名詞「dont」を用いない場合もあるからだ。(詳しくは以下の記事の2-4.章を参照)

関係代名詞「dont」の使い方【フランス語の文法】フランス語の関係代名詞dontの使い方について、温泉ぺぎぃが例文を用いてわかりやすく説明してみよう。...
ぺぎこ
ぺぎこ
随分とたくさんあるのね!これで全部なの?
ぺぎぃ
ぺぎぃ
う~ん、他にも取りこぼしたものがあるかもしれないけど、とりあえず思いつく限り書いてみたよ!もし他にも知っていたら教えてね!

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フランス語で前置詞「à」が付く間接他動詞【一覧表】

前置詞「à」が付く動詞例文
appartenir à
(~の所有物である)
Ce stylo appartient à Peggy.
(このペンはぺぎぃの所有物です。)
s’associer à
(~と組む)
Pegiko s’associe à Peggy pour réaliser ce travail.
(この仕事をするために、ぺぎこはぺぎぃと組みます。)
s’attendre à
(~を予期する)
Peggy s’attend à ce qu’il pleuve ce soir.
(ぺぎぃは今夜雨が降ることを予期している。)
faire attention à
(~に気を付ける)
Pegiko fait attention à sa santé.
(ぺぎこは健康に気を付けています。)
faire confiance à
(~を信頼する)
Peggy fait confiance à ses capacités.
(ぺぎぃは自身の能力に自信を持っています。)
faire référence à
(~を参照する)
Cet article fait référence au livre de Peggy.
(この記事はぺぎぃの本を参照しています。)
s’habituer à
(~に馴染んでいく)
Pegiko commence à s’habituer à la vie en France.
(ぺぎこはフランスでの生活に馴染み始めている。)
s’intéresser à
(~に関心を抱く)
Peggy s’intéresse à la musique Africaine.
(ぺぎぃはアフリカ音楽に興味を持っています。)
jouer à
(~で遊ぶ)
Pegiko joue au poker.
(ぺぎこはポーカーで遊んでいる。)
manquer à
(~に寂しい思いをさせる)
Pegiko manque à Peggy.
(ぺぎぃはぺぎこがいなくて寂しい思いをしています。)
obéir à
(~に従う)
En France, il faut obéir à la loi française.
(フランスではフランスの法律に従わなければなりません。)
s’opposer à
(~に逆らう)
Peggy s’oppose au mariage de sa fille.
(ぺぎぃは娘の結婚に反対している。)
parler à
(~に話す)
Pegiko parle à Peggy.
(ぺぎこはぺぎぃに話している。)
penser à
(~について思考する)
Peggy pense beaucoup à son enfance.
(ぺぎぃは幼い頃についてとてもよく考えています。)
plaire à
(~に気に入られる)
Ce cadeau plait beaucoup à Pegiko.
(このプレゼントはぺぎこに大変気に入られている。)
réfléchir à
(~について考える)
Il faut que chacun réfléchisse à son avenir.
(各々が自分の未来について考えなければいけない。)
rendre service à
(~の役に立つ)
J’ai rendu service à Pegiko ce week-end.
(先週末ぺぎこの手伝いをしました。)
rendre visite à
(~に会いに行く)
Peggy est parti rendre visite à ses parents.
(ぺぎぃは両親に会いに行きました。)
renoncer à
(~を断念する)
Pegiko a renoncé au piano.
(ぺぎこはピアノを諦めました。)
ressembler à
(~に似る)
Peggy ressemble beaucoup à sa mère.
(ぺぎぃは彼のお母さんに非常に良く似ている。)
téléphoner à
(~に電話を掛ける)
Pegiko téléphone à ses parents tous les jours.
(ぺぎこは毎日両親に電話をしています。)
tenir à
(~に愛着を持っている)
Peggy tient énormément à sa voiture.
(ぺぎぃは自分の車に大変愛着を持っています。)
なお、前置詞「de」が付く動詞のときに載せなかったように、ここでは場所を表す言葉と使われる「aller à」「partir à」などの動詞は省いた。
ぺぎこ
ぺぎこ
「parler」「manquer」は意味によって前置詞「de」と前置詞「à」が使い分けられるのね!
ぺぎぃ
ぺぎぃ
その通り!ちょっと難しいね。

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POSTED COMMENT

  1. アホネン より:

    いつも楽しく拝見しています。

    Peggy se méfie de la viande qu’il a trouvée dans la le réfrigérateur.
    (ぺぎぃは冷蔵庫で発見した肉を警戒している。)

    réfrigérateurの前の冠詞が【la le 】になっているのは【la】がお肉をさしているのですか?

    あと、trouvée で【é】の後に【e】がついているのは お肉が女性名詞だからですか?

    面白くて好きな例文です。冷蔵庫でカピカピなった肉なのか、得体の知れない肉なのか…。

    • onsenpeggy より:

      アネホンさん、コメントありがとうございます!(*^▽^*)

      失礼いたしました。「la le réfrigérateur」はぺぎぃのミスです。「le réfrigérateur」が正しいです。
      「trouvée」の最後に「e」がついているのは、アネホンさんが書かれている通り、お肉が女性形だからです。🌷

      ぺぎぃ

  2. La Tour Eiffel より:

    Deが後ろに付く動詞まとめてくださって本当に助かります🥹

    Peggy a l’habitude de genre de problème.の文章で、ce が抜けてると思います!

    それとse marquer de の後ろに le la lesを付けないのはなんでなんですか😫

    • onsenpeggy より:

      La Tour Eiffelさん、コメントありがとうございます!

      なんと!確かに「ce」が抜けていました!ありがとうございます!🌷

      「se marquer de」ではなく「manquer de」の後ろでしょうか?
      こちらは説明が難しいですが、「ne pas avoir de ○○(○○がない)」と同じように考えてみてはいかがでしょうか?
      フランス語の「pas de ○○」という表現には冠詞を付けないこと一般的なため、同じように「manquer de ○○」も付けない、、、ということになります。(^▽^;)

      ぺぎぃ

  3. ジェンヌ より:

    こんにちわ~冠詞は本当に難しくってやればやるほど頭がパニックですpegiko joue au poker.
    この文章否定文にするとき、auはどうなるんですか?
    jouerは定冠詞de+le=duの形 なので否定文はpas duのままってのは、ぺぎいさんのサイトで勉強して、理解できました。ぺぎいさんの説明は丁寧で練習問題もあり、しかも解説までついていて最高です。参考発売してほしいです。

    • onsenpeggy より:

      ジェンヌさん、コメントありがとうございます!
      「Pegiko joue au Poker.」は否定形にしても、「Pegiko ne joue pas au Poker」となります。(*^▽^*)
      本当に冠詞は色々と奥が深く、更に例外とかも多々あるので、ややこしいですよね。

      またわからないことがあれば、聞いてください!

  4. ごまふあざらし より:

    ぺぎぃさん
    お忙しい中、まとめていただきありがとうございます。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 
    おかげさまで以前よりもフランス語でメールやsmsの内容を理解できるようになってきました!
    まとめていただいた例文をたくさん活用していきたいです♪ ありがとうございました (*^o^*)

    • onsenpeggy より:

      ごまふあざらしさん、コメントありがとうございます!

      お役に立てたようで良かったです。
      またリクエストなどがございましたら遠慮なく言ってくださいね!(*^▽^*)

      ぺぎぃ

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